2004/08/02(Mon)
■カウントダウン |
とうとう8月。
採集シーズンも終盤に突入しました。
お盆も過ぎれば急に冷たい風が吹き始める北海道では、採集シーズン終了へのカウントダウンが始まる月でもあります。
感傷的な気持ちにさせる秋風が吹き始める前に、もう一山グワァ〜!っと盛り上がれる虫に出会いたいものだなぁ。
そんなだいそれた虫とは言いません。巷では普通種と呼ばれているようだけど、自分の中では憧れの美麗種「ルリボシ」をみつけて、「もう腹一杯だ〜。」と言うくらい撮影ができれば、今年の採集も「大満足」の三文字で終える事ができるでしょう。
さて、虫との縁という物は不思議なもので、中々採れないと言われる希少種が突然向こうから目の前に飛び込んできて、「うへ〜!採れちゃったよ〜。」なんて事があったり、その逆に回りでたくさん採ったと聞かされる普通種がどうしても自分に採れなかったり…。
そんな普通種が自分にとっては『ハンノアオカミキリ』でした。
こんなにたくさん目にする虫でなければ、大人気種になっていただろうと思う程、綺麗なカミキリです。
しかし採れたというポイントに行っても、私の目の前には現れてくれない。
一度、目の前を緑色に光を反射しながら、森の中へ消え去って行くハンノアオを見た時、「つくづくおれは嫌われてるなぁ。」と思ったものでした。
先月の某日、そんな私を不憫に思った(笑)FMさんが、「必ずとは言えないがハンノアオの採れる所に行きましょう。」と誘ってくれました。感謝。
もうウキウキの子供状態でしたね。
そしてとうとう出会う事ができました。
FMさんのリクエスト(笑)にお応えして、ハンノアオの写真を掲載します。 |
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2004/08/04(Wed)
■ハンノアオその後 |
前回の日記に書いた通り、先月FMさんに案内されてハンノアオカミキリを採りに行った訳だけど、現地に着くと蝶屋さんのYさんも来られていました。
以前、池田町で行われたイベントで、初めて挨拶させて頂いて以来でしたが、「いつもHP見てますよ!」ときさくに声をかけて頂き嬉しい反面、ベテランの虫屋さんに見られていると思うと稚拙な内容に気恥ずかしくもありました。
その後、ハンノアオの写真も充分撮り終わったところで、FMさんと共に車に乗り込み、虫談義をしながら林道沿いの花や立ち枯れを見て行きました。
環境的にはエゾカミキリかジャコウカミキリがいてくれても良さそうな雰囲気なんだけど、そう簡単にみつかる訳もなく、花にはいつもの常連さんがいる程度。
FMさんがフタコブルリハナを採ったくらいでありました。
今年はミヤマカラスアゲハの数が多く、途中で見た集団吸水の様子は壮観でしたよ。
そうこうしてるうちに、いい感じの土場に到着。
意気込んで見てみた割に、これと言った虫が採れない。

トホシカミキリ
Saperda alberti Plavilstchikov,1916
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「さっぱりだね〜。」なんて話してると私の背中あたりにカミキリがとまったらしく、それをFMさんが「おっ!」と言いながら摘み上げた。
トホシカミキリであります。
ここ十勝で採れるとは思ってもいなかったカミキリです。
「こんな所にもいるんだ〜。」
嬉しそうなFMさん…羨ましいぞ。
気を取り直し材を見ているとハンノアオがチョコチョコと歩いている。
さんざん写真を撮った後だが、やっぱり綺麗な虫だなぁ、などと思いながら見ていると、その歩いていく先になんとトホシカミキリがジっととまってるじゃないですか〜!
「おぉぉ〜!ラッキー!」まるでハンノアオが「ここにいるぞ」と教えてくれたようです。
その後FMさんも2頭追加。時間も4時過ぎくらいになってたと思うが、夕方から活動するカミキリなんだろうな。
しばらくすると、どこからともなく「ぶ〜〜ん」と大きな羽音をたててオオスズメバチが飛んできました。
これまたFMさんの分野であり、採集はおまかせして私は遠めから見学。(笑)
慎重に狙いをつけて無事ネットイン!
網の中で「カチッカチッ」と独特の音を出して暴れているが、初めて間近で見たオオスズメバチのデカイこと。脚なんてオオクワみたいに太い。
FMさん、またまた嬉しそう。
…と言うことで、その他に採れたカミキリです。

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クロオオハナカミキリ
Leptura thoracica Creutzer, 1799. |

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ゴマダラモモブトカミキリ
Leiopus stillatus (BATES, 1884) |
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トゲバカミキリ
Rondibilis saperdina (Bates) |
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2004/08/05(Thu)
■暑中お見舞い |
ふぅ〜〜、この時期だと残暑見舞いになるのかな?
とにかく今年は、毎日暑いです。こんな蒸し暑いのって、北海道の夏じゃないぞ。
皆さん、体調を崩さぬように頑張りましょう。
もう少しすれば、いやでも涼しくなりますんで…
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2004/08/08(Sun)
■ジャコウカミキリ |

ジャコウカミキリ
Aromia moschata ambrosiaca (Steven,1809)
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なんて綺麗なんだろう。ハァ〜(ため息)…
これはFMさんが、某所へ採集に行った際にお土産にと頂いた個体です。
このジャコウカミキリの属するアオカミキリ族は色鮮やかな金属光沢が美しく、カミキリ好きの間では、間違いなく人気ランキング上位に挙げられるグループです。
その中でもこのジャコウは「どうしてそこまで?」と言う位に贅沢な色使いをしていて、サイズも25mm前後もあり、とても見栄えがします。
それに北海道にしかいないと言う所がますます良いカミキリだぁ〜!(笑)
またひとつ、自然の中で生き生きと活動する姿を見てみたいカミキリが増えました。 |
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2004/08/10(Tue)
■しっかし、 |
いつまでこの暑さは続くんだろう。
日中の暑さはまだしばらく続きそうだけど、今日あたりは夕方になるとめっきりと涼しい風が吹き始めました。
こりゃ案外、秋の訪れは早いかもしれないなぁ。
■備忘
〔8月7日〕
十勝三股方面へ行ってきました。
ホントはもっと早い時間に出発すれば結果もまた違ったかもしれないが、何しろ急に思い立ったもので…午前11時頃出発。この時点で気温は32度。アツ…
ブィ〜ンとかなり走って行き、とある林道へ突入。
坂道を登りながら花を見て行くが虫が少ない。

ミドリカミキリ(緑色タイプと銅色タイプ)のみ採集。
グィングィンと更に林道を登って行き、倒木が無造作に置かれてある場所で車を降りました。
高度計が欲しい所だけど、地図によると標高1000mはあると思うこの場所は、トドマツやアカマツが主の針葉樹林帯で、その他にはダケカンバがあって、いかにも珍な虫が潜んでいそうな雰囲気がプンプンの場所であります。
平地はあんなに暑かったのに、ここは気温25度程。
しかし歩き回るとやはり汗が滲んできます。
今時期はヒゲナガカミキリ類が旬の時期で、いたる所で目にします。

シラフヒゲナガカミキリ
ヒメシラフヒゲナガカミキリ ♀
Monochamus sutor (Linnaeus,1758)
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シラフヨツボシヒゲナガカミキリ ♂
Monochamus urussovii (Fischer,1806)
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このカミキリは標高の高い所にいるので普段は中々目にすることができないカミキリです。
したがって今回、初採集!
※8/12.「ヒメシラフヒゲナガカミキリ」ではとのメールを頂きました。
こちらはペア。
♂の触角はメッチャ長い。
これはシラフヨツボシヒゲナガカミキリ。
♂は写真のように黒いが、♀は白い斑紋があります。
トドマツの倒木上で見た事のない模様の小さなカミキリを見つけたので、静かに接近したが危険を察したのかポトリと下に落ちてしまった。アチャ〜
急いで探すがやはり見つからず、落胆しながらも、もう一度材上に目をやると、黒っぽい虫が早足で歩いているのを発見。
シデムシか?
いや違う、よ〜く見るとタマムシだ!
目ぼしいカミキリが採れないからには、こいつを取り逃がす訳にはいかないぞ。
こ・ん・ど・こ・そ…しかし動きが速いなぁ。もうドキドキしながらも何とかゲット!うひょ〜嬉しい。

カクムネムツボシタマムシ
Chrysobothris chrysostigma yezostigma |
光線の角度で、斑紋がグリーンやオレンジに見える。腹面はグリーンメタリック。ちなみに北海道固有種。
その他のカミキリ

クロオオハナカミキリ ♂褐色型
Leptura thoracica Creutzer,1799
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クロオオハナカミキリ ♀黒色型
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2004/08/16(Mon)
■再び盛り上がっていくぞっと |
予想していた通り、あんなに暑かったのがウソのように、お盆の声を聞いた途端秋風が吹き始めました。
「なんとなくルリボシが採れそうな予感がするぞ。」なんて思いながら、お盆休暇最後の昨日、時間が取れたので採集に行ってきました。
しかし、日が悪かったのかなぁ…ルリボシの「ル」の字もみつかりません。
力尽きてます。
ウ〜ン、秋だねぇ…
いつもの顔ぶれの虫達を若干見る事ができたとはいえ、終りかけの花に集まる虫も少なく、木々の葉もどことなく勢いがなく、採集シーズンも本当にあとわずかで終わりと言う雰囲気です。
なんだかテンション下がっちゃうね〜。
と言うことで、昨日は結果がボウズの事もあり、季節だけでなく、心の中にまで秋風がソヨソヨ〜っと吹いてる感じで帰ってきたのだが、今日FMさんから連絡があり、なんと私の行ったこの同じ場所でルリボシを採ったとのこと。
「な、なぬ〜。」吹いていた秋風は一転して、強烈な偏西風に乗って暑い風が吹き始めた。(ちと大袈裟でした。笑)
よ〜し、もうひとつ盛り上がって今年のカミキリ採集を終える事ができるかどうか!
結果はどうあれ更に虫採りは続くのでした。
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2004/08/18(Wed)
■秋空 |

風も空の青さも爽やかな一日でした。
しか〜し、何が気にいらないのか、愛しの「ロザリアちゃん」はいまだ姿を見せてくれません…シュン |
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2004/08/19(Thu)
■土場での虫談義 |
某日、土場にて採集していると、見知らぬ方が車から降りて近づいてきました。
「カミキリですか?」「はい。」なんて話してるうちに、FMさんからお名前だけは聞いていたNさんだという事が解かりました。
あちらも私の名前だけは知っていたようで、「いや、どうも〜。」なんて言ってその後色々な話しを聞かせてもらいました。
蝶が専門のようですが、甲虫にも造詣が深く、カミキリに関しても、奄美大島での「フェリベニ」や「アマミホソコバネ」採集を始めとした凄い実績を持たれています。
ルリボシを狙っているのだが、採れない話しをすると、「確かに中々採れないですよね。」と、私と同様の意見を持たれているようで、凄い虫屋さんからこんな話しを聞くと、ここ十勝においてルリボシは決して普通種なんかではないとの思いがますます強くなりました。
本州の方の採集記などで、材上にルリボシがべタベタと張り付いている様子が記載されている事があるけれど、ここでは考えられない光景です。
写真はこの時に見せてもらった採集したばかりの「キベリタテハ」です。
始めて間近でジックリと見たこの蝶は、落ち着いた美しさで、まるで高級なガウンをまとったような姿をしていました。
つたない写真で申し訳ないのだが、羽はベルベットのようで、深いワインカラーに黄色い縁取り。内側には、ルリ色の斑点をちりばめています。
甲虫の多層膜のクチクラも、光の角度で違った輝きがあって、写真では表現しきれないけれど、蝶の羽の深い色と微妙な輝きの美しさこそ、実物を見なければ伝わらないものはないと思います。
蝶の愛好家が郡を抜いて多いのも頷けます。
秋空のコントラストの強まった景色の中に、絵の具で書いたような色あいのルリボシがいるのを、私が想像するのと同じように、山あいを滑るように飛ぶこの蝶の姿に、多くの蝶屋さんがロマンを感じるんだろうな。 |
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2004/08/20(Fri)
■終日、雨… |
北海道は台風の影響で、昨日の夜から強い雨が降り続いていました。
この台風も夜には東の海上に抜けるようで、明日からは一段と秋が深まるような気がしています。
■備忘
材置き場の周りに「ニホンカナヘビ」の姿をよくみかけます。
普通なら目もくれないのだが、爬虫類好きの友人達の顔が浮かび、1頭だけ採ってみる事にしました。
動きが敏捷で中々採れないが何とか捕まえました。喜んでくれるかなぁ。
狙ってるカミキリが採れずに、カナヘビ採りに真剣になってる自分が悲しいのだが…(笑)

キスジトラカミキリ
Cyrtoclytus caproides (Bates)
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材に目をやれば、キスジトラ。
こんな遅い時期までお疲れ様って感じです。
カミキリは少なくなってきたけど、このキマワリだけは、いつもちゃ〜んといます。
しかもあちこちに…皆勤賞差し上げます。
ザトウムシ@食事中
私的に採集していて見かける「気色悪い奴ベスト5」にカマドウマに次いでランクインしているつわもの。
何故か、白樺材にたたずんでいたノコギリクワガタ。
デカイ♀でした。(約38mm)

ヒメヒゲナガカミキリ
Monochamus subfasciatus (Bates)
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カタジロゴマフカミキリ
Mesosa hirsuta
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ビロウドカミキリ
Acalolepta fraudatorix
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カミキリがいてくれると、やっぱホっとします。(笑)
しかしこの日もルリボシとは会えずじまい。 |
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2004/08/23(Mon)
■出会いは突然に〜♪ |
21日の土曜日、前日の雨もやんで、青空が見えたので、またもやルリボシを求めて出撃してきました。
午後からは、西帯広の夏祭りにTBFがクワカブの展示販売などで参加すると言う事になっているのだが、この天気なら今年も大変な人出で、我々のテントは大賑わいになるだろうと思っていたのだが…
午後2時頃から雨がポツポツと降り始め、そのうちやむかと思った雨も時折雷を伴って強く降ったりしながら、とうとう夕方まで降り続いていました。
それでも雨のやんだ夕方頃からは人出もグンと増えて、昨年に近い活気のあるお祭り風景となってましたね。
こんな状況の中でも我々のテントは終始、子供達が集まり、賑やかなものでした。
・・・・・・・・・・・・
でもって、午前中の採集なんだけど、ウッシッシ…
とうとうルリボシに出会う事ができました〜。

ホソカミキリ
Distenia glacilis (Blessig,1872)
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いつもの土場に到着。車を降りると以外に外はヒンヤリと空気が冷たい。
ま、とにかくチェックチェックと。。。
むむむ〜、予想してたはいえ虫が少ないです。
ホソカミキリにカタジロゴマフなど、地味な色あいのカミキリがいます。
今はルリボシのあのクッキリ色が見たいのだが。
と思っていると、なんちゅう派手な毛虫なんだろ…
少し粘ってみたけれど、これ以上いてもルリボシが現れるような気がしてこないので、今日も諦めて帰ろうかと思ったが、時間もまだあるし、だめもとで別の場所に移動してみることにしました。
寂しげにたたずむカミキリ君、さよなら〜。→
別のポイントに到着〜。
ここでもアトジロサビカミキリ、ハンノアオ、ヨツスジハナなどを見る事ができたが、カミキリの数自体が少なく、既にルリボシのことは忘れていました。
材にいるカミキリを探す際、目はピンポイントで、材上を舐めるように見ていくので保護色のカミキリは突然視界に入ってくる場合が多いのです。
ところが、そいつの鮮やかな「瑠璃色」は、ワイドレンジで材を見渡した途端に突然目に飛び込んできました。
心の準備ができていなかった事もあり、ほんの一瞬だけど、それがルリボシとは認識できませんでした。
おおお〜、いたいた〜!

ルリボシカミキリ
Rosalia bateshi Harold, 1877
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とうとうみつけちゃったよ〜。むむカメラがないぞ。こんな時に限って車に置き忘れてる。
生態写真は諦めて、採っちゃったよ〜ん。
しかし、なんちゅう色彩なんだろう。
手に取って写真を撮ったり、色んな角度から眺め倒してフィルムケースにしまい、再び材に目をやり、しばらくすると、もう1頭発見!マジかい。
今度はかろうじて、ベストショットではないが、生態写真撮れました。

美しい色彩で、日本を代表する甲虫と言っていいこのカミキリを採ることができ、今年の採集に花を添えることができたなと思っています。
今年は色々と良い虫が採れていいシーズンだったなぁ。
などと、気を緩めていたのだが。
FMさんから、またもや新たな情報が… |
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2004/08/26(Thu)
■ハンノキカミキリを狙う |
8月も後半となり、念願だったルリボシも採れて、「今シーズンのカミキリ採集も悔いはなし!」とすっかり気持ちも緩んでいた矢先、FMさんから『ハンノキカミキリ』を採ったという、とんでもない電話を頂いた。
〔ハンノキカミキリ〕
7月上旬〜8月中旬にハンノキ類、ヤシャブシ類の生木に集まり、その葉を後食する。灯火にも飛来する事があるが稀である。(jezoensis 参照)
そう…北海道においては稀にしか見る事ができないカミキリなのです。
ハンノキ自体はどこにでも生えている樹木であり、分布域も広いと思われるが、今回解かった彼等の意外な生態と、発生に適した環境条件のポイントが局所的で見つけずらいという事が「稀」なカミキリにさせているのだと思います。
FMさんから電話を頂いてから、早く採集に行きたいと思っていたのだが、仕事で中々時間が取れずにいました。
この時期、日一日と秋が深まり、今朝などはかなり気温も下がりました。
まして、ハンノキの潜む場所は軽く気温一桁となって冷え込んでいる事でしょう。
彼等の活動時期のタイムリミットが迫っている中で、今日を逃がす訳にはいかないとばかりに仕事を終らせ、何とか4時少し前にポイントに到着できました。
これが、おそらく今年のカミキリシーズンの最後を飾る採集となるでしょう。
ポイントに向かう車中、樹間を飛び交うハンノキカミキリの姿と、それを見事にネットインする場面を想像し、いやがおうにも気分は盛り上がるのでした。(笑) |
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2004/08/28(Sat)
■続・ハンノキカミキリを狙う |
昨夜は、きにらさんのお宅にお邪魔してきました。
きちんとした性格を表してるかのように、クワカブが整然と並べられていました。
飼育ケースも統一感があってスッキリ収納されています。
飼育種も幅広く、珍しい虫を色々と見させてもらい楽しい時間を過ごしてきました。
遅くまでありがとうございました。
■ さて、日没までの時間を考えるとハンノキカミキリの採集時間は1時間半程しかない。
FMさんも、Nさんも既に数頭採集されている。何かにせかされるような、あせりにも似た気持ちも湧いていました。
自然にアクセルを踏む足に力が入るが、鹿などが急に飛び出してきても不思議ではない道であり、先の見えないカーブなどでは気を付けながら走り、やがてポイントに到着しました。
現地の気温は16度。こんな肌寒い気温でホントにハンノキカミキリは飛んでいるんだろうかと思うのだが、カミキリの活動ポイントだけの事はあり、この場所は西日が当たり、思ったより暖かい。
ネットを片手に歩きながら、何気に視線を上にやると、秋空をバックに黒っぽいカミキリが一直線に飛ぶ姿が見えました。
ハンノキカミキリに間違いない!すぐに姿は見えなくなってしまったが、いきなりのお目見えに、これは幸先いいぞとばかりに、勇んでハンノキの枝先や葉、木の間を飛ぶ虫に目を光らせました。
さて、榛の木(ハンノキ)と一口に言っても、調べるといくつかの種類があることが解かりました。
この場所でよく目についたのは写真の「ヤマハンノキ」でしたが、「ハンノキ」「ケハンノキ」「ミヤマハンノキ」などの種類があります。
それぞれ葉に特徴があるので慣れてくれば見分けは簡単ではないかと思います。
ウ〜ム、それにしてもみつからないなぁ。幸先良しと思ったのだが…
しばらくすると、Nさんがやってきました。最初にこのポイントを発見された方です。
少し話しをした後、採集再開。

エサキキンヘリタマムシ
Poecilonota pretiosa bellula
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しばらくすると、Nさんが網を枝先に長く伸ばし、早速何かを採ったようです。
「お〜!タマちゃん!」
キンヘリのようにも見えるが、大きさといいハンノキについていたこともあり「エサキキンヘリ」ということに決定!
※その後、同定の結果やはり「エサキキンヘリタマムシ」という事でした。
それにしてもNさんは、目の付け所がいいと言うのか、採集センスがいい。
色んな話しを聞きながら、採集の様子を見ると、やはり上手な方と一緒に採集をするのが、一番勉強になると実感しました。
中々採れずに苦戦している私に「採れなかった時の保険に。」と採集したハンノキカミキリを頂きました。
お〜、オレンジの縁取りの黒い礼服をまとっているようで、よ〜く見ると細かい所の色使いもウツクシィ〜。
こうなったらなんとしても自力採集がしたい。
目を皿のようにして、ルッキング。怪しい影があると掬い、何かが飛ぶとネットを身構える。
そんな事を繰り返し、そしてついにその時がきました。
どこから飛んできたのか、いきなりこちらに向かってくるハンノキカミキリ発見!
既に、ロッドを最短に縮めた状態で射程圏内の距離です。
「入ってくれ!」そんな思いを込めてネットを一振り! やった、ジャストミィ〜トだ!
ネットの底に転がり落ちていくのが見えました。

つ、ついにやった…
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ハンノキカミキリ
Cagosima sanguinolenta Thomson,1864 |
よっしゃぁぁぁ〜!
駆け寄ってきたNさんとガッチリ握手。
勢い込んでその後も採集を続けるが、惜しくも葉裏に止まっていた個体をネットに入れようとして下に落したりして追加はなし。
しかし、1頭とはいえ、もう後がないといえる今シーズンのうちに採れたと言う事で、気持ちはスッキリとしていました。

日もかなり沈んできて、タイムアップとなりました。
静かな山中で、Nさんとしばし反省会&虫談義。
・・・・・それにしても、山の夕暮れの空は、余計に秋の深まりを感じさせるなぁ。
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2004/08/29(Sun)
■御礼 |
早いもので、今月末でHPを開設してから3年が経ちました。
これまで何度か更新意欲が失せてしまったような時もあったけど、その都度色んな方に声をかけて頂き、ここまで続ける事ができました。
カウンターも40,000を越え、立ち上げた当初には思ってもいなかった程、たくさんの方に立ち寄って頂き、感謝の気持ちで一杯です。
昨年からカミキリにはまってしまい、いつしか「クワガタっておもしろい!」というタイトルにふさわしくない内容となり、「むしたちの彩時記」などというサブタイトルをコッソリつけたりしていましたが(笑)、それでもクワガタを通して知り合った方達とは以前と同様にお付き合い頂き、新たにカミキリを通した出会いもありました。
こうしてみると、こんなつたないサイトだけど、続けていてよかったのだと思います。
これからの時期は虫もいなくなり、更新頻度は落ちるかもしれませんが、ブックマークでもして頂き、たまに覗いて頂ければ幸いです。
今後とも宜しくお願いします。
■ そろそろ、今年採集した虫や送って頂いた虫を整理して標本箱に並べようかと思ってます。
開設当初から励ましてもらいお世話になっているもんもさんからは、こちらにいないものや中々採れないといったカミキリを貴重な文献と共にたくさん送っていただきました。
東京のTさんから、アサカミキリも届きました。
感謝の念で一杯です。ありがとうございました。
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