甲斐駒ケ岳2967m      冬  黒戸尾根
                                                                                        
                                                                                     2004年12月23日〜12月24日 


もうすぐ、51歳になろうというオヤジが、冬の甲斐駒ケ岳を黒戸尾根から、
それも、単独で挑戦する事になりました。
この黒戸尾根は、竹宇の駐車場700mくらいから、約2300m近くを登る
長大で急登、梯子、鎖の連なる日本屈指の登山道です。
七丈小屋は2400mくらいですので、まずは、1700mを一気に登ります。
    ・・・なのですが、今年は雪が異常に少なく、冬山登山とは言い難い山行となりました。

甲斐駒ケ岳山頂の祠

竹宇駒ケ岳神社(7:00)〜笹ノ平(9:30)〜刃渡り(11:30)
〜五合目小屋(13:30−14:10)〜七丈小屋(15:30)
 
 12月23日(木) 天皇誕生日  晴れ

    早朝2時に、横須賀の自宅を出て、6時少し前に竹宇の駐車場に着きました。
    夜が明け始めた6時半、駐車場を出発。
    駒ケ岳神社に参拝して、登山の安全と登頂を祈願して、7時に登山口の橋を渡り始めました。
    登山道には枯葉が積もり、雪のない分、枯葉のラッセルです。
    やがて横手からの登山道と合流、そして少し行くと横手、白須の分岐の笹ノ平に着きました。
    右側からの道が以前の道で崩壊しているとの事で、通行注意となっていました。
    現在、通行する人は殆どいないみたいです。
    やがて、八丁登りの急登になり、ここからがきつい登りとなります。
     うんざりする登りで、まさに胸突き八丁です。
    やがて雪がちらほら見え始めて、樹林がきれると噂の刃渡りです。
    まあ、両端が切れ落ちているので、落ちる訳にはいきませんが・・・。
    刀利天狗までは、梯子、鎖が多数ありますので、注意が必要です。
    そこから黒戸山の樹林帯の北斜面を行きますが、気温も大分低くなって雪も多くなってきます。
    そして下って行くと、崩壊しかけた五合目小屋に到着。
    本来なら、アイスクライミングの方達の基地になるのでしょうが、黄蓮谷の方に下ったみたいでした。
    ここまで私は、3パーティ、6人に抜かれましたが、みんな、アイスバイルを持っていましたので、
    一般登山者ではない事は確かです。

落ち葉が深い 刃渡り
刀利天狗 五合目小屋

    ここで大休止して、いよいよ出発です。少し休みすぎましたが・・・。鞍部に下って、いよいよ梯子登りです。
    朽ちかけた梯子や、登りきった先の着地点が遠かったり、凍っていたりで緊張します。
    鎖もたくさんありますので、腕力もある程度は必要です。
    さすが、名立たる「黒戸尾根」です。この時期、体力も、勇気も必要です。
    やがて、七丈小屋に到着。 実に、8時間半かかりました。管理人さんは、歩荷で5時間ですから凄いです。
    小屋はストーブが入り、暖かでした。宿泊者は、私一人でした。これで何回目かなァー?一人で泊まるのは。
    ストーブは弱火にして、一晩中付けていてくれました。私一人の為にありがたい事です。
    素泊まりで、3000円。 年末年始は、食事付きもあるみたいです。

     
    七丈小屋から甲斐駒ケ岳へ

七丈小屋(6:00)〜山頂(8:30)〜七丈小屋(10:25−11:15)〜五合目小屋(12:00)
前屏風ノ頭(13:20)〜笹ノ平(14:20)〜竹宇駒ケ岳神社(16:00)




御来迎場

 12月24日(金) クリスマス・イブ (私には関係ありません) 晴れ

  4時に起きて、街の灯りを見たり、星を見たり、食事をしたりして時間を過ごし、6時には小屋を出ました。
  荷物は小屋に置き、サブザックだけなので随分楽になりました。
  七丈小屋までは、アイゼンなしで行きましたが、さすがに、ここからはストックもピッケルに代えて、
  アイゼンを付けて登りました。スパッツは着けずに行きましたが・・・。
  八合目、御来迎場まで日の出と競争でしたが、結局間に合わず、途中で手を合わす事になりました。
  御来迎場の鳥居は、倒れてしまっていました。そして、目の前には甲斐駒ケ岳が朝日に輝いていました。
  八合目から先は北面を巻いて行きますが、風もあり、陽も当たらないのでかなり寒くなりました。
  この日は、この冬一番の寒さらしいのですが、風がなく陽のある所は、結構、暖かかったです。
  その後、急な岩場が次々と現れ、鎖の登りが多くなりますが、捕まる物さえあれば安心です。
  一ヶ所、鎖も梯子もない、一枚岩になっている所があり、かなり緊張しました。
  本社までは、アイゼンで岩をガリガリいわせながらの登りです。雪は、かなり少なかったですね。
  そして、最高峰に8時30分到着。360度の大展望です。(山頂の気温は−10℃前後だったと思います)
  本日一番乗り。思わず大きな声で「バンザイ」と叫んでしまいました。

鋸岳
岩峰の宝剣
摩利支天の向こうに北岳 右奥が山頂
富士山 手前は鳳凰三山 白峰三山


茅ヶ岳

   周りの山々が、みんな小さく見えます。快晴、無風、こんな時期に、こんなに天候に恵まれるとは幸せ者です。
   30分ほど滞在して下山開始。10時25分、七丈小屋に着きました。
   朝から腹の具合が悪く、本日三回目のトイレ。11時15分、管理人さんにお礼を言い下山を開始しました。
   当初、自分の足を考えて、七丈小屋に2泊の予定でしたが、時間も早いので下山に決めました。
   横手の山の中にある温泉旅館に予約を入れ、16時下山を目標に竹宇を目指しました。
   登って来た道なので、状態は分かっていましたから、何の不安もなく下れました。
   ・・・ですが、なにしろ急で長い登山道です。よくもまァ、こんな道を登ったものです。登れたものです。
   尾白川渓谷に、夕暮れがせまる16時、ヘトヘトになって竹宇駒ケ岳神社に辿り着きました。
   無事登頂に感謝して参拝。 私は、結構信心深いのです。(お賽銭も上げましたよ)
   16時15分、駐車場に到着。予約してある横手の宿に向かいました。


中高年山行記