塩見岳    3052m(東峰)


南アルプスでは、自分にとって最後の3000m峰 「塩見岳」
南アルプス北部の山と、南部の山との中間部にあり、遠い山としてなかなか足が向かなかった山でした。
横須賀の自宅を早朝4時に出て、中央高速「松川インター」を降り、大鹿村までの曲がりくねった山間の道、
長くて狭い「鳥倉林道」を経て、林道ゲートに着いたのは10時半でした。
駐車場には20台ほどの車があり、ウイークデーにしては入山者の多さに驚かされました。
登山者カードに記入し、駐車場を出たのが11時。まずは、30分の林道歩きです。

車止めのゲート口にある駐車場 林道より望む駐車場

9月25日(火) 晴れ時々曇り


 舗装された林道を歩くのは、どうも気が乗らない。定期バスは登山口まで入るらしいけど・・・。
 もっとも、すでにバスは運行されておらず、それに、1日2便ではね。
 熊除けのカウベルを鳴らしながら普通に歩きましたが、登山口に着いたのは40分後でした。
 ウ〜ン。この地図の行程時間、30分は絶対に嘘です。

登山口 樹林帯を行く
豊口山間のコル 前方の女性は、私とは無関係の人
この案内表示はすごく助かる 唯一の水場
豊口山分岐(三伏が一伏になっているのはイタズラ?) やがてガスが出てきた
三伏峠(2615mとなっているけど、本当?) 三伏峠小屋


 登山口に着くまでに、下山してきた二組のパーティーと行き交いましたが、皆さん雨具を着ていました。
 上は雨だったのでしょうか?雨具を着て登るのは辛いので、天候がもってくれる事を願いながら登ります。
 10分の1、10分の2〜の表示があり、目安になって非常に助かりました。
 水場の手前で若者に抜かれましたが、この若者は、三伏峠のテント場にいなかったので、おそらく、
 小河内岳の非難小屋に行ったのでしょうね。それなりに、荷物を背負っていましたから。
 水場で合流した時に、何処まで行くのか聞いておけば良かったです。水場着が13時25分。
 その後、塩川小屋からの分岐を過ぎると、三伏小屋はすぐでした。小屋着14時30分。
 丁度、3時間半で、ちょうじりは合いました。(地図は駐車場から3時間半の行程)
 登ってくる時に何人か抜いてきましたが、それもその筈、本日「三伏峠小屋」宿泊者では、私が最年少で
 且つ、全員60歳以上、最高齢では72歳の女性が単独でいたりして・・・・。
 どうりで、ウイークデーは関係ない訳です。
 驚いたのは、今回が3回目という人が何人かいた事です。
 前回2回は、天候不良の為に登らずに引き返したそうで、「3度目の正直」とかいって喜んでいました。
 本日の宿泊者は約20人ほどで、53才の私はおもいっきり若手だったのでした。
 車にラジオを置いてきてしまったので退屈で仕方なく、7時には寝てしまいました。
 男女混在の大部屋で、久し振りに他人のイビキを聞きながら、秋の夜長をウトウトと過ごしました。
 今日は、「中秋の名月」

9月26日(水) 晴れ

 4時に布団から出て外に出ると、星が瞬いていました。
 今日は「塩見岳」に登る日です。天候も、体調もきわめて良くて、期待モリモリです。
 5時前には朝食となり、山小屋では珍しい水洗トイレで用を足し、大半の荷物は小屋に置いて、
 軽装で6時に小屋を跡にしました。(雨具、弁当、水、カメラ等々)荷物が軽いと、すご〜く楽です。
 今日は、「塩見岳」に登り、三伏峠小屋まで戻ってくる行程で、地図によると、8時間50分です。

三伏山より望む塩見岳 本谷山より望む塩見岳
本谷山より北アルプス方面 塩見新道との分岐
稜線に出ると塩見岳が目の前に 山頂より甲斐駒ヶ岳方面
西峰(3045.9m
東峰(3052m)
手前のシルエットは蝙蝠岳 北岳   間ノ岳
塩見小屋 (ここの小屋は非常に狭いし、全予約制です)


 まずは三伏山までの軽い登りで、山頂はなかなかの見晴らしでした。
 一旦下り、本谷山まで登り返します。6時50分。
 三伏峠より少し高い程度で、振り返れば小屋がほぼ同じ高さで見えていました。
 そこから鞍部まで、もったいないくらい下りますが、立ち枯れの樹の間越しに、塩見岳が望めました。
 鞍部からは、ほぼ水平な歩行が続き、やがて本格的な登りになりますが、歩きやすい道です。
 全般に歩きやすい道で、それほど苦しむ事なく、塩見新道と合流。
 という事は、「塩見小屋」はすぐそこで、時刻は8時30分でした。
 ここまで2時間半しかかかっていなくて(地図は3時間20分)、あまり疲れていなかったので、そのまま
 山頂に向かいました。(荷物が軽いせいか、地図の行程時間が間違っているのか?)
 ハイマツ帯を抜けると岩稜の登りとなり、ガレ場を石を落とさないように、慎重に登って行きます。
 「ここから落ちたら、永久に見つからないないだろうなあ?」なんて思いながら、登りました。
 今シーズン、2名の方が行方不明だそうです。
 疲れがたまってきた頃、「塩見岳西峰」に到着。時刻は9時30分。そのまま「東峰」に向かいました。
 東峰が3152mで、西峰が3046.9m。その間の距離は100m程度しかありません。
 いつもの事ながら、360度の絶景です。富士山も雲の上に頭を出していました。
 北アルプス、南アルプス北部、南部の連山が望めました。昨年歩いた南部の山々も、目の前でした。
 自分の足で登った者だけが味わう事ができる、至福の時なのです。
 西峰に戻り、お弁当のおにぎり(¥1000)で腹を満たし、下山にかかりました。
 下山中に、今朝「三伏峠小屋」を出てきた人達と行き交いましたが、ほとんどの人が今日は「塩見小屋」
 泊まりだそうで、今日も一日が長いだろうなァー?下山も長いぞォー!
 私はと言えば、有名な「塩見小屋」に立ち寄り、カップラーメンとコーラで腹を満たし、(アレッ?)
 三伏峠小屋に向かう訳ですが、時刻は11時でだいぶ早いので、「三伏沢」経由で帰る事にしました。


塩見岳よ さようなら
三伏小屋はご覧のとおりで、幕営も禁止です。
沢の水は豊富ですが、飲料水としては責任を持てないそうです。鹿が多いのが理由らしいです。


 本谷山到着が、12時30分。ガスが湧き「塩見岳」が見え隠れし始めました。
 本谷山の先の、ロープの張ってある所から左に入り、はっきりした道を下って行きました。
 沢の音が常にしており、音が近くなった時、沢に降り立ちました。
 頭、顔を洗い、飲める保証のない水を補給し、小屋へ向かいました。
 ・・・が、道がハッキリしなくて迷ってしまいました。あっち、こっちさまよった挙句に、かつてのテント場の
 方に向かいましたら、踏み跡らしきものがありましたので、登って行きました。
 その道は涸れ沢沿いに付いており、途中まで行くと二股に分かれていたのです。
 左にかすかな踏み跡があり、真っ直ぐ行く道は涸れ沢の感じがして、行ったり来たりを繰り返したのち、
 左に道を取りました。
 ガスは濃くなってくるし、道は急になってくるし、高度計はとっくに小屋の高さを超えているしで、あせって
 しまいました。
 上はまだまだ稜線には遠い感じでしたので、意を決して小屋があると思われる方向にトラバースしました。
 10分ほどヤブの中をもがいていると、なんとか稜線の登山道に出る事が出来ました。
 その登山道は「烏帽子岳」「小河内岳」への道で、私が登ってきた道は、かつて三伏沢から「烏帽子岳」へ
 登った道だったようです。
 正解は、私が「涸れ沢」と判断した方向に向かえば、良かったのです。
 それでも、14時半には小屋に辿り着きました。
 まずは缶ビールで塩見岳登頂を祝い、食事時には日本酒も付けて、早々に布団にもぐり込みました。
 本日の宿泊者、五人。新規宿泊者は一人だけでした。

マツムシソウ サラシナショウマ

9月27日(木) ガス


 きのうとほぼ同じ時間に起きて、きのうとほぼ同じ時間に食事をして、のんびりと帰り仕度を始めました。
 今日の小屋は白いガスに包まれ、きのう登れた事に感謝です。
 下るうちにガスも晴れてきて、朝早く入山して来た人達と、行き交うようになりました。
 おそらく「塩見小屋」まで行く人達でしょうね。
 五人だけでしたが、本日の塩見小屋宿泊者はは五人だけかな?
 6時20分に小屋を出て、駐車場には8時50分に到着しました。
 帰りに日帰り入浴をと思い、小渋の「赤石温泉」に電話したら定休日。
 仕方ないので松川インターに向かい、松川の温泉施設「清流苑」で山の汗を流し、帰途に着きました。

入浴料 400円  老人達で賑わっていました




中高年山行記