Selfassertion  Updata:2001/8/5
 昨年から転職活動をしています。
もちろん世間で言うところの本業、ごはんを食べるほうの仕事です。
貯金が全くないのでもっと高収入を...という希望はさて置き、
今の仕事に全くヤリガイ(懐かしいコピー)が見つからないため
この克服が目的です。
 そして、将来に対する不安。
もともとは文具メーカー在籍で、現在営業強化という名目で関連会社へ
出向している身分なんですけれど(詳しくはこちら)、
これからはどう考えても、PC主流のご時世。
本当にこのままで良いのか、10年後ゴハン食べられるのか、
最近、抑えようのない激しい不安に駆られています。
 先週は某通販会社の採用面接を受けてきました。結果はとりあえず
正社員として採用決定ですが、もともと中途しか取らずしかも米国的企業。
初めの半年間は現在の給料2割ダウン。
その後は完全実力主義、半期年棒性でいいならば...というもの。
仕事は面白そうで、社員の方々は今の会社よりも遥かに高レベル。
しかし今の会社と天秤にかけると、こちらは給料が一向に上がらないまま、
定年を迎えるかもしれない...。ふと、学生時代に習った需要供給曲線を
思い出してしまいました。
やりたい仕事は優秀なメンバーの中で低賃金、今の仕事はフツー人の中で
ちょっと目立つ存在。どこに均衡点、妥協点を見出すか悩んでいます。
就職したくてもできない人から見れば、贅沢な悩みかもしれませんが...。

 さてさて、僕の棲家の近所に、壱六家というラーメン屋さんがあります。
横浜名物「家系」の店で、雑誌やWEBの美味しい店ランキングでは
常に上位へ名前を連ねる有名店。私は月に2度ほど足を運びます。
 この店、美味いのはもちろんですが、店員さんが素晴らしいのです。
店内はカウンター席のみ13席で、店の前には常時行列。
お客さんを待たせないように店員さんがあらかじめ、注文と精算を
並んでいる時に済ませてくれます。まぁこれぐらい、気が利いた店では
普通かもしれませんが、オーダーの取り方が違うのです。
ラーメンのメニューは、4種類×並・中・大の12種類ですが。
さらに、麺の湯で加減・スープの濃さ・油の量のオーダーを、一見さんにも
必ず聞いてくれるのです。
しかも、席につきラーメンが出てくる際にも
「味や油の濃い薄いありましたら言って下さい(調整します)」
という言葉を必ずかけてくれます。
仮に、後からきたお客さんが「堅め」を注文し、先に仕上がる時は
「堅めをご注文されたお客様が先になります。少々お待ち下さい。」
という気遣いも。
有名店ほど天狗になり「食わせてやってる」というような店が多い中
ここはCSを忘れていません。
(それ以前にCSって言葉の存在自体がおかしいのだけれど。)
味もこの効果により、さらに美味しく感じることは間違いなありません。
 さらに(今日は長いですね)壱六家さんの凄いところは、オーダー管理。
5人程度のサイクルでお客さんが入れ替わるので、それに合わせ厨房は
接客担当の店員から次のオーダーを聞きます。
「1組目2名ネギチャー大堅め油多めとラーメン並スープ薄め。2組目...。」
厨房はメモを取らず、オーダーを取った店員へ復唱し確認するのみ。
これが格好良いんですね。しかも、というか、もちろん、
こういうシステムで運営されているのですから、ミスオーダーは一切なし。
素晴らしいことこの上ありません。本当に感服です。
やはり、仕事に従事されている方々の集中力。これなのでしょうね。
きっと私などには計り知れない誇りを持たれて、真摯に仕事へ
打ち込まれているからなのでしょう。

 「彼らはラーメン一杯に命をかけている。僕は何やってるんだ...。」
そんなことを今日も考えながら、「麺固めスープ薄めの並ラーメン」に
生にんにく2サジ、唐辛子味噌半サジ、ゴマ少々を加え
泣きそうになりながらズルズルと、今日もラーメンをすするのでした。

美作直哉
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