2011年合格体験記   
13期生の宮野大輝です。
この合格体験記が、今後公務員を目指す方のお役に立てればと思います。

1次試験対策
僕は3回生の春からエクステンションリードセンターに通いました。授業は休まず、講師の言葉を一言も聞きもらしのないくらいに集中して講義を受けるように心がけました。またわからない箇所は友人や講師に尋ね、できるだけその日のうちに解決するようにしていました。アルバイトは3回生の12月まで行っていましたが、僕は勉強に集中するために辞めました。友人の中にはアルバイトをしながら受験勉強を進めている人もいましたが、特別な事情の無い人は勉強に集中するために早めに勉強1本に絞ったほうがいいと思います。(なにせ、やることが多いので・・・。)また就活と勉強の2つを同時に行う自信が無かったため民間企業の就職活動はしていません。これも人それぞれで友人の中には民間の就活と公務員勉強の両方行って成功した人もいますが、精神的にも肉体的にも厳しそうでした。
筆記試験対策としては、とにかく問題集を何度もやりました。専門科目はリードセンターの問題集を、教養科目はスーパー過去問ゼミを使用しました。この問題集はまとまっていて使いやすいと思います。問題集の進め方ですが、授業で進んだ範囲は次回の授業までに復習していました。友人や講師に聞いてもどうしてもわからない箇所は選択肢そのものを覚える意気込みで、主要科目は5回以上やりました。科目数が多いので、しっかりと計画をたて、1日で多くの教科に手をつけるようにしました。僕はワードで計画表を作って勉強の指標にしていました。暗記科目は忘れることを恐れずに回数をこなすことが重要だと思います。公務員受験は長く、精神的に厳しいです。1人で勉強を行うのでなく、時には友人と問題を出し合ったり、情報を交換したりすることで励みになるのでおすすめです。
論文対策はリードセンターで貰った模範解答集を何度も読み返し、頭に叩き込みました。また、出題されそうな問題を予想して、自分なりの解答を1つ用意しました。僕はたまたま、予想が的中しましたが、時間がある人は何種類も解答を用意して挑むことがおすすめです。論文試験は自分の解答を用意できなくても、最低限模範解答に目を通すべきだと思います。
1次試験は試験に慣れるために、多くを受験しました。以下
国T、国U、国税、裁事、国立大学法人、特別区、兵庫県、西宮市、
このうち1次試験を突破したのは国税専門官と兵庫県のみでした。
参考に、僕が公務員勉強にかけた時間は1年ちょっとで1625時間でした。
試験が近付くにつれ勉強時間を増やすのが理想的だと思います。当初は1日3〜4時間、直前期には11〜12時間くらい勉強に時間を費やしました。

2次試験対策
 本格的に面接練習をはじめたのは兵庫県の一次試験が終わる6月下旬でした。橋本先生やリードセンターの方、友人に面接官役を頼み、何度も練習を行いました。典型的な質問は自分の答えをノートにまとめました。はじめは緊張して上手く話せなかったのですが、練習を重ねるうちに徐々に自分の言いたいことが上手く言えるようになっていきました。また突発的な質問にも対応できるようになりました。友人との練習の時には、ぜひ面接官役をやってください。面接官役をすることで面接官の気持ちがわかるので勉強になります。兵庫県は集団討論もあったため、リードセンターの友人と何度か模擬討論を行いました。面接も集団討論も経験しているのとしていないのでは、精神的にかなり違うので絶対に1度は練習すべきです。

2次試験編
国税専門官と兵庫県の1次試験を何とか突破し、面接練習に力が入り始めたときでした。まず国税局から面接日を知らせる通知が届きました。
「面接日:7月25日 12:30 集合」その1週間後兵庫県からも通知が届きました。
「面接日:7月25日 9:00 集合 *要昼食」心の中で叫びました。(よりによってなんで面接日かぶるねん!)面接日が重なっていたため、どちらか一方しか受けられないことが判明しました。自分の運の無さを恨みました(笑)倍率などを考慮し三日三晩悩んだ末、第1志望だった兵庫県を受験することに決めました。
ということでここからは寂しいですが兵庫県のみについて書こうと思います。
兵庫県の面接は2回ありました。
(1回目)
面接官3人、面接時間20分程のごく一般的な面接でした。順番は当初は2番目でしたが、1番目の受験者が休んでいたため急遽繰り上げでトップバッターになりました。事前に5分間の自己PRをすることが提示されていたので、練習を重ね、話せるようにしました。
はじめての面接で緊張していましたが、とにかく大きな声を出すことを心がけました。
質問内容はこんな感じです
・なぜ民間ではないのか?なぜ国家公務員ではないのか?
・志望動機
・上司と対立したときどうするか
・怒鳴りこんで来る人にはどう対応するか
・高校の部活について(面接カードに部活について書いていたため)
・他の部署でも大丈夫か
・行政に関わったことがあるか
・併願先(このときに、国税専門官の面接を蹴って兵庫県に来たことを強調して言いました)
・今朝の朝刊などで気になったニュース(当日の朝刊1面くらいは読んでおくべきです。)
などです。

僕はとにかく元気良く返事し、兵庫県に絶対入りたいことを押しました。言っていることは平凡ですが、元気良さと熱意だけは伝わったと思います。面接の出来は良くもなく悪くもなくといった感じでした。面接が早く終わったため、持参した小説を読んで時間を潰していました。午後からは適性検査がありましたが、特に対策の必要はないと思います。

(2回目)
2回目の面接は、1回目の面接の約2週間後に行われました。面接日は偶然にも僕の誕生日であり、また県知事の誕生日でもあったためこれ以上ない運命を感じました。面接官は3人、面接時間は約30分でした。面接が始まると面接官が僕の誕生日を祝ってくれたので、すかさず「実は県知事と誕生日が同じなんです!!」と満面の笑みで言いました。会場の空気が和やかになり、少し安心しました。が、ホッとしたのも束の間、ここから地獄の面接が始まりました。いわゆる圧迫面接というやつです。僕は困った時は「兵庫県のために役に立ちたい」という旨を言い方を変えつつ言っていたのですが、しつこかったのでしょうか・・・「そんなに兵庫が良い、兵庫が良いとばかり言っていたら、すべてがおべんちゃらに聞こえるぞ!!」と怒られてしまいました。他にも「そんなんじゃ気持が伝わってこない!!」や「ほかのところ行ったら?」など圧迫が続きましたが、兵庫県庁に入りたい思いをしつこく伝えて何とか乗り切りました。これから面接を受ける人で、もし圧迫面接に当たってしまっても「面接官の方も仕事とはいえ演技で圧迫していてたいへんだなぁ」くらいの気持ちで怯まずに受け答えすれば大丈夫です。
2回目の面接の質問内容はこんな感じです。

・公務員になったきっかけ
・ボランティアに行って行政にしてほしいことはあったか
・女性は社会進出できていると思うか
・ユニバーサルデザインを知っているか
・いまの時点で面接に点数をつけるとしたら
・なぜ兵庫県か


面接全体を通して、僕は元気よく簡潔に答えるよう心がけていました。特に"元気よく"という部分は意外と難しいと思います。元気良さはまず声の大きさで決まると思います。ですので練習から大きな声を出すことが重要だと思います。僕自身は面接官に「声が大きすぎるからもうちょっとボリュームを落として喋ってくれないか?」と何度か言われましたが、それくらいしても良いと思います。
午前中に面接が済み、午後からは集団討論でした。内容は「副首都について」でした。
僕は自ら司会役を買って出ました。良い意見を言うのではなく、とにかく円滑に議論を進めることだけを考えました。結論はありたきたりでしたが、最後に意見がまとまったのでその部分は評価してくれたと思います。集団討論で見られているところは、良い意見を言うのではなく、上手く話し合いをできるかどうかだと思います。態度も見られているので、何度か練習して討論に慣れておくべきです。もし試験に集団討論があるのであれば、1度は練習して行くことがおすすめです。僕は、友人らと5回ほど練習して試験に挑みました。


最後に・・・受験勉強は長いですがゴールを見据え、しっかりと計画を立てて臨んでください。成功への道は絶対に諦めない事だと思います。拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。