2005年の新刊Tuesday, January 09, 2007更新)

12月の新刊
ロゴス・エートス・
パトス
使徒言行録の演説の研究
 使徒言行録にはペトロやパウロらの多くの演説が記されている。それらを修辞学的な視点から再照明し、その特質を浮き彫りにする、国際的にも先端的な研究成果。
 タイトルにあるロゴス、エートス、パトスとは、何をもって聴衆に訴え・聴衆を説得するかに着目した際に浮かび上がる論証の3側面。それぞれ論理、人格、感情を指す。
原口尚彰著
A5判 256頁 定価4,935円 12766
パウロは
私たちにとって
誰なのか
ローマ人への手紙に学ぶ 下巻9-16章
 「私たちの聖書研究会」でのローマ書研究の完結巻。密度の濃い学的聖書研究でありながら、信徒に向けられた親しみやすい信仰の書。パウロの生き方と信仰の言葉の中に、生ける救い主・キリストの姿を見、「人間とは何か」を問い続ける。
【巻末付録】
アブラハム三部作/イエスとの出会いから何が起こったか/イエス・キリストの生と死
秋田稔著
46判 230頁 定価2,940円 12771
パウロは私たちにとって誰なのか 上巻
ローマ人への手紙に学ぶ 1−8章
 本書は、著者が主宰する「私たちの聖書勉強会」において聖書を丹念に共に学ぶ研究の成果で、既刊『イエスの生と死−マルコ福音書に学ぶ』上下巻につぐものである。密度の濃い学的聖書釈義であると同時に、パウロの生き方と信仰の言葉の中に、生ける救い主・キリストの姿を見、「人間とは何か」を問い続ける信仰の書。付録として「聖書の思想の出発点」(創世記1〜11章)を収録。下巻は2005年秋予定。
秋田稔著
四六判 360頁 定価3,150円 12770
初期ユダヤ教の実像  イエスの時代のユダヤ教は一般に「初期ユダヤ教」と呼ばれているが、その実像は意外に知られていない。新約聖書が主要な情報源であるが、そこに記されているファリサイ派やサドカイ派の像はあくまでも初期教会の視点から解釈された姿であり、多くの誇張や歪曲も含まれている。また、イエス時代より数世紀後のラビ文献をさかのぼって適用するなど、ずさんな資料操作がいまだに学界でも行われている。
 本書は、そうした通弊を廃し、同時代のユダヤ教文献を博捜し、可能な限り初期ユダヤ教の実像に迫ろうとした、著者ならではの労作である。
 イエスやパウロが、何に対してどのような新しい主張を唱えたのかを理解するために、必須の知見を提供してくれるであろう。
土岐健治著
46判 188頁 定価2,100円 12429
11月の新刊
旧約聖書の
メッセージ
福音の書として読む
 旧約聖書はいかなる意味で「福音」の書であるか。聖書学の豊かな成果に学びつつ、旧約聖書を貫く核心的なメッセージを見失うことなく、全体的な構造から解き明かす。
 旧約聖書全巻への詳しい解説を含む、優れた緒論的入門書でもある。旧約を学ぶ方の座右の書に。
【こいずみ・たつひと】
1920年生まれ。東京神学大学、サンフランシスコ神学校に学ぶ。日本基督教団用賀教会牧師などを歴任。著書に『創世記講解説教』『宗教を考える(新書)』『たといそうでなくても(説教集)』(いずれも新教出版社)
小泉達人著
46判 360頁 定価1,995円 12763
告白と抵抗
ボンヘッファーの十字架の神学
 教会闘争の最前線に立って、絶えず新しく神の言葉に聴き従う十字架の苦難を担ったボンヘッファーの告白と抵抗の神学は、今もなお生きた問いと新しい答を提示し続ける。その生きた神学の展開に絶えず学び、現代の日本の教会と神学に繰り返し新しい刺激を提供してきた著者が、ボンヘッファーの十字架の神学の徹底的な追及から構築した新鮮な救済論と教会論の集大成。
 宣教の隘路で混迷する教会に、新しい希望の光を投げかける力にあふれた労作である。
森野善右衛門著
46判 264頁 定価1,890円 30319
10月の新刊
信仰短言
暁に翼をひろげ
 世紀末の激動の中で10年、ひたすら宣教に励む中で、御言葉の豊かないのちに聞き従う信仰の告白証言として、週報に書き記し続けてきた短言から、約300編を精選して収録した美しい聖書的・信仰的随想集。錯綜する時代の混迷に捕らわれて、教会が現代の人間と世界に語るべき言葉を失って行くとき、その厳しさにたじろぐことなく、直面する歴史と人間の問題に即して、大胆で自由に、語り論じ訴える言葉は、ダイナミックで喜びと希望に溢れている。
小池創造著
A5判 304頁 定価2,625円 51639
ガリラヤへ行け
マルコ福音書研究
 著者が教会の聖書研究のために毎週書き続けた精緻なマルコ研究。
 様式史と編集史の研究成果を「教会の聖研」のためにいかに活かすか。この課題に腐心しつつ、マルコのメッセージの核心に迫る。
 説教のために、個人の学びのために、注解書として活用できる詳しい著述。
【すずきひろし氏】1945年静岡生まれ。ルーサー・ノースウェスタン神学校博士課程修了、神学博士(教理史専攻)。現在、ルーテル学院大学・ルーテル神学校教授、キリスト教学科長、ルター研究所所長。
鈴木浩著
A5判 376頁 定価3,780円 12765
現場からの道
【推薦の言葉−木田献一(立教大学名誉教授・旧約学)】阿蘇敏文さんは、自由な教会での牧師と河合塾の農園ゼミの担当講師を兼ねるユニークな存在です。この立場をフルに生かして、普通の人にはなかなかマネのできない多彩な現場との関わりを持っています。……阿蘇牧師は、これらの現場に専門家としてではなく、人との出会いを通してアプローチします。きっと、それぞれのテーマに入る扉が開かれることと思います。
【目次より】
第1章 農の現場〜対談・星野正興さん
第2章 反原発の現場〜対談・中嶌哲演さん
第3章 フィリピンの現場〜対談・シャロン・ルイスドゥレンデスさん・セサール・サントヨさん
第4章 移住労働者との現場〜対談・渡辺英俊さん
第5章 韓国の現場〜対談・朴聖慈さん・趙客来さん
第6章 JFCの現場〜対談・伊藤里枝子さん
第7章 環太平洋の現場〜対談・ロン・フジヨシさん
阿蘇敏文著
A5判 320頁 定価2,000円 42770
人間になる  ジャン・バニエの思想が
最も体系的に、広く、深く綴られた書!
 知的なハンディを負う人たちの共同体=ラルシュの創始者が、不安や孤独から癒された真に人間らしい生き方とは何かを、透徹した美しいコトバで語る。
 もともとカナダのラジオ番組で語られた連続講演。その放送が深い感動を呼び、書物として公刊されるやベストセラーとなった。
 ジャン・バニエは1928 年生まれのカナダ人。海軍の軍人だったが、神学と哲学の研究に転じ、後に2人の知的ハンディを負う青年たちと共同生活を始めたことがきっかけとなり、ラルシュを創設した。
ジャン・バニエ著/浅野幸治訳
46判 238頁 定価1,995円 42130
9月の新刊
ベツレヘムの星
聖書的象徴による黙想
 聖書には多様な象徴が記されている。本書は、聖書の豊かな象徴世界への絶好の道案内。
 私たちが陥りがちなコトバ中心の教条的な信仰理解をいったんカッコに入れ、聖書的象徴に思いをひそめよう。信仰的想像力を耕し、聖書の読み方を深めるための、イメージトレーニングへ!
 『福音と世界』(1993年)好評連載の待望の単行本化。図版多数収録。
宮田光雄著
A5判 216頁 定価1,995円 52113
神の和の神学入門
21世紀日本の神学
 キリスト教信仰の核心は西洋的な神学言語でしか表現され得ないのか?ヘレニズム化された三位一体論を日本的な文脈の中で語り直し、福音の真の土着化をめざそうとする、気鋭の神学者による意欲的な問題作。
【同じ著者による好評既刊】
『ゴスペルエッセンス〜君に贈る五つの話』
『現代アメリカ神学思想〜平和・人権・環境の理念』 
宮平望著
46判 96頁 定価997円 32762
8月の新刊
力強い慰め
ハイデルベルク信仰問答講解
 「慰め」をキーワードにしながら、現代神学との対話にも目配りしつつ、各問答の意味を丁寧に解説。宗教改革者の信仰の核心が平易な言葉で語られる。(F・クルースターは長年カルヴァン神学校で教鞭を執った碩学。ハイデルベルク信仰問答に関する浩瀚な2巻本の歴史的研究がある。2003年没。)

【関連好評既刊】
『ハイデルベルク信仰問答 証拠聖句付き』
『ハイデルベルク信仰問答』(新書)

フレッド・クルースター著/小峯明訳
46判 254頁 定価2,415円 52131
旧約聖書の
信仰の真髄
 牧会者として、神学教師として、また旧約学徒として、ヤーウェ信仰の本質について思索を重ねてきた成果を語る。(かしわい・のぶお氏は元農村伝道神学校校長)

【目次より】
序言 旧約信仰の真髄を求めて/旧約聖書の中心とは/旧約聖書の基本的信仰/エルとヤーウェ/ヤーウェかバアルか/歴史の反省と改革/滅びの淵から問う/だれが真の神か/混沌から生命の秩序へ/知恵の危機を超えて/神の国と人の子/結語 旧約信仰は多様で未完結

柏井宣夫著
46判 152頁 定価1,365円 12484
7月の新刊
ボンヘッファー
聖書研究
《旧約編》
 その説教に接してお分かりのように、ボンヘッファーの説教はまことに聖書的・神学的であり、その根底には健康な福音的聖書理解が認められた。そのような信仰的にも神学的にも見事に均整の取れた彼の聖書的理解は、特にナチスの反ユダヤ主義が支配した時代、彼の旧約聖書に対するキリスト論的解釈と評価となって現れた。その全貌が、彼の旧約研究文書の隅々まで、余す所なく大胆率直に示され、それがナチスに対する教会の戦いを深く支えた。
 そこで彼が、旧約の中に、預言者的に啓示されることによって明らかとなる神の子キリストの恵みの確かさを、特に信徒のために、読みやすい言葉で、心をこめて語り訴える言葉は、今、私たちに激しく、しかも温かく迫って来る。新約編は10月刊行予定。
【全面改訳】
 『創造と堕落』-1933
 『ダビデ王』-1935
 ウズラとネヘミヤによるイスラエルの再建-1935
 聖書の祈祷書−詩篇の祈り-1940
 十戒の第1の板-1944
【本邦初訳】
 小論「十戒について」「第1戒について」
   「詩篇の中のキリスト」「ヨブの信仰」
生原優・畑祐喜・村上伸/訳
A5判 216頁 定価3,990円 14300
地べたの神
現代の低みからの福音
 『片隅が天である−現代への使信』『旅人の時代に向かって−二十一世紀の宣教と神学』『現代の宣教と聖書解釈』(以上小社刊)などによって、常に挑発的な聖書の読み方を提起し続けた渡辺牧師の、総まとめとも言える福音書講解説教集。寄せ場の労働者、移住労働者たちと共に聖書を読む中からつかんだ福音のメッセージ。
渡辺英俊著
46判 240頁 定価2,310円 32489
旧約聖書に親しむ II
ーそして明日を見つめる

 市民講座・通信講座で定評の旧約聖書入門の単行本化、第2巻。完結刊の本書では、王国の成立以降からダニエル記までを網羅。明解平易な説明と各章末に設けられた楽しい工夫で読者をより一層の旧約理解へと促す。(なかみち・まさあき 神戸松蔭女子学院大学名誉教授)

中道政昭著
46判 360頁 定価1,890円 12761
6月の新刊
大学と
キリスト教教育
四国学院キリスト教
教育研究所叢書
 長い歴史と伝統を持つ日本のキリスト教学校教育は、新しい世紀の転換期に、厳しくその存在を問われている。四国学院がその問題性を認め、キリスト教教育研究所を設立、内外の同志の知恵と力を終結して、現実の打開と克服に取り組んだことは意味がある。本書はその成果の1つの報告である。
 建学の精神、キリスト教教育の可能性、経営体としての財政的難問、そのような厳しい問題の山積する中で、それを冷静に見据えながら、終末論的希望と勇気をもって、その克服の方途を真剣に追求した記録は、日本宣教に労苦する者全てに、強い励ましと深い示唆を与えるだろう。
四国学院キリスト教教育研究所編
A5判 280頁 定価3,150円 34263
一人一人に
与えられる賜物
コリントの信徒への手紙1
講解説教
 神学者としての深い思索と、豊かな牧会経験に裏打ちされた、茂牧師の定評ある講解説教集。多くの人間的な混乱に陥っていたコリントの兄弟姉妹に宛てて、パウロが渾身の力を込めて語った恵みの福音−−−一人一人に与えられる賜物の告げ知らせを、堅実な釈義と黙想を通し、現代の信徒たちの心に届く言葉によって、懇切に説き明かす。
【著者】しげる・ひろし氏は日本基督教団仁川教会前牧師、神戸女学院大学名誉教授。
茂洋著
46判 233頁 定価1,995円 12781
テモテ書・テトス書
ピレモン書
 今回の第15回配本をもって、20年越しに続けられてきたこのユニークな双書も、『ヨハネの黙示録』(06年春刊行予定)を残すのみとなった。本巻で取り上げる3つの書簡はどれも本当に小さな手紙だが、パウロの牧会者としての面目を隅々にまで溢れんばかりに深く明るく伝えている。蓮見牧師の丁寧な説きあかしをを通して、人となってこの世に来られ、十字架の苦難を負われ、その父なる神への従順において啓示されたキリストの真実な恵みが、豊かに、穏やかに、また厳しく訴えられる。
蓮見和男著
46判 140頁 定価2,100円 11815
キリスト教国
アメリカ再訪
 名著『キリスト教国アメリカ』から38年を経て、アメリカの教会事情・神学状況はどのように変化したのか。宗教多元化、主流教会の凋落、教会の保守化など、常に動きをとめない現実に鋭く迫る。
【著者】
ふるや やすお:1926年生。日本神学専門学校(現東京神学大学)卒、米プリンストン神学大学にて神学博士号(Th.D.)。聖学院大学院教授、国際基督教大学名誉教授。著書:『キリスト教国アメリカ』『激動するアメリカ教会』『宗教の神学』『キリスト教と日本人』他。
古屋安雄著
46判 184頁 定価1,995円 42769
5月の新刊
NCC 宗教研究所双書1
心に残るキリスト教のお葬式とは
葬儀の神学序説
 葬儀の際のお焼香や、諸種の法事、また家庭の仏壇などには、日本人の伝統的な死生観が表現されている。それらは、日本人が死者を悼み、親しい者の喪失による痛みと破れを回復するために積み重ねてきた古来の知恵の表現でもある。キリスト教は、これらとどのように向き合っていけばよいのか。
 著者は、習俗との安易な迎合を排しつつも、死と生をめぐる原理的・神学的考察を踏まえて、日本人の心性と対話し、真に福音的な葬祭のあり方を模索する。実践神学における新しい意欲的な試みである。
井上彰三著
46判 224頁 定価1,995円 44300
み言葉の調べ II
詩編講解
 東京西郊・国立の地で長年にわたり堅実な牧会活動・教会形成を続けてきた宍戸牧師夫妻による説教9編の他、牧師が私淑するトゥルンアイゼン、リューティ、デュールストの5編を加えた。心に沁みる、文字どおり、み言葉の響き合い。
幸いな人生への招き〜詩篇第一編
朝の歌(デュールスト)〜詩篇第3編
夕べの歌(デュールスト)〜詩篇第4編
主は神なり〜詩篇第8編
神がいてくださるので〜詩篇第23編1〜6節
主よ、憐れみたまえ(デュールスト)〜詩篇第27編
くすしき神、たえなる主よ〜詩篇第36編6〜10節
主に信頼せよ〜詩篇第37編1〜11節
……
他全14章構成
宍戸達 宍戸好子著
46判 184頁 定価1,680円 12780
貧しい人々と
賀川豊彦
 神戸新川のスラムに入居し、はる婦人と結婚した賀川豊彦夫婦の救霊活動の実態、アメリカ留学帰国後、労働運動から農民運動へ、普通選挙の実施、無産者正党の結成、次いで関東大震災救援、本所セッツルメント開設に至るまでの賀川の大正デモクラシー時代における救霊と救貧・防貧活動の全貌。既刊好評の『青春の賀川豊彦』(税込2,625円)の続編。
【目次】
序)賀川豊彦と大正デモクラシー
I )賀川豊彦と芝はる
II )新川初期における課題
III)賀川豊彦と鈴木文治
IV)労働運動より農民運動へ
V )大正期における賀川の信仰思想
VI)関東大震災と本所基督教産業青年会
付論)賀川豊彦と大杉栄
雨宮栄一著
四六判 340頁 定価2,835円 52777
4月の新刊
イエスとパウロ
イスラエルの子
 新約聖書の二人の中心人物を、ユダヤ教の信仰伝統を共有する預言者的実存として高く評価し、共感を込めて描き出す。
【著者:A・シュラキ】
 1917年、アルジェリアでスペイン系ユダヤ人の家庭に生まれる。後にフランスで学び、法律家として働く。第二次大戦中は対独レジスタンスに参加。パリ大学法学博士。戦後イスラエルに移住し、エルサレム副市長などを歴任。ユダヤ教に関する多数の著書をフランス語で訳す。邦訳では『ユダヤ思想』『イスラエル』『ユダヤ教の歴史』(いずれも文庫クセジュ)等。特に旧新約聖書とコーランをフランス語に訳し、宗教間、民族間の対話と和解に努めてきた。
アンドレ・シュラキ著/長柴忠一訳
四六判 122頁 定価1,260円 12135
プロテスタンティズムと
メキシコ革命
市民宗教からインディヘニスモへ
 反カトリック的・反宗教的性格を持つとされている20世紀初頭のメキシコ革命においてプロテスタント知識人たちが果たした大きな役割に注目する、歴史の空隙を埋める労作。プロテスタント側の戦略=アメリカに範をとった市民宗教の構築が、メキシコ独自の官製ナショナリズム=インディヘニスモヘ収斂していく経緯を解明する。
大久保教宏著
A5判 320頁 定価4,935円 22774
聖書 文化との接点
 聖書を貫く創造信仰や贖罪観は、西洋の文化形成にいかなる役割を演じたのか。この文化史の根本問題に対して、著名な科学史家である著者が、主として自然観と科学技術の展開に注目しながら語った興味つきない講話集。
 本年2月新刊『聖書 読んで想う』の続編。
渡辺正雄著
四六判 144頁 定価1,680円 12779
知恵なる神の
開かれた家
 昨春来日した著者の、日本での講演・説教を収録。既成の神概念を打破し、新しい信仰共同体のあり方を示唆する、著者最新の理論的達成を示す。日本の読者のために付された序論、および山口氏の解説はきわめて有益。
【目次より】
序論
I 批判的フェミニスト視点によるキリスト教の解放の神学
II 女/性たちに対する暴力と愛の宣言
III 女/性たちのエクレシア:現実とヴィジョン
IV 聖書:知恵(ソフィア)のパンか、不変の真理の石か?
V イエス:知恵なる神ソフィアの平等な弟子集団の中で
VI 暴力に打ち勝つイースターへ
E・S・フィオレンツァ著/山口里子・上沢伸子・吉谷かおる・大森明彦訳
A5判 232頁 定価2,205円 32135
3月新刊
終りの中に、始まりが
希望の終末論
 モルトマンのライフワーク『組織神学論叢』全6巻から、それこそ泉のように溢れ出た、信徒のための神学の手引きとして、既に『今日イエス・キリストは私たちにとって何者か』(キリスト論)、『いのちの泉』(聖霊論)があるが、この度、論叢5『神の到来』で展開されたキリスト教的終末論を受けて出版された『終りの中に、始まりが』には、まさに今日の信徒にふさわしい終末論の世界が開示されている。
 モルトマンは今にも増して、おだやかな牧会者・教育者の姿勢をとり、今日の深刻な危機的状況の中で、弱く貧しい存在のまま生きるほかないと一人一人のために、主の到来を待ち望みながら、勝利の希望を抱いて生き且つ戦う道を、日常の生全体の諸相に即して、読者に寄り添いながら考えていく。その中心的メッセージは、”すべての終わりの中に、新しい始まりが隠されている、それこそ神があなた方を見捨てない証拠だ”と語るところで、その力強く、またやさしく語られる言葉は、まことに希望と慰めに満ちあふれていて、深い感動を呼ぶ。
J・モルトマン著/蓮見幸恵訳
46判 270頁 定価2,835円 32134
み言葉の調べ I
主イエスの生涯
 東京西郊・国立の地で長年にわたり堅実な牧会活動・教会形成を続けてきた宍戸牧師夫妻の、定評ある説教を収録。「み言葉の調べ」は教会で毎月発行している説教冊子の名。なお II は詩篇の講解説教集。

天と地の結びつき〜マタイ3章13−17
よみがえりの主に支えられて〜マルコ1章29−31
ただ、ひと言を〜マタイ8章5−13
神の訪れ〜ルカ7章11−17
来るべき方〜11章2−10
みもとにある安らぎ〜11章28−30
裁きは、神にゆだねつつ〜マタイ13章24−30
……
他全15章構成
宍戸達 宍戸好子著
46判 184頁 定価1,680円 12778
預言者は何を語るか
 旧約聖書のメッセージをわかりやすく説くことで定評ある著者の、優れた預言者入門書。

1正義と恵みの業〜アモス書5章21−27
2主の言葉を聞け〜アモス書7章10−17
3偽りの悔い改め〜ホセア書6章1−6
4神の愛〜ホセア書11章1−11
5悔い改めるものの贖い〜イザヤ書1章21−28
6聖なる神との出会い〜イザヤ書6章1−8
7その日が来れば〜イザヤ書11章1−10
……
他全25章構成
樋口進著
46判 256頁 定価2,310円 12776
19世紀
アメリカンボードの
宣教思想 I
1810-1850
 21世紀の世界的な変動の中で、福音宣教と教会の去就に迷う日本の教会にとっては、欧米キリスト教国の宣教地であった成り立ちの経験を、全体的かつ根元的に顧みる必要があるが、そのための余裕と力量に乏しい。
 著者は、そういう問題点の克服を志し、遠く200年近くの昔、アジア伝道に乗り出して試行錯誤と艱難辛苦をなめ尽くしたアメリカンボードの冒険、それがアジアの諸国、諸民族の上に及ぼした功罪を、ボードの記録、宣教師たちの報告の原典探索から発見し把握しようとする冒険に乗り出した。
 それがどんな到達点に辿り着くかは未知数のところがあるが、今日、袋小路に踏み込んだ日本宣教の混迷を克服するためには、この企ては必ず大きな成果をもたらすであろう。
 ボードが日本伝道にさしかかるのは第II巻からだが、著者の大胆な冒険にご声援をお寄せいただきたい。
塩野和夫著
A5判 230頁 定価2,940円 42775
大森講座 20
ジョン・マクラウド・
キャンベルの贖罪論
 牧会の現実の中で喜びと平和を失った信仰者たちに出会い、彼等を通して神の福音と神の恵みの喜びの根拠を尋ね求め、独自の贖罪論にたどりつくが異端とされ職を追われた、19世紀のスコットランド教会の牧師J・M・キャンベル。しかし現在では、刑罰代償論の鋳直しを図るものとして彼の再評価が積極的になされている。
 彼の贖罪論の理解を通して、キリストの十字架の死の意味と喜びの根拠を見つめ直していく。大森講座シリーズ・第20作。
真田泉著
四六判 80頁 定価945円 31694
2月新刊
聖書
読んで想う
 科学史家として著名な著者が、自宅の家庭集会で語った聖書講話。
 平易な言葉で、聖書を驚きと喜びの書として読む、全36編の滋味溢れる信仰への手引き。
 ・第一部「神は在(いま)す〜旧約聖書を読む」
 ・第二部「主イエスは救い主〜新約聖書を読む」
※続編『聖書 文化との接点』 近刊予定

【著者:わたなべまさお】
1920年東京生まれ。東京大学工学部卒。東京大学名誉教授。文学博士・理学博士。
戦後、専攻を応用力学から科学史に転じて米国の大学に学び、近代科学の発展とキリスト教との関係史をめぐり開拓的な業績をあげる。『文化としての近代科学』(丸善)『日本人と近代科学』(岩波新書)ほか編著書・訳書多数。
渡辺正雄著
四六判 224頁 定価1,890円 12773
人類に希望はあるか
21世紀沖縄への提言
 長い苦難と戦いの歴史の積み重ねの末に、21世紀という新しい「戦争の世紀」の危機に直面して、沖縄に生きるキリスト者が、真剣な思いでモルトマンの人間存在と神学思想のダイナミクスに触れたいという切なる願いを快く受け入れて、2003年春、沖縄に来訪、そこで奇しくも辺境沖縄とモルトマンとの出会いが起こった。
 神学者モルトマンは、沖縄で苦しみ戦う兄弟姉妹の信頼と期待に答え、暖かい人間的共感と鋭い神学的洞察、深い信仰的敬虔をもって、キリストの恵みと慰めと希望のメッセージを真剣に語る。その真摯な触れ合いから、この時代に苦難と喜びをともにする生の意味を伝え、あるいは聞く中で、恵みの御言葉の力といのちがリアルに迫ってくる。
【講演】自然の破壊と癒し/平和の建設と龍の殺害〜キリスト教における神と暴力祖先崇拝と復活の希望/人類に希望はあるか〜グローバル化とテロリズム
【説教】目を覚まして祈りなさい〜マルコ14:32−42
【応答】長嶺浩吉 他
モルトマン博士招聘委員会編
A5判 100頁 定価1,260円 40721
ナザレのイエスと
信仰のキリスト
 本書は史的イエスに関わる問題を扱った3本の論文を集める。シュラッターの衣鉢を継ぎ、教会的信仰に固く立って、伝統的な神学の内に史的イエスを位置づけようとする堅実な方向性を貫く。
【内容】
「信仰のキリストたるナザレのイエス」
「イエスはなぜ死なねばならなかったか」
「主の晩餐についての新約聖書の証言」
ペーター・シュトゥールマッハー著/
加藤善治 辻学共訳
46判 204頁 定価1,995円 12133
絶対的平和主義と
キリスト教
武・〈福音と預言〉双書 No.4
 日本FOR(友和会)の会長として、キリスト教平和主義の確立と前進のために奮闘してきた著者が、戦後日本の最大最高の拠り所である憲法の平和主義が弊履の如く否定されようとする危機に直面して、聖書の指し示す平和を、今や絶対的平和主義として、それに立ち、それを高く掲げ、またそれのためにすべてを捧げねばならないことを、強調し確認しながら、そのために強力な良心的連帯をすべての人に訴えようとする真剣な叫びと真摯な祈り。
武祐一郎著
A5判 160頁 定価840円 50954
ドグマこそドラマ
なぜ教理と混沌のいずれかを
選ばなければならないか
 クリスティと並び称される「ミステリーの女王」ドロシー・セイヤーズが、キリスト教のドグマ(教理)の復権を説いた興味つきないエッセイ集。
 セイヤーズはピーター・ウィムジイ卿を主人公とする一連の推理小説などで一家をなしたが、聖職者を父に持ち、自身も熱心なキリスト教弁証の論陣を張ったことはあまり知られていない。
 本書冒頭に収録された「地上最大のドラマ」をカール・バルトが愛読し、自ら独訳して出版したことは有名。
 クリスティやルイスの翻訳で知られる中村妙子氏の流麗な訳文で贈る。
 戦時下に現代文明を批判した講演など全7編収録。
ドロシー・セイヤーズ著/中村妙子訳
46判 184頁 定価1,995円 62132
1月新刊
ハイデルベルク
信仰問答
証拠聖句付き
 ハイデルベルク信仰問答は、宗教改革の信仰を最も豊に美しく告白するものとして、世界中の教会で広く読み継がれており、日本の教会でも信徒教育に重用されている。
 本書は、新教新書でおなじみの吉田隆牧師による正確で読みやすい訳文を大きな活字でさらに読みやすく組むと共に、問答本文に脚注として付されている膨大な証拠聖句(字数にして本文の2倍以上)を、新共同訳聖書に依りながら全文掲出する。
 信仰問答は本来、聖書を座右に置いて読みかつ学習すべきものだが、携行に便利な本書により、どこにいても宗教改革の信仰の精髄を聖書と共に味わえるようになった。
 教会の勉強会、求道者会のテキストに最適の書。
吉田隆訳
A5判 216頁 定価1,785円 52130
キリスト教
倫理学総説 II/2
 『キリスト教倫理学総説』は、この? /2巻(第四章=「救世主なる神の戒め」)をもって完結する。
 バルトの主著『教会教義学』は「和解論」で中断し、「救済論」が未完に終わったが、本巻に収められた1929〜1931年の倫理学講義では救済論のキリスト教倫理が講じられている。
 従って本巻は、バルトの救済論の骨格と内容が凝縮されているという点で、『総説』中、内容上もっとも重要な部分といっても過言ではない。

 神は救世主として、私との具体的な交わりにおいて現在したもうことを約束し、神ご自身の未来を待ち、またこの未来に向かって急ぐよう命じたもう(15節 約束の戒め)。ついで16節「良心」(共知)、17節「感謝」(芸術・ユーモアに言及)、18節「希望」と展開し、神の戒めに対する従順の行為は良心的で感謝に満ち、希望の内に生きる現実であることを詳論する。
 付論「教会と国家に関する提題」は、当時のナチ政権に対する鋭く明確な神学的発言であり、また歴史的資料として貴重な文書である。
カール・バルト著/吉永正義訳
A5判 180頁 定価3,360円 30270
ゴスペルエッセンス
君に贈る5つの話
 若手気鋭の神学者ミヤヒラ教授が、学生たちに語った、とっておきのキリスト教秘話。福音が分かる!
【目次より】
第1章 飛んで火に入る夏の虫
    〜多くの人命を救った奇跡の蛾
第2章 乗りたい背中
    〜ロバの背中にある秘密の十字架
第3章 戦争のリズムと平和のリズム
    〜三拍子の知られざる由来
第4章 手を洗わずに、足を洗う神
    〜神が手を洗わない理由
第5章 愛さえあれば
    〜心理テストで考える愛の本質
宮平望著
B6判 112頁 定価997円 51739
ティリッヒ神学における存在と生の理解
 20世紀組織神学を代表する成果の1つがティリッヒ『組織神学』全三巻であることは、万人が認めるところだが、ティリッヒ自身はその完成前に「できたら自分の神学を聖霊論から再構成してみたい」と語っていたエピソードは興味深い。本書は、ティリッヒの遺したこうした言葉の示す線と方向を真剣に模索し、ティリッヒの「存在」理解の基礎の上にある生の理解の追求を試みながら、それに応じる霊の働きの展開を把握することに務め、それと共に時間論と聖霊論そのものへの展望の可能性を真剣に探る。本書はその探求の見事な成果である。
 著者(神戸女学院大学名誉教授)は、ティリッヒ神学研究をライフワークとし、既に『ティリッヒ組織神学の構造』(1971)『ティリッヒの人間理解』(1986)の秀作を著している。
茂洋著
A5判 152頁 定価2,100円 32771
重版・復刊
あなたの日曜日
 日曜日の真の過ごし方を忘れている現代人に、名説教家として知られた著者が、安息日の意味と礼拝の喜びを滋味豊かに語りかける。
W・リュティ著/宍戸達訳
A5判 123頁 定価1,995円 52112
聖書の使信4
ルカによる福音書 上
 誕生物語からエルサレムへの旅の前半まで。明快な私訳と簡潔な注釈に基づく、47編の講解説教のかたちで、ルカの使信が述べられる。
蓮見和男著
46判 276頁 定価2,625円 11804
新教新書名著復刊
祈り
 周到な配慮のもとに用意された、神学者バルトの説教前後の祈り50篇。神に向かって注ぎ出される、ひとりのキリスト者バルトの魂の告白。
K・バルト著/川名勇訳
新書判 160頁 定価1,050円 54162
新教新書230
嵐の中の教会
ヒトラーと戦った教会の物語
 ナチスの暴虐の嵐吹きつのるなかで、御言葉の真理を守るため敢然と戦ったドイツ農村の一小教会の物語。極限状況下にイエスを主と告白しつづける教会の感動的な勝利の記録。改訳新版復刊。
O・ブルーダー著/森平太訳
新書判 188頁 定価997円 54230
聖書の使信6
ヨハネによる福音書
 難解かつ深遠なヨハネ独自の使信全体を、分かりやすく力強い説き明かしによって、この世の最前線で苦闘する日本の信徒に余すところなく示す。
蓮見和男著
46判 380頁 定価3,570円 11806
黒人霊歌とブルース
アメリカ黒人の信仰と神学
 黒人神学者としてのコーンの名声を高めた主著の一つ。
 本書でコーンは、彼の父祖たちが奴隷制時代に生き延びるために作り出した黒人霊歌と、奴隷解放後も何の助けもないまま都市に放り出され呻吟する黒人たちが生み出したブルースとを結びつけ、激しい霊的な渇望を持つ者たちの抱く信仰とその独特な表現形態に、深い同情と共感を抱きながら鋭い分析を行う。
ジェイムズ・コーン著/梶原寿訳
46判 302頁 定価2,520円 42320
美しい少年・
ナザレのイエス
少年が見た世界の現実、少年が祈り求めた神の平和
名作の待望の復刊!
ローマ帝国の圧政のもと、真実の神の平和(シャローム)に思いをめぐらす少年イエス。
かれの周辺に起こった出来事を、福音書の記述をもとに、豊かな想像力をはばたかせて描く。
渡辺禎雄の描き下ろし口絵4葉(カラー)ほか挿画多数。小学生以上
西阪盾作/渡辺禎雄画
B5変型判 104頁 定価1,995円 73752
子どもたちへの手紙 ナルニアの作者が愛読少年少女たちの質問に答えた!
 
ルイスのもとには、世界各地のあらゆる年齢層の読者から『ナルニア国物語』の感想や質問が寄せられていた。ルイスは死の直前までそれらに返事を書き続けていたという。
 本書は、そうしたルイスの手紙から、特に子どもに宛てた99通の手紙を選んだものである。
C.S. ルイス著/中村妙子訳
46判 199頁 定価2,310円 62353 
イエスの
復活の意味
新教セミナーブック 37
 現代の教会の直面する「説教の危機」の中でドイツ福音合同教会が、宣教の中心主題であるイエスの死・十字架・復活について、現代ドイツ神学界の俊英に共同研究にあたらせた三部作の一冊として、学的良心と信仰的敬虔の緊張が生み出す迫力は圧倒的!
【内容】
史的および神学的問題としてのイエスの復活
……マルクセン
イエスの復活の伝承史……ヴィルケンス
イエス・キリストへの信仰に対してもつ意味……デリンク
イエス・キリストへの復活……ガイヤー
マルクセン/ヴィルケンス/ガイヤー/デリンク著/村上伸訳
四六判 218頁 定価1,890円 32255
イエスの
十字架の意味
新教セミナーブック 36
 新約聖書の中心的使信の一つである「救いの根拠としてのイエス・キリストの十字架」の意味を、厳密な聖書釈義の成果と宗教改革的な「十字架の神学」との折衝の中で根本的に問い直し、今日の神学と宣教においてイエスの死と十字架を説き証しすることの意味と必然性を追求した、学的良心溢れる力作5編。
【内容】
ルターとアウクスブルグ信仰告白による義認について
……ビツァー
ハイデルベルク信仰問答によるキリスト論と実践
……ゲーター
新約聖書におけるイエス・キリストの死の理解
……シュラーゲ
十字架の言……クレック
罪人の義認の説教……フェルスト
ビツァー/ゲータース/シュラーゲ/
クレック/フェルスト著/南 吉衛訳
四六判 240頁 定価1,890円 32561 
 現代教会の直面する「説教の危機」への対処として、ドイツ福音合同教会が、宣教の中心主題であるイエスの死、十字架、復活については、現代ドイツ神学界の俊英達に共同研究にあたらせた。本書は3冊の論文集として刊行されたうちの1冊。
【内容】
 パウロによるイエスの死の救済的意味
 ……ゲーゼマン
 共観福音書の受難の報道における
 史実と神学……コンツェルマン
 ヨハネの受難告知における史実と歴史
 ……ヘンヘン
 旧約聖書よりする受難物語の解釈
 ……ファン・レール
 イエス・キリストの死についての
 新約の証言と旧約の関連……ローゼ
イエスの
死の意味
新教セミナーブック 35
ケーゼマン/コンツェルマン/ローゼ/
フレフスマン−ファン・レール/ヘンヘン著/安積鋭二訳
四六判 218頁 定価1,890円 32259