-cinema diary-

2002年2月の映画日記・その2


 

2002.2.25 これは観なくていいです(笑)

「ゴジラ2000ミレニアム」

監督:大河原孝夫
特技監督:鈴木健二
出演:村田雄浩、阿部 寛、西田尚美、鈴木麻由、佐野史郎、他

鑑賞日:2002.1.20


※注意!ネタバレあります※

 日本にたびたび上陸を繰り返す怪獣・ゴジラ。日本政府は「危機管理情報局」という公的機関を設立し、対策に当たっていた。その一方で、「ゴジラ排除」という危機管理情報局の一方的な方針に反対する篠田雄二(村田雄浩)は、独自に「ゴジラ予知ネット」という草の根組織をつくり、ゴジラを研究していた。
 その危機管理情報局が、日本海溝にて謎の巨大な岩塊を発見する。岩塊は自力で突如浮上、東海村原発を狙って上陸したゴジラを圧倒的な攻撃力で排除し、そのまま東京を目指す。
 危機管理情報局は飛来した岩塊――UFOの排除に乗り出すが、UFOは自らの狙いを着々と進行させていた……。


    *    *    *


 ……これ、なんかスゴイ映画なんですけど(笑)
 えーっと、これはWOWOWでやってたのを随分前に録画してありまして、つまりビデオで鑑賞しました。映画館の大画面やDVDの高画質で見れば評価は変わるかも知れませんが……いや変わらんか(笑)
 繰り返しになりますが、かなりスゴイ映画でした(笑) あんまりスゴイんで、いつぞやのバトルフィールド・アースでやったツッコミレビュー形式で行ってみたいと思います。
(というわけで、最後までネタバレしてます。まあ、別にいいですかね(爆))



 さて、怪獣映画の醍醐味のひとつは、怪獣の出現プロセスです。
 何せ、我々が暮らす日常生活の空間に、怪獣なんていう非ジョーシキなものが介入してくるわけですから……いかに自然に、かつ大胆に、日常が非日常に侵略されるのか……その趣向が多いに問われる部分です。
 が、本作では開始5分もしないうちに、いきなりゴジラ登場がします(笑) チラリズムにしちゃかなり大胆だなあ……と思ってたら、その後北海道の某都市を思いっきり蹂躙してくれます。
 うーむ、しかし誰もゴジラの存在そのものには驚いてませんねぇ。というか、どうやら本作の世界観では、「ゴジラは日本にたびたび現れる怪獣」として、常識化・日常化してしまっているらしいです。「災害」として認知されているというわけで……おーい、怪獣映画の醍醐味はどこへ行ったんだーっ(笑)
 で、主人公は「ゴジラ予知ネット」とかいう草の根組織の人。「危機管理情報局」とかいうゴジラ対策の政府組織のおエライさんと昔なじみという設定で、要するにこの人たちがゴジラ対策の是非をめぐって衝突するわけですな。
 これは要するに、旧平成シリーズに見られた「グランドホテル形式」……ゴジラに関わる人々のドラマをてんでバラバラに描くというやり方を否定したという事でしょう。この方法だと複数のエピソードが同時進行するため、大作映画的な、映画世界の広がり感は表現出来るのですが、登場人物同士の絡みが少ない分ドラマ的な盛り上がりという意味では弱くなりがちです。
 とくにゴジラの場合、ウリは怪獣対決ですので、人々はあんまりゴジラ退治に関わったりしません。ですので、はっきり言って人間キャラなんていてもいなくてもどっちでもよかったりするんですよ(笑)
 で、これを否定したのが実は「ガメラ」シリーズだったりします。直接的に怪獣の動向に関連のある人々を描写し、怪獣対策の是非をめぐって衝突する……それによって、怪獣のお話と人間のお話とに積極的に関連を持たせていこうとしていました。
 ですので、これを盛り込んだのはひとつの成功であると思います。が……。
 だったら、どうして怪獣・ゴジラを「日常」にしてしまってるんでしょうか!(笑) 旧平成ゴジラシリーズでは、シリーズとして継続すればするほどゴジラたち怪獣が「非日常」ではなくなり、その存在にインパクトがなくなっていくという欠点がありました。ですから……それを何とかするための「仕切り直し」じゃなかったんですか? うーむ……。



 でまあ、それはそれでいいんですよ。ゴジラネットも、危機管理局の連中もまあキャラ的にはかなりトホホな感じなんですが(局長?役の阿部寛と、科学者役の佐野史郎がかなりトホホというか、はっきり言ってヘンです(爆))、まあそれもよしとしようじゃないですかか。
 問題なのは、本作の怪獣の扱いなんですよね……タイトルにも無いですし特に名称が出てくるわけでは有りませんが、結局ラストは怪獣対決でした。言うなれば、「ゴジラVS空飛ぶ円盤」なわけですよ、今回は(笑)
 でそのUFO、登場したと思ったらいきなり地球侵略を開始します。
 高層ビルの上に巨大な円盤が陣取って、人々がそれを見上げるという構図……まるっきり「インデペンデンスデイ」ではないですか(笑) その後のビルの破壊ショットもパクったようにソックリだしなあ(笑) ただ、かの作品よりヘボイ、というのは言うまでも無いんですけど(爆)
 まあ結局侵略者だったからいいとして、これに対する危機管理情報局の応対も相当ヘタレですよ(笑) なにせ、ゴジラを撃退した攻撃力と、東京に現れコンピュータ網をハッキングしたという二つの事実のみをもって、「ヤツらを排除せねば」と、いきなり自衛隊を動かして攻撃させるんですから……(爆) 今思ったんですけど、もしかしたらそういう敵対行動を踏まえた上での、リアクションとしての侵略行為だったのかも……(笑)
 で、UFOは地球側のデータをいただくと、大気の成分を自分達の環境に合わせて勝手に変え始めるじゃないですか。おいおい、それじゃ「ガメラ2」のレギオンと一緒じゃないか!(笑)
 とまあ、ここまでの展開も、別にいいとしましょう。ホントは良くないけど(笑)
 でもね、一番問題なのは……

 ゴジラがここまで一切お話に関わってこない

 という事でしょうな、やはり(笑) ゴジラは冒頭の北海道、それから中盤の東海村とここまでで2度登場していますが、冒頭は「ゴジラ=既知の存在」という設定を説明するため、東海村での登場はこのUFOの攻撃力を印象付けるために出てきたようなものだったような気がします(というより、あのシーンが無かったらUFOが脅威にはまったく見えなかったでしょう(笑))。うーん、どっちが主役なんだよー。
 でもってそのゴジラは、危機管理情報局が万策尽きた頃に、何の脈略も無く唐突に、フラフラと東京に現れるのでありました。現れて何をするのでもなく、いきなりUFOと戦い始めます……おいおい。
 ん、まあそれもそれでいいとしましょう。おなじみの「闘争本能」でしょ? 分かってますよ、もう……てゆうか、それを登場人物の「リベンジ」の一言で説明しないで下さい。(つうか、説明になってないんですけど……(爆))



 で、両者は戦うわけですが……ふわふわ浮いているUFOとゴジラでは戦いになるようでなりません(てゆうか見せ場としてどうかと思いますよね(笑))
 で、UFOに乗っている?侵略者は肉体を持っておらず、ゴジラの細胞を利用して、侵略のための肉体を製造しようとするのですなあ。
 うーん……アイデアは悪くないんですけど、そんな凝ったアイデアもここまでのいーかげんな展開で全部ぶち壊しじゃないかと思いますが。適当な理由をつけて、キングギドラでも連れてきた方がよっぽどおこちゃまにはウケるのではないでしょうか……。
 んで、最後はゴジラと、クローン生成にやや失敗した不細工な正体不明の怪獣(いろいろ調べてみましたら、「オルガ」というのが名称らしいです)とが戦い、UFOも最終的にはゴジラの白熱光線であっさりと撃墜され、ゴジラが勝利を収めるのでありました……なんかコケおどしだぞ、UFO!
 で、エンドクレジットが流れる中、ゴジラは東京の街を火の海に……おいおい、映画的にはそっちのシーンの方がよっぽど見せ場じゃないのか! しかも冷静に考えたら、結局人間はゴジラに敗北してるしぃ……なんてノーフューチャーな映画なんだ……(爆)
 うーむ。散々だったハリウッド版ゴジラの後にこんなもん持ってこられた日にゃあ……全国のゴジラファンの深いためいきが聞こえてきそうな作品でした。



 てゆうか、このツッコミレビューを書くのだけは異様に楽しかった!(爆) ある意味これの次回作「ゴジラ×メガギラス」にも大期待です!(爆)



ASDさんの暴走っぷり:☆☆☆☆
映画そのもののオススメ度:☆(1点……いやそれだけの価値が果たしてあるのやら(爆))




2002.2.25 伝説の男

「スパイキッズ」

監督:ロバート・ロドリゲス
主演:アントニオ・バンデラス、アラン・カミング、ダニー・トレホ、他

鑑賞日:2002.1.18

公式サイト:http://www.spykids-jp.com/


 かつて凄腕のスパイとして活躍していたグレゴリオ(アントニオ・バンデラス)とイングリッド夫婦。二人は9年前に引退していたが、元同僚が行方不明になった事からその捜索任務を久々に引き受けることになる。
 だがそれは、二人を捕まえようとする罠だった。彼らが捕らわれの身になり、二人の子供であるカルメンとジュニの姉弟は、そこで初めて両親の過去を知る。敵はかつてグレゴリオが研究に携わっていた究極の人工知能「第三の脳」を狙っていた。カルメンとジュニも危機が及ぶ中、二人は「第三の脳」を守り両親を救い出すために戦う事を決意する……。


    *    *    *


 伝説の男、ロバート・ロドリゲスの最新作です(笑)
 何が伝説かといいますと、彼はデビュー長編である「エル・マリアッチ」を、わずか7000ドルの予算で撮り上げたというすんごい偉業があるのですよ(笑)
 主演俳優は友達(笑) その友達が土地を売って作った4000ドルと、ロドリゲス本人が試薬の人体実験のアルバイトで稼いだ3000ドルが元手。シナリオはバイトで入院中に書き、悪役は病院で偶然知り合ったとある俳優にほぼボランティアで出てもらい、あとは家族とか友達とかを最大限利用して……16ミリカメラのレンタル費を最小限に抑えるために撮影スケジュールを2週間に切り詰め……で、どこかのTV局にでもそれなりの値段で売れたらいいなあ、ぐらいに思ってたそうです。
 ところがその映画、サンダンス映画祭で観客投票で一位になり、コロンビア映画配給で全米で公開され……というわけでロドリゲスは一躍インディペンデント映画の寵児になったのでした。
 なにせこの人、何でもかんでも自分でやりますからね(笑) 「エル・マリアッチ」では監督・脚本から撮影・編集・音響まで全部自分でやってたという事で、そりゃ金もかかんないよなぁ、と思っちゃいます(笑)
 本作でもその精神はしっかりと生きておりまして……編集はやっぱり彼自身が手掛けてますし、エンドクレジットを見ていても彼の名前がそれこそあちこちに……(笑)



 で、内容の方はといいますと……思ってたよりかなりフツーな感じでした(おいおい、今までの前置きはなんなんだよー(笑))
 ロドリゲスと言えば、自分の弟&妹を主演で撮った短編「ベッドヘッド」(「エル・マリアッチ」のLDに収録)とか、オムニバス映画「フォールームス」とか、結構子供を使った映画に面白い作品があるんですけど、本作「スパイキッズ」は、ハリウッド映画ではおなじみのキッズムービーっぽい趣きが強かったように思います。おなじみの濃ゆいラテンのノリがイマイチ乏しくて、それが少々残念でした……。
 結構おバカなショットも盛沢山なんですが、家族の絆とか、ちょっとありがちな路線に落ち着いちゃってましたしね。
 敵の親指型ロボットとか(「親指スターウォーズ」かいな(笑))SFXをずばっと導入しているのも、なんかロドリゲスらしくないような気がするんですけどねぇ……と書いてしまってから気がついたのですが、前作「パラサイト」はエイリアンが侵略してくるSF、その前の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」はゾンビわらわらのスプラッタホラーアクションで、実は彼のフィルモグラフィはSFX作品がかなり多かったりしますが(笑)、個人的にはそういう要素の少ない旧作の方がASD的には好みだったりします……ああ、なんか「スパイキッズ」の感想から遠ざかって行きますけど(笑)



 どうでもいいんですけど、本作品ほぼ全編に渡ってマーク・マンシーナ調の劇盤がかかっているのですが(「スピード」の劇盤を手掛けてた人です)、いざクレジットを見てみると音楽担当はダニー・エルフマンでした。あれれ……???
(しかしどうでもいい話だ……(笑))



オススメ度:☆☆☆




2002.2.25 作家志望の方必見?(爆)

「シャイニング」
 
原作:スティーブン・キング
監督:スタンリー・キューブリック
主演:ジャック・ニコルソン、シュリー・デュバル、ダニー・ロイド、他

鑑賞日:2002.1.14


 教師の仕事を辞め作家を目指すジャック(ジャック・ニコルソン)は、雪で長期閉鎖されるコロラドのとあるホテルの、冬の間の管理人の仕事をする事になる。雪で閉じ込められている時間を執筆に充てようというのだ。だがホテルではかつて、冬期の管理人が孤独から錯乱し、家族を惨殺するという忌まわしい事件が起きていた。それでもジャックは、妻(シュリー・デュバル)と息子ダニー(ダニー・ロイド)を連れてホテルでの生活をはじめるが……。


    *    *    *


 はい、「シャイニング」です。1980年作、ホラー映画の古典中の古典……ですが、今までずっと未見でした(笑)
 古典的名作ですし「怖い」という評価はよく聞きますが、実際今見ても充分怖かったと思います。とは言え今どきの作品ほどショッカー要素には乏しいですし、そもそも流血もほとんど無いに等しかったりします。
 とは言え、説明を極力排した淡々とした映像とか、ステディカムを多用したぐるぐる動き回るカメラとかが、ホラーらしい緊張感をあおっていたんじゃないかなーと思います。血の洪水とか、イメージシーンも結構印象的でしたし……。
 それはそれとしてこの作品、原作とはやっぱかなり違う話なんでしょうねぇ。昔「フレンズ」という海外コメディドラマで、この本の読破に挑戦している人物に向かってうっかり先の話をばらしてしまう、というネタがありましたが(笑)、映画の展開はそこでバラされていたものとは違ってましたし……(てゆうか、よくそんなもの覚えてましたねASDさん(笑))
 ちなみにスティーブン・キングはこの映画がよほど不満だったのか、後にTVミニシリーズを自ら監督しています。あくまでも伝聞ですが、デキはやや(ピー)だったとか……。



 あとですね、この作品のDVDはモノラル1chだったんですけど……最近DVDをレンタルしまくっているのにはホームシアターの威力を体験するためなんですが、さすがに真ん中のスピーカー1本からしか音が出ない、というのは、どう鑑賞するのがベストなのか頭を悩ませてしまいましたよ(笑)
 あと、ASDが鑑賞したのはデジタルリマスター化される以前の旧盤でした。それしかレンタルしてなかったんですけど(笑)、新版は音声もサラウンドになってて、画質もかなり奇麗になってます……「なってます」というのは結局あとからDVDを買っちゃったからなんですけど(爆) この新版DVD、日本発売盤は何故か旧盤から20分も短縮されたインターナショナルバージョンなんだそうです。なんで短くしますかね……。ま、どこが短くなっているのか興味があったのも、購入の一因なんですが(←ただのマニア)



 まったくどうでもいいんですけど、当サイトを毎度巡回していただいている皆様の中には、主人公の設定がちと引っかかるという方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑) うーん、お互い雪山の山荘で斧を振り回すハメにならないように気をつけましょうね(???)



おすすめ度:☆☆☆☆(なるべく新版DVDでの鑑賞をオススメします) 




2002.2.25 夢が現実になる

「ギャラクシークエスト」

監督:ディーン・パリソット
出演:ティム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、他

鑑賞日:2002.1.7

公式サイト:http://www.uipjapan.com/galaxyquest/


 かつて大人気を博したSFテレビシリーズ「ギャラクシー・クエスト」。放送終了から20年が過ぎた今でも、各地でファン大会が開かれ、それが大盛況になる人気ぶり。だが、その出演者達は番組の過去の栄光にすがって、サイン会などでドサ回りをする日々だった。
 だが、そんなファン大会の場に、コスプレをしたファンに紛れて、なんと本物の宇宙人がいたのだ! 彼らサーミアン人は、「ギャラクシークエスト」を、フィクションではなく本物の歴史ドキュメンタリーと思い込んでいた。「本物」と勘違いされたTV俳優ら一行は、成り行きから彼らを脅かす凶悪な宇宙人と対決する事になるが……。


    *    *    *


 らるさんオススメの一作。DVDにて鑑賞しました。
 まあ上のあらすじを読めば薄々感じていただけるかと思いますが、本作はかの有名なSFテレビシリーズ「スタートレック」のパロディです。つうか、かなりタチの悪いパロディです(笑)
 と言っても「スタトレ」という作品を直接ネタにしているのではなくて、そういった人気番組をとりまく状況――熱狂的ファンの、他人の目から見たヘンさ加減とか、そういうファン達とスタッフ・キャスト達の温度差とか……まあ、そういうのがネタになっているわけですな。
 あらすじを読んでまず思ったのが「素人がいきなり宇宙船の操縦なんて出来るわけないじゃん!」とかいうしょーもない事だったんですけど……そこはそれパロディっつうかコメディだし(笑) ハリウッド的なご都合主義を逆手にとって?その辺はうまくフォローされていたりします。
 というか、ねぇ……役者のくせに宇宙船のクルーを立派に務めてしまった彼らも彼らですが、SF考証なんてたかが知れてるハズの70年代のTVドラマから実際に宇宙船を作ってしまったサーミアン人も、かなりスゴイ連中です(笑) てゆうかそこまで出来るのにナンデ自力で戦争に勝てませんかね……?
 まあそれはともあれ……この作品、「ファンの夢」が、ある意味とんでもない形で実現してしまったという、そういう映画だったのかも知れません。フィクションはなんぼリアリティを重ねてもフィクションに過ぎないわけですが、本作の場合「ギャラクシークエスト」という番組自体はフィクションのままに、それを模倣するという形でフィクションがある意味「現実」になってしまっているわけです。……もちろんこの映画自体はフィクションに過ぎないわけですけどね(笑)
 また、作中の俳優たちは過去の固定イメージに苦しんでいましたが……「007」のショーン・コネリーに限らず俳優にしてみればそれをいかに振り切るかがポイントのように思われて、実はそんな彼らのその「過去の栄光」をもたらしてくれたのは、そういう作品を支持してくれたファンの存在があればこそなのだ……というファンの側からの主張が、この作品にはあったのかも知れません。
 安物のSFドラマを参考に実際の宇宙船を作っちゃったサーミアン人に代表されるように、実はこの作品の一番の主役は、フィクションを現実のものへと導いた、「ファンの力」だったのかも知れません……。
  ……って、こういう解釈でいいんでしょうか、らるさん?(笑)



おすすめ度:☆☆☆(まあ、なんだかんだ言ってもソツのないハリウッド製コメディなんですけど)



 


鑑賞順リストへトップページに戻る