短歌ドリル公式記録簿 2002年11月号
 毎日のお題から即日UP!短歌のWeb練習会、公式記録です。
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Lesson 87  Theme:『カレンダー・暦』 by 響
締切り日冷たくなった珈琲と深夜ラジオの「カレンダーガール」 万里子 2002/11/30
リビングのドアの後のカレンダー女優微笑む表紙そのまま shell 2002/11/30
まだかなと気合を入れたこの道具暦は師走大掃除だな zenkyu 2002/11/30
毎日を明るく過ごすカレンダー週の初めは日月だよね 直哉 2002/11/30
軋轢をへて重苦しさが淘汰され軽さに至り師走の暦 ゑつ子 2002/11/30
それぞれの予定は無事に過ぐるらん十一月の暦明日剥ぐ 2002/11/30
幼子が月の終わりにクレヨンで大きな空描くカレンダーの裏 ふぱみ 2002/11/30
ぬばたまの夜渡る月を幾夜なり暦だけかも通り過ぎてき の精 せり 2002/12/2
Lesson 86  Theme:『重』 by 美作直哉
年越しを蕎麦で迎えた翌日はあける重箱中身が楽し zenkyu 2002/11/29
買い物の道の途中の重文は藁葺き屋根で維持が大変 shell 2002/11/29
体重が伝わる背中 母さんはいつからこんなに軽いんだろう よさ 2002/11/29
そのことは重々承知のことながら もすこし酌んでくれてもよからう ゑつ子 2002/11/29
貨車の群れ目覚める音が連鎖する先頭に立つ青の機関車 直哉 2002/11/29
胸内の深さ重さを覗き込むたったひとつの語に出会うまで 万里子 2002/11/29
茜色燃えて燃やして重ねたし燃えて花咲く心の花を の精 せり 2002/11/29
体重計ほんとにそっとのってみたそれでも針はぐぐっと右へ ふぱみ 2002/11/29
引力はわたしの心を惹くものね消えぬ傷みは重力となる 2002/11/29
Lesson 85  Theme:『読むもの』 by 万里子
君恋し探すURLにサイトだけ書き込みしたいが掲示版なし zenkyu 2002/11/28
唇を読むもどかしさ ねえ僕が好きだと手話でもう一度言って よさ 2002/11/28
風を読み潮汐表(ちょうせきひょう)を持たずして舟漕ぎ出だす釣り人のあり ゑつ子 2002/11/28
病院の待ち時間にはどっち読む?「ベットサイド」か「かぜのてのひら」 shell 2002/11/28
顔色を読みつゝ寄りくる猫たちにちくわをちぎる公園の椅子 万里子 2002/11/28
君の詠む歌に心を寄せたくて辞書を片手に思い巡らす ふぱみ 2002/11/28
真実を篩いにかけた報道と迎合論説広げおべんと 直哉 2002/11/28
読まれてる悔しいけれど飲み酒もここに来てねえ止められもせず の精 せり 2002/11/29
特急の通過駅名ついに読めずスローライフはまだ先のこと 2002/11/29
Lesson 84  Theme:『ふで』 by zenkyu
しみじみと硯の墨に浸された筆先見つめ書き出し想う zenkyu 2002/11/27
「乱暴にしたらイタチが痛いとよ」習字の後の筆のお手入れ ゑつ子 2002/11/27
懐かしき墨の薫りに想い馳せ握りし筆の余韻確かめ の精 せり 2002/11/27
墨満ちた筆を半紙に落とすようあなたを汚(けが)すそれだけの僕 直哉 2002/11/27
勢いのある大空を描きたくて色鉛筆は青ばかり減る よさ 2002/11/27
スケルトン万年筆のインク色スカイブルーやピンクだったよ shell 2002/11/27
遺伝子のなせる技にや筆不精絵葉書だけがまれに行き来す 万里子 2002/11/27
年賀状来年こそは毛筆で習い始める松とれる頃 ふぱみ 2002/11/27
筆まめを自認している妹の便り遠のく恋を得てより 2002/11/27
Lesson 83  Theme:『笑い』 by よさ
とびきりの営業スマイル用意して「このマスカラは限定品です」 よさ 2002/11/26
どうしてなの?貴方の笑顔が眩しくてなみだするのはねえ聞かせてよ の精 せり 2002/11/26
約束の時間はすぎて改札を見据える我に笑顔の長身 ゑつ子 2002/11/26
来年の話をしていた我が母は鬼が笑うと遺言残して zenkyu 2002/11/26
「笑ってくれ以前のように」と一心にそんなあなたが私は好きよ shell 2002/11/26
へらへらと笑う営業追い出して茜の空をブラインド越しに 直哉 2002/11/26
走り出す電車の窓から見る笑顔伝えそびれた言葉を探す ふぱみ 2002/11/26
自転車の速度を上げる制服の笑い合う声風に残れり 万里子 2002/11/26
不揃いの千代紙のレイかけられてパパ誕生日の笑い泣きかな 2002/11/26
Lesson 82  Theme:『金属』 by 美作直哉
溶着が怖くてかけるクーラントアルミは怖い高速削り zenkyu 2002/11/24
鉄錆びの船がアジアの川を行く日本の船の終の棲家か ゑつ子 2002/11/25
哀しみは時空を越えて敦盛の赤き血潮に染まりし刀よ  の精 せり 2002/11/25
二人して鍋釜食器持ち寄った暮らしの記念ヘンケルナイフ買う 2002/11/25
鉄製のフライパンだと言われたい扱いにくい女でいたいの よさ 2002/11/25
何のため買ったのだろう手にしては柱に突き刺すバタフライナイフ 直哉 2002/11/25
鍋ぶたの弾むリズムに浸りつつ大きくのびする実家の布団 万里子 2002/11/25
あまりにも空が高くて青いのでプラチナの指輪洗濯機で洗う ふぱみ 2002/11/25
研ぎ上げてかざす刃先の曇りなく冬の灯映せば心足らへり 2002/11/25
金銀もダイヤもいらないそばにいてプレゼントならあなたの笑顔 shell 2002/11/25
Lesson 81  Theme:『雨』 by ふぱみ
肩ぬらす凍えるような天の露我を忘るる冬の雨かな zenkyu 2002/11/24
H゛なかメール着メロよくかえて森高千里の「雨」にしてる shell 2002/11/24
走り雨に傘を差せども切なくて心は濡れる晩秋の頃 の精 せり 2002/11/24
ノラ猫がまとわりついた雨宿り ゴメンね今だけ愛してあげる (from stock) 直哉 2002/11/24
あんまりな事と歯噛みて見上げれば杉の葉先に光る雫を ゑつ子 2002/11/24
雨粒がフロントガラス埋めつくしさらに瞬く星型電飾 ふぱみ 2002/11/24
君と行くビル街粉糠の雨が降る傘を差さずに行くも愉しと 2002/11/24
樹の幹も舗道の上の空き缶もぐしょぬれの中を独りで歩く 万里子 2002/11/24
苔の葉にしばしを露と宿りゐてやがては地に落つ春のぬか雨 2002/11/24
安っぽいビニール傘に降る雨が僕らの距離を縮めているんだ よさ 2002/11/24
Lesson 80  Theme:『音楽』 by shell
彷徨うがさだめと告げる詩詠いギター片手に夜を往く zenkyu 2002/11/23
鼻歌の君の機嫌はいつもより悪いらしいね ケ・セラ・セラかあ よさ 2002/11/23
去年(こぞ)の冬ともに歌ったセリーヌの「さやかに星は」今年もよろしく ゑつ子 2002/11/23
群青のメロディに棹差すせつなさは指の間に間にしずく零れて の精 せり 2002/11/23
カラオケの十八番はWriterが布袋寅泰「FOUR SEASONS」 shell 2002/11/23
室内の酸素の粒をふくらますキリ・テ・カナワの声ひびく朝 万里子 2002/11/23
蜘蛛の囲にからめとられし愛歌うガラス細工の危うさ持ちて 2002/11/23
森の中音叉の音が聞こえたら響きだすのはそれぞれの「ンー♪」 ふぱみ 2002/11/23
15歳英語の歌詞を聞き取れた最初の歌はHello Goodbye 直哉 2002/11/23
タクト振るその瞬間に聞こえ来るコンダクターの燕尾の衣擦れ  2002/11/23
Lesson 79  Theme:『集』 by 美作直哉
泣き声がそこらそこらに聴こえてる猫の集会夜会の宴 zenkyu 2002/11/22
ざわざわと人の集まる傍に寄り「何?」と尋ねるわたくしもいる 万里子 2002/11/22
どうしたの?人が多いねこのところ法事よ「りら」にわからないよね shell 2002/11/22
傷ついて心が寒いって想うとき睫毛に集う過去に逃げるの? の精 せり 2002/11/22
あちこちの咳も加わる礼拝の説教テープを一人聞く夜 ゑつ子 2002/11/22
午後五時に夕焼け小焼けで日が暮れてカラスが集まる文化会館 ふぱみ 2002/11/22
期限切れレッテル貼られ捨てられたおにぎり達のシュプレヒコール 直哉 2002/11/22
蝶よ蜂よ集い来よわがときじくの花園にいま菊は真盛り 2002/11/22
Lesson 78  Theme:『野菜』 by shell
片隅の野菜かごにはにんにくが無くて驚き買いに小走り zenkyu 2002/11/21
誰が為に生きる定めか知らぬままスプラウトの束カゴに入れられ 直哉 2002/11/21
ひとりだと一束多い固茹でで半分冷凍ほうれん草 shell 2002/11/21
茄子・しめじ・白菜・木の芽・さつまいも「旬」の恵みのあふれる「季寄せ」 万里子 2002/11/21
蜂蜜にスライス柚子を漬け込んで風邪などひいてみようかと笑む 2002/11/21
部屋住みの輩に会いたく豆を蒔く祭囃子を共に唄いつ ゑつ子 2002/11/21
母に愚痴こぼしに帰る寒い日のおかずは決まってふろふき大根 よさ 2002/11/21
茎に土ピンピンひらいた緑の葉シャッキリセロリをジャブジャブ洗う ふぱみ 2002/11/21
Lesson 77  Theme:『緑』 by 万里子
赤い花シャコバサボテン花結び今年も見たい実家のお鉢 zenkyu 2002/11/20
飲み干したラムネの瓶に閉じ込もるビー玉に映るその夏のこと 万里子 2002/11/20
息きらせどっかとすわりミカンもぐ残る緑に収穫時期しる ゑつ子 2002/11/20
なくなった秘密基地での思い出のカエルの歌は聞こえてこない よさ 2002/11/20
マネタリーゴーストタウン絶え間ない堂堂回りの緑のパイプ 直哉 2002/11/20
乙女座でいくつになってもロマンチスト誕生石はぺリドットなの shell 2002/11/20
菩提樹の前あなただけなの愛の誓いいつも変わらず相手違うだけ の精 せり 2002/11/20
幾度となく名前を呼ばれる心地よさ緑葉ゆらすやわらかい風 ふぱみ 2002/11/20
色変えぬ松の雫の中にあるわたしの目には逆さの世界 2002/11/20
ブーム去り壁面は藻の緑色エンゼルフィッシュ孤独な水槽 2002/11/20
Lesson 76  Theme:『友』 by 美作直哉
竹馬でも逢わずにいれば我が友は容姿も変り互いに笑う zenkyu 2002/11/19
それぞれが違っていても似ていても同じ単語の「友」と呼ばれる よさ 2002/11/19
集まった友の振りして参加したよく喋るのよ九官鳥の君 の精 せり 2002/11/19
年に2度郵便受けにみやげ物メモはなくともぬくみ満載 ゑつ子 2002/11/19
大好きよ「ちりめんじゃこ」と「生卵」これさえあれば御飯の友は shell 2002/11/19
善と悪嘘と真実友人は社会の縮図今宵の肴 直哉 2002/11/19
旗を立て犬も送りてひたすらに水球の民は友を求める 万里子 2002/11/19
コートチェンジすれ違うとき目をそらす友達だもの負けられないよ ふぱみ 2002/11/19
あきらちゃんあなたを思い出すときはいつもちゃん付け今どうしてる 2002/11/20
Lesson 75  Theme:『話』 by ゑつ子
すべりこむ本音をどこで切り返す手の内読まれ「歩」をもてあそぶ ゑつ子 2002/11/18
何故に話を聴かぬと叱られてしょげる日々は遠き思い出 zenkyu 2002/11/18
入院中私の心慰めて茶髪の医師は口下手なのよ shell 2002/11/18
作り話と笑いつつ似た人を読者の手記にも探して読む日 万里子 2002/11/18
あの人もひとの話をきかぬ人マシンガンのようにはなす人 ふぱみ 2002/11/18
そんなうまい話があるなら他人には言わずあなたが儲けなさいよ 2002/11/18
カメになれウサギになれとビジネス誌ページの隅には「広告」とあり 直哉 2002/11/18
難しき公式などは忘れ去り講師の口癖ひとつリフレイン 2002/11/19
Lesson 74  Theme:『否定』 by 美作直哉
初めてのメールをしたため送信し返事の内容否定の文字が zenkyu 2002/11/17
正直であればいいのか「違うよ」とひとこと言えぬ唐変木め ゑつ子 2002/11/17
競争を強いることこそ神の意志流れに逆らう産卵の鮭 万里子 2002/11/17
役職を拒否した医師はモニターに映る病巣今日も極める 2002/11/17
思うほど私そんなに強くないあなたにすがり泣きたい気分 shell 2002/11/17
そんなこと出来ると思うの現実と夢の区別がつかないひとね 2002/11/17
駄々こねる息子の頭をひと叩き三人乗りの自転車発進 直哉 2002/11/17
「YES」「NO」はっきり言える人になれ息子らにいう声高にいう ふぱみ 2002/11/17
Lesson 73  Theme:『底』 by 径
水底の澄みて小石は見ゆれども君に会はむ日いつと知らなく 2002/11/16
疲れ取る憩いの一時玄米茶詩を考えお茶は底 zenkyu 2002/11/16
貯水池の底に現る住居跡 子を叱る親泣く子の声が ゑつ子 2002/11/16
底を突く酒も煙草も終電もボクの財布も君の涙も 直哉 2002/11/16
「難破船」あなた知らない海の底落ちて行(ゆ)きたいこのさびしさを shell 2002/11/16
靴底のマークの消えたスニーカーお揃いだからまだ履いている 万里子 2002/11/16
鯉(恋)と鱚(キス)心底奥の湖で釣り挙げられしは魚(肴)なりけり の精 せり 2002/11/16
「よーいどん」息止め潜って目をあけるプールの底に虹のビー玉 ふぱみ 2002/11/17
Lesson 72  Theme:『ぱ』 by 美作直哉
パンクした愛車のチャリに空気いれ急ぐところは愛しい場所 zenkyu 2002/11/15
しんとした秋の真昼のパティオにはリボンをつけた子犬が遊ぶ 万里子 2002/11/15
パイレーツ野蛮で愉快な血が騒ぐ何につけても事あるごとに ゑつ子 2002/11/15
ケンカした後だからというわけでもない牛乳たっぷりロールパン焼く ふぱみ 2002/11/15
天を突くクロスの下の信者らのユニゾン届けアッラーの国へ 直哉 2002/11/15
背番号7が立てないグランドであすの勝負は始まっている よさ 2002/11/15
あの時は菊人形の季節ではなかったけれど「ひらかたパーク」 shell 2002/11/15
にらめっこしてみたけれど負けちゃった誰かに似てるこのパンジーに 2002/11/15
ぱちんこをしたことないけど玉ころを踏んで穴の中なんで?入るの の精 せり 2002/11/15
Lesson 71  Theme:『ほし』 by zenkyu
流れゆく星星の中に想いだけ伝えてくれと星に願いを zenkyu 2002/11/14
星空で歩むステップ愛惜しくこのまま時に鍵をかけたい の精 せり 2002/11/14
上弦の月が照らせるステージにオリオン星よさあ出ておいで ゑつ子 2002/11/14
「星の数君の願いがあるのなら叶えてみせる」 嘘つきは好き よさ 2002/11/14
星型のこんぺいとうの一粒を口にふくめば涙の味す 万里子 2002/11/14
お菓子用ワインに漬けた干しぶどう今日はワッフル作ってみよう shell 2002/11/14
手のひらをぐっぱーぐっぱー新星の淡い瞬きミルクの香り 直哉 2002/11/14
国道を2時間とばして降り立てば空にはぎっしり星星またたく ふぱみ 2002/11/14
欲しいものあまたある名を消して行き消せぬいくつかわが夢となる 2002/11/15
Lesson 70  Theme:『走る』 by ふぱみ
私達ほんとにいつも走ってるめまいするほど頑張るのはなぜ ふぱみ 2002/11/13
流れゆく汗を拭わず走りこむサッカー小僧ひたすら走る zenkyu 2002/11/13
犬だってストレスたまる川縁で「りら」はひたすら走り回るよ shell 2002/11/13
ときめいて走る想いを止められずこの手を染める罪の色香に の精 せり 2002/11/13
気がせいてつまずく夢を息子らも見るらし祖父も見ていたのだよ ゑつ子 2002/11/13
北行きの新幹線は走り出す雑多な日常ホームに残し 2002/11/13
声援は風きる音を上回り42.195キロ よさ 2002/11/13
星空をトナカイ走れボクんちは10階建ての303だよ 直哉 2002/11/13
かたつむり走ってみたいと思わない?いいえわたしのこれが人生 2002/11/13
追い越して行く人の息切実で短距離走はいまも苦手よ 万里子 2002/11/13
Lesson 69  Theme:『かえる』 by 美作直哉
田んぼから聞える詩は誘いの蛙が変える帰り道まで zenkyu 2002/11/12
「寂しいな」その先は何?待ってたの「帰るなよぉ」と言って欲しくて shell 2002/11/12
ピッチャーに慣れないバントのサイン出し三塁走者が還るそのため よさ 2002/11/12
親元に帰れと言われ泣きながら抗議する義姉(あね)嫁して十年 ゑつ子 2002/11/12
転居歴指折り足りぬ故郷も墓場も要らぬ海に帰るさ 直哉 2002/11/12
あの頃にかえりたいとうユーミンの声にゆだねるいくつかのこと 万里子 2002/11/12
花みかん香る真闇のふるさとは遠田の蛙の声に覚めつつ 2002/11/12
秋色のTシャツを着た君からのサーブ返せず唇をかむ ふぱみ 2002/11/12
解らない居場所失して彷徨ってる私の心どこへ帰るの? の精 せり 2002/11/12
Lesson 68  Theme:『リス』 by よさ
あきらかに仲間はずれにされているペットショップのリスと目があう よさ 2002/11/11
雨の日はお絵かきをする女の子大きな尻尾と丸い目のリス ふぱみ 2002/11/11
くるくると庭木で遊ぶリスの尾は古都鎌倉の新しき顔 2002/11/11
子供の頃ニックネームはリスだった会えばわかるよ歯並び悪い shell 2002/11/11
アメリカの便りは庭の団栗をリス食べに来ると写真を添えて ゑつ子 2002/11/11
胡桃の実向日葵の種かじるリス団栗の実もうまいかもしれず 万里子 2002/11/11
ぬくぬくと尾を巻き眠る栗鼠の子の夢に胡桃を喰みてゐるらむ 2002/11/11
鎌倉はタイワンリスの六本木境内の屋根大仏の眉 直哉 2002/11/11
柿木に冬支度まで済ませてる二匹のリスの来年たのし zenkyu 2002/11/11
間違いは突然来るのリストねって言ったのにりすとねこ来るんだろ? の精 せり 2002/11/11
Lesson 67  Theme:『パソコンもしくは その周辺機器』 by shell
パソコンを修理に出してリフレッシュ私の心も初期化したいな shell 2002/11/10
映像を捉えてしまうスキャナーは心をスキャン描き出させる zenkyu 2002/11/10
消そうとて消えない記憶の数々はメモリーさせていったん消去 ゑつ子 2002/11/10
液晶の青のトンネルくぐりぬけ何をか思はむ君に逢いたし ふぱみ 2002/11/10
エイヤッとお別れメールを送信しマウスを握る右手見つめる 万里子 2002/11/10
キーボード打つ手が勝手に君あてのビジネス文書を甘くしたがる よさ 2002/11/10
嬉しくて跳ねてるmail取り出してキーボード上の指先も踊る の精 せり 2002/11/10
半日も入力続けたExcelがフリーズかます 君のようだね 直哉 2002/11/10
ハード交換終へしばかりのパソコンの君を見ぬ日のごときがらんどう 2002/11/10
Lesson 66  Theme:『火』 by 美作直哉
波に揺れ強がる舟よ常夜燈ここにあること気づいてほしい ゑつ子 2002/11/9
好きなひと友と二人で尾行したドキドキスパーク駅まで二十分 ふぱみ 2002/11/9
カラオケでたまに演歌を歌おうか「天城越え」or「夜桜お七」 shell 2002/11/9
不意をつき君の唇奪い取る 地獄の業火よ我焼くがよい よさ 2002/11/9
焼肉の脂は滴り火を放つ 愚痴しかでない会社の飲み会 直哉 2002/11/9
置き去りの頭ならべしマッチ棒箱の意匠のなつかしきかな 万里子 2002/11/9
焼けぼっくいに残っていたのねこの火種消さず燃やさず囲っておこう 2002/11/9
めらめらと燃えるかがり火能面に隠す想いも忍ばせ燃やす の精 せり 2002/11/9
忍び寄る寒さのくれるプレゼント燃えるよな色火の紅葉を zenkyu 2002/11/9
境内に薪の炎燃え盛りシテ登場を今かと待ちぬ 2002/11/9
Lesson 65  Theme:『白』 by 万里子
いさぎよき日本のしきたり心地よし土俵にパッと塩は撒かれる 万里子 2002/11/8
天使とは呼ばれていてもほんとわね白衣の下はぼろぼろなのよ の精 せり 2002/11/8
「アラブ港で日の丸見たら涙出た」生死を賭けた船乗りの言う ゑつ子 2002/11/8
白っぽい床のタイルに目をおとし注射の針がささるのを待つ よさ 2002/11/8
救急車朝の町内響く音気になるけれど散歩優先 shell 2002/11/8
こんこんと湧き出る水よ無垢のまま白き峰より千年の旅 たみい 2002/11/8
無造作に冷蔵庫から取り出してらっぱ飲みする牛乳美味し ふぱみ 2002/11/8
暗闇に月の光が描く渦クリーム垂らす午前2時半 直哉 2002/11/8
アルプスの谷埋め尽くす雲海に今し日が差すわれをも染めて 2002/11/8
Lesson 64  Theme:『職業』 by たみい
鼻先で閉めらるドアの音残り乾いた風に歩みを運ぶ たみい 2002/11/7
眺めては進む手元に落胆しできずといえない残りの仕事 zenkyu 2002/11/7
受付は笑顔を見せて人と接し着替え手伝い気が楽だった shell 2002/11/7
この国は幼子かかえて職もつこと儘ならないと嘆く「ヤンママ」 ふぱみ 2002/11/7
6人の船でもめたらしわ寄せはかしきに届き「わしかて人や」 ゑつ子 2002/11/7
スノビズム、ペダンティックがなんとなく褒め言葉めく不思議な業界 万里子 2002/11/7
明日消ゆる場末のデパート掃除婦は床の汚れを懸命に削ぐ (from stock) 直哉 2002/11/7
明日から無職なんだとシワ深い横顔還暦祝いの後で よさ 2002/11/7
Lesson 63  Theme:『しがらみ』 by ゑつ子
嫁という言葉は嫌い 部外者で時に身内の扱いをされ ゑつ子 2002/11/6
キャンパスに弾ける声の高くして塀の中での執行猶予 たみい 2002/11/6
陽が西に沈んだのちに月蒼し空には空のしがらみあるらし 万里子 2002/11/6
年老いてゆく親を見て育つ子もまた年老いてゆく時の波 よさ 2002/11/6
人と人企業と企業の繋がりをIT世代はしがらみと呼ぶ 直哉 2002/11/6
しがらみは断ち切りたいが断ち切れずけど嫌な事ばかりでもない shell 2002/11/6
言葉なくコートサイドに立つ君の我追う視線に筋肉こわばる ふぱみ 2002/11/6
何故なのか何処に行くにもついてくる振り返る背にのびる影法師 zenkyu 2002/11/6
Lesson 62  Theme:『赤』 by 美作直哉
燃える色暖かき色赤い色小指を見れば糸のいろかな zenkyu 2002/11/5
リンゴ剥く刃先が触れた白い指淡いパールの唇に溶け 直哉 2002/11/5
赤羽のすずらん通りのつきあたり母に連れられ買いし絵の具ら ふぱみ 2002/11/5
赤ペンで校正原稿チェックしてレレレ並べてどんどんレレレ よさ 2002/11/5
血の色と知って咲くかや赤い花たぎりを如何に密めてぞ立つ たみい 2002/11/5
うちの「りら」どうしたわけか犬なのにピラカンサスが大好きなのよ shell 2002/11/5
モンローにも赤毛のアンにもなってみたい どうせ染めなきゃならぬ髪なら 2002/11/5
血のにじむ心の内を垣間見て寄り添うだけで言葉にならず ゑつ子 2002/11/5
たたかいの先を見据えしスペインにレッドカードが終止符を打つ 万里子 2002/11/5
Lesson 61  Theme:『身体の部分』 by ふぱみ
浴室で君からの言葉ふと思う泡だらけの手涙ぬぐえない ふぱみ 2002/11/2
何気なく痛むところは立ち仕事踵に手当てしてみる夜 zenkyu 2002/11/2
虫歯菌見えたら右の奥歯からつまんで出してどうしてくれよう よさ 2002/11/2
喉もとを通る熱さに生きている確かさを知り後押しもされ ゑつ子 2002/11/2
病室で「歩けていいね」と言われて「食べられるのはいいな」と私 shell 2002/11/2
狂へるや鬼も怯みて道を開く茨の足は恋やみの中 たみい 2002/11/2
指・眉・足裏消え去りてまなざしのみの君となりにき 万里子 2002/11/2
まなざしは鳥追笠に閉じ込めて差す手引く手や風の盆唄 2002/11/2
つま先を箪笥の角で繰り返す別れの季節も場所も理由も 直哉 2002/11/3
Lesson 60  Theme:『あたたかいもの・あたたかくなるもの』 by shell
寒い時そばにはいないあなたより使い捨てカイロの方がいいよ  shell 2002/11/1
どんぶりに手のひらあててぬくぬくと昼休みに食む母作る蕎麦 ふぱみ 2002/11/1
肉まんを電子レンジであたためてこっそり君の誕生日祝う よさ 2002/11/1
英文で答えが返る憎らしさ照れ隠しさえつたわってるよ ゑつ子 2002/11/1
いいからねニャーで何でも分るってば 襟を登って頬にダメ押し たみい 2002/11/1
てのひらにしみいるように暖かきホットココアと読みかけの本 YUKIKO 2002/11/1
左手の黄色い羽毛のまんまるが震えているから右手を添える 直哉 2002/11/1
外つ国を旅する子はいまどのあたり食卓覆う湯豆腐の湯気 2002/11/1
掴んでは温かくなる手のひらに缶コーヒーの銘柄探す zenkyu 2002/11/1
暖房もいいと想うけど人肌の熱燗できゅっと飲むしかないね の精 せり 2002/11/1
雨の夜の駅の階段くだるとき立ち食いそばの湯気ゆらめけり 万里子 2002/11/1