○1次試験対策とそれ以降の対策
公務員試験は、独学で勉強することは難しいと思います。予備校に通うことが効率的に勉強でき、時間も効率的に使えると思います。関西大学には、エクステンションリードセンターがあるので、そこに通うこともひとつの方法だと思います。予備校に通えば勉強の方法も教えてもらえます。1次試験の勉強対策は、同じ問題集をとにかく何度も何度も解くことだと思います。それで1次試験は大丈夫です。僕は科目によっては同じ問題集を5回以上解きました。また直前期は多くの科目をやらないといけないので、1科目にかける時間を減らして、多くの科目を解くようにしました。1次試験は勉強量だと思います。加えて、わからないところをそのままにしておかないことも重要だと思います。
僕がおすすめする勉強方法は、図書館等で勉強することです。図書館等では他にも勉強している人がいるので、良い刺激になります。また友達と会って情報交換をすることもできるし、しんどいのは自分だけじゃないと思って、勉強も頑張れます。
公務員試験は1次試験を通過しないと、2次試験以降の面接試験には進めません。しかし公務員試験でも面接の比重が大きくなってきています。勉強の合間などに自己分析をやり、早くから2次試験の対策を始めることをお勧めします。僕は1次試験が終わってから、自己分析や志望動機の作成を行ったので、2次試験直前にバタバタしました。加えて地方公共団体では面接に加えて集団討論も合わせて行われるところが多いので、1次試験後に友達同士でテーマを持ち寄り練習することもよい勉強方法だと思います。
○ 2次試験以降の試験情報
僕が実際に受けた職種と友達からの情報を以下に書いておきます。
裁判所事務官
形式:面接官3人 受験生1人(約20〜30分、人により1時間程度も・・・)
面接カードは事前に書いて、面接試験日に持参します。まずは大きな部屋に集合して、受験生数人と裁判所職員の方1人とで、軽く話しをします。面接の時間がくれば、職員の方が迎えに来てくれ、面接室に案内されます。
面接は基本的に面接カードに沿って行われます。しかしコンピテンシー型面接で、1つの質問に対して、根掘り葉掘り聞いてくるので、付け焼刃では対応できません。裁判の傍聴に行ったことがあるかと聞かれることもあるので、面接までに裁判の傍聴は、一度は行っておくべきです。裁判所事務官を第一志望に考える方は、練習をしっかりしてから面接試験に臨んでください。また裁判所事務官の1次試験を通った方は、第一志望でなくとも、ぜひ面接は受けてください。いい練習になると思います。
国税専門官
形式:面接官2人 受験生1人(約15分〜20分)
面接カードは事前に書いて、試験日当日に持参します。面接試験と同じ日に身体検査もあります。まずは大きな部屋に集合します。受験生が集められていて、約100人はいると思います。まずそこで全体説明の後、健康診断に行きます。健康診断終了後に受験番号の若い人から面接が始まります。順番が来れば呼んでくれて、面接室に案内されます。面接までの待ち時間は、長い場合は集合してから2時間はあります。
面接試験は僕の場合は、基本的に面接カードに沿って行われましたが、友達に聞くと、面接カードのことはほとんど聞かれなかったと言っていました。面接官によって違うみたいです。僕の場合、面接では、志望動機、どんな仕事につきたいか、転勤は大丈夫か、などオーソドックスな質問がされました。趣味の話でちょっと盛り上がりました。一人約20分と時間が決められているようで、時間が来たら終了って感じのようでした。
和歌山県
2次試験は2日に分けて実施
1日目:論作文+集団討論+適正検査 2日目:個人面接
○1日目
論作文 時間:90分 文字数:1,200字以内
集団討論 形式:面接官3人 受験生5〜7人 時間:約45分
適正検査 時間:約90分
午前中に論作文を書き、昼食を食べてから、集団討論を行いました。集団討論は、まず待機室に移動し、そこでグループごとに別れます。その時に集団討論の議題も渡され、考える時間が与えられます。その後試験室に移動します。面接官は三人。まず始めに自分の意見を1分で話をして、グループ全員が終われば集団討論スタート。最後にグループ全体のまとめをして終了します。その後適正検査を90分ぐらいして、1日目は終了。適性検査は特に対策をしなくても大丈夫です。僕の場合は、論作文→集団討論→適性検査の順だったが、グループによって異なっていたと思います。
○ 2日目
個人面接 形式:面接官3人(1日目の集団討論の面接官と同じ) 受験生1人
時間:約20分〜30分
まず、集合場所に受験生が集められます。その後、係りの人に呼ばれ、面接室まで案内されます。面接官は1日目の集団討論のときの面接官と同じで、始めに集団討論の出来を聞かれました。素直に答えて大丈夫だと思います。その後は
・志望動機
・自分が公務員に向いていると思うところ
・公務員に必要なもの
・長所、短所(具体的な事例を交えて)
・特技の話(かなり深く聞かれた)
・併願状況
・今まで面接何回受けてきた?
・志望動機が財政のことだったので、和歌山県は全国と比べてどうなの?
(順不同)
と言った質問がされました。志望動機を聞く前に、今まで面接を何回受けてきたか?と聞かれたので、それとなく併願状況を聞いているのかなと思いました。併願状況については、裁判所事務官と国税専門官も受験していましたが、どちらも専門職なので、どうして受けたのかと聞かれると面倒だったのであえて隠そうと考えていました。それを考えて、面接の回数は答えました。改めて併願状況のことを聞かれて、上記の2つの職種のことを隠し、また国家U種試験の人事院面接が和歌山県の2次試験の1日目と重なっていたので、国Uを蹴って和歌山県に来たことを強くアピールしました。結構準備して面接には臨んだが、財政の質問は結構厳しかったです。趣味や特技は、他の人とちょっと違うものがあれば、面接官の目に留まり、話が弾むと思いました。
和歌山県の面接が日程的に最後だったので、あまり緊張せず面接を受けられたと思います。また和歌山県が第一志望だという強い思いが面接官に届いたのかなと思います。
二次試験は個人面接と集団討論で、集団討論は6対2・個人面接は1対2です。一日で両方行います。
最初に集団討論で、試験場にはホワイトボードが一つと各自に紙とペンが用意されています。受験者にお題が出されて制限時間内で答えを出します。
待合室でしばらく待ったあと、すぐ個人面接が始まります。部屋というよりブースに入る形式です。面接時間は15〜20分ぐらいです。面接はエントリーシートに沿って行われます。
三次試験は受けていないので詳しいことはわかりません。
国U(人事院面接)
まず集合場所で集合時間までに面接カードと採用希望カードを書きます。そのあと5、6人一組で順番に試験室前へと連れて行かれます。そして1人ずつ面接が行われます。面接は1対3です。時間は約20分ぐらいです。面接は面接カードに沿って行われます。
国U(官庁訪問)
経済産業局
集合時間までに簡単なエントリーシート書きます。最初に職場の説明や体験談があります。そのあと5、6人のグループに分かれてオリエンテーション・先輩職員との懇談・個別質問の3つが行われます。それぞれ部屋が違うので20分ずつぐらいで各部屋を回っていきます。オリエンテーションはオリエンテーションという名の集団面接です。6対3の形式で一つのお題について時間内に答えを出します。先輩職員との懇談は3対1です。質問形式です。個別質問は1対2です。
財務局
集合時間までに簡単なエントリーシート書きます。部屋は15人ぐらいの大きさです。最初にビデオを見ます。そして質問タイムです。全体で40分くらいです。
神戸税関
エントリーシートは事前に作成していきます。会場では最初に先輩職員の話を聞きます。そのあと2つのグループに分かれて、庁舎見学と質問をします。それぞれ30分ずつぐらいです。質問はだいたい5対2です。個別ではないので何人かで質問します。
神戸地方検察庁
集合時間までに簡単なエントリーシート書きます。最初に職場説明と体験談があります。そのあと質問タイムです。質問タイムは会場の後ろにブースがあり、そこで3対2で行われます。時間は20分ぐらいです。
京都市
集団討論なし
形式:面接官3人 受験生1人(全面接共通)
○1次面接(約10分)
オーソドックスな質問が多く、軽い感じ。願書に書いた志望動機等も聞かれる。
○2次面接(約25分)
1次試験よりも深く掘り下げられる。軽く圧迫面接。コンピテンシー型の面接
○3次面接(役職面接)
2次試験よりもさらに具体的に聞かれる。圧迫面接。また2分間で、京都市で何をしたいかということも説明させられる。今回の場合は、大阪府の橋下財政についてどう思うかということを聞かれたらしい。この面接は非常に厳しいらしい。
伊丹市
○1次面接(約15分)+集団討論(約30分)
形式:面接官2人 受験生3人の集団面接
オーソドックな質問が多く、終始なごやかに行われる。
集団討論終了後、1分間で自己アピールをさせられる。
○ 2次面接(約30分)+論文試験
形式:面接官4人(副市長、人事部長含む?) 受験生3人
オーソドックな質問よりも伊丹市のことについてや、伊丹市でやりたいことについて聞かれる。
2次面接と合わせて論文試験も実施される。
最後に、公務員試験を受ける方にこの情報が少しでも役に立てば幸いです。しんどい時もあると思いますが、最後まで諦めず頑張ってください。きっと良い結果が得られると期待しています。