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短歌ドリル公式記録簿 |
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2004年1月号 |
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毎日のお題から即日UP!短歌のWeb練習会、公式記録です。 |
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Liveは万里子さんのHP<短歌ドリルBBS>で! |
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【ご連絡】短歌ドリルの年末年始休暇 : 12/27〜1/4 |
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Lesson 439 Theme:『春』 by zenkyu |
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2004/1/31 |
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住吉の松にかづける雪解けてふるき緑をぬぐふ玉水 |
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むつき |
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雪溶かす雨に感じるフキノトウ熊も食して胃腸にやさし |
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zenkyu |
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卒業を控えた娘がリカちゃんの如く着替えるEAST
BOY |
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美作直哉 |
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遠山の岩の尖りのこの朝明ゆるびにけりな如月朔日 |
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径 |
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店先に優しき顔の鬼の面並ぶ季となり子等の声する |
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万里子 |
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Lesson 438 Theme:『器』 by 美作直哉 |
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2004/1/29 |
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器からこぼれるほどになみなみと溢れる酒を口にした瞬 |
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佳肴 |
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祖母に似たおちょぼ口持つ猫故に器量が良いねと古風に褒める |
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万里子 |
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書架・机・テレビ・パソコン部屋にあれば器のなかの「大」のごと寝る |
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むつき |
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鋼をも溶かす黄色の液体をガラスの器は静かに抱く |
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美作直哉 |
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器にてすくう水飲み歩き出す広がる砂塵風紋がゆく |
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zenkyu |
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幼き手は形なしても崩れ去る砂の器を並べてゐたり |
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橘真知子 |
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不器用な男の背中の哀愁に惚れた不器用川は流れる |
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径 |
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Lesson 437 Theme:『辛』 by 橘真知子 |
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2004/1/28 |
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ラーメンに胡椒うどんに七味入れ蕎麦にわさびと辛いおろしと |
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橘真知子 |
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鮮烈な刺激求めて食べる味紅色のスープは染みる |
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zenkyu |
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人生はこんなことだと呟いてデスクの上の甘辛メンチ |
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美作直哉 |
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東京へいつか笑っていける日が今は辛い想い出多いけど |
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shell |
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ゆるゆると辛夷の蕾緩みゆくアイスブルーの空を背にして |
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万里子 |
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Lesson 436 Theme:『旅』 by ゑつ子 |
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2004/1/27 |
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何処にでも暮らすものをと探しては見つけるために小さな旅路 |
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zenkyu |
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隣席の備後訛りと5駅ほど共にすごして倉敷へ着く |
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ゑつ子 |
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ふらふらとビジネスホテルの鍵を開けバスタブに注ぐ湯の音を待つ |
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美作直哉 |
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体調で思うところに行くこともせめて歌にて「ひとり旅」に出る |
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shell |
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この道へ入ってみようよお散歩のコース変えれば小さな旅さ |
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径 |
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飛行機に乗りたしただそのために行く九州は寒気厳しきときく |
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橘真知子 |
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Lesson 435 Theme:『におい・香り』 by 万里子 |
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2004/1/26 |
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この冬の初めての雪降る朝に幻覚の如き炭の香漂う |
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万里子 |
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アロマたきローズウッドで気分変える少しでも華やかになりたき |
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橘真知子 |
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こげるまで火加減変えて炒りつける焼き味噌やはり上方のかおり |
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zenkyu |
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干し大根山積みにして床の上葉を切りとって沢庵準備 |
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佳肴 |
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回診前入浴不可で濡れタオル体を拭いてコロンをひと吹き |
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shell |
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かあさんが送ってくれた新米の香り立ち込む六畳一間 |
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美作直哉 |
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騒音の中の一日を戻り来てシンビジウムの香の中に入る |
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径 |
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Lesson 434 Theme:『植物と動物』 by 美作直哉 |
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2004/1/24 |
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窓辺にはサボテン カーテン開けながら眠るリクガメ起こす「おはよう」 |
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橘真知子 |
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原っぱで「りら」を放して遊ばせる盗人萩をはがすの大変 |
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shell |
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ベランダのハーブガーデンめく寄せ植えにミツバチ飛び交う春の訪れ |
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万里子 |
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頬一杯木の実のリスは巣穴まで小走りすれど金網に一人 |
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美作直哉 |
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訪れる蝶もあらぬに寒牡丹薄き花びらうち重ねをり |
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径 |
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雄猫の骸(むくろ)をザボンの根方へと讃美歌うたいつ静かに運ぶ |
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ゑつ子 |
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紅梅に止まるメジロとウグイスにはるかなり番い思い知る春 |
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zenkyu |
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Lesson 433 Theme:『石』 by 美作直哉 |
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2004/1/23 |
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パンドラの箱の「希望」を話つつ裡なる石にふりまいて詫ぶ |
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ゑつ子 |
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冷えきった心も体もあたためる石狩鍋を食べたくなるね |
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shell |
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指先が冷たい石のようになりキイを打つさへ感覚のなき |
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橘真知子 |
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岩あらば岩の陰より覗きたし宿題忘れて立たされし日は |
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万里子 |
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岩山は墓標のごとく抉られて通勤電車の枕木の下 |
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美作直哉 |
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石をもち川面に投げるしぐさには幼き姿コピペのように |
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zenkyu |
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Lesson 432 Theme:『芽吹き』 by zenkyu |
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2004/1/22 |
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ランドセル紅も黒もが下火とは新入学は1年持たない |
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zenkyu |
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首かしげ髪かきあげるその指の離れた小指のマニュキュアの赤 |
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佳肴 |
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予想だにしていなかった展開に運命感じた去年の早春 |
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shell |
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デッサンを代わる代わるに覗かれて今度の冬はこの子がデビュー |
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美作直哉 |
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Lesson 431 Theme:『か』 by shell |
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2004/1/21 |
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華として川べりの土手艶やかに霞交じりの花はタンポポ |
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zenkyu |
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何時の日も過と言う言葉は諦めの重い響きを引きずっている |
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佳肴 |
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ダイエット明日からなんて言いながらついつい手が出るお菓子の誘い |
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shell |
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廃屋の庭の山茶花冴々と紅色増していく雨の中 |
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万里子 |
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唖然とす可処分所得の明細の数字の語呂は何にもならず |
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美作直哉 |
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汝がために泣きし幾夜かありしこと忘じつるかな華燭の典に |
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径 |
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Lesson 430 Theme:『目・眼』 by 径 |
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2004/1/20 |
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目の前を大きくトンビ上昇し仲間と共に低く群れ飛ぶ |
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佳肴 |
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それはしも細き目で生れ嘆かせぬいつか二重になりてみそとせ |
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ゑつ子 |
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闇夜には二つの宝石輝ける小さな宝石闇にひかる |
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zenkyu |
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目薬をさす間隔が狭くなり校正をする狭い職場で |
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よさ |
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私って君の眼にどう映ってる?おもろいヤツと思ってるでしょ |
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shell |
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紀の国に続く街道沿いの店杉玉の下に蛇の目傘あり |
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万里子 |
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深海の魚に小さき目のありていつか見んとぞ日に恋ひわたる |
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径 |
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吊り広告赤地の白抜き目を遣れば新聞社説と同じ一言 |
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美作直哉 |
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Lesson 429 Theme:『駆ける』 by ゑつ子 |
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2004/1/19 |
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風駆ける小雪の舞う夜薄明かり振り向くネコは見つけられない |
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zenkyu |
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君といて胸が高まりドキドキとああそれなのに「駆けて来たんか?」 |
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shell |
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駆けまわる愛犬見つつ立ち話する人集う朝の公園 |
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万里子 |
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夕陽待ち寄せ来る波に駆け回る幼子達の幾重もの影 |
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佳肴 |
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ハイヒール・タイトスカート・階段を打ち消す如くホームへ駆ける |
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美作直哉 |
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ゴールまで駆けているのは気持だけ足の運びのいかにもどかし |
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ゑつ子 |
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Lesson 428 Theme:『雪』 by 美作直哉 |
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2004/1/17 |
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音もなく波も立てずにぬばたまの黒き川面は雪を吸いこむ |
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美作直哉 |
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九年前雪のちらつく寒い朝箱に入った「りら」を見つけた |
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shell |
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綿帽子頭にのせた乗用車マイチャリ転がしながめて寒し |
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zenkyu |
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雪の夜の浄きがかなしと雪女郎光と闇のあはひ彷徨ふ |
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径 |
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小雪舞うヘルン旧居の庭園は時の扉の開く音を聴く |
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万里子 |
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Lesson 427 Theme:『扉』 by 美作直哉 |
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2004/1/16 |
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両腕が塞がってるほどサラ金の自動扉はここぞと開く |
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美作直哉 |
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鋲打ちの門扉をくぐり前栽をかたえに餅は味を覚えず |
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ゑつ子 |
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覗いたら扉の向こうに又扉小人の心で入ってみよう・・・ |
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佳肴 |
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二年経ち不意にあなたが扉開け帰って来そうそんな気がする |
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shell |
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鳩サブレー売る駅前のロータリー窓の大きな喫茶室「扉」 |
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橘真知子 |
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ひもじくも常となればと考えて押し開く戸を強く開けゆく |
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zenkyu |
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Lesson 426 Theme:『寒』 by 万里子 |
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2004/1/15 |
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寒ぶりと大根を煮る鍋の音耳を揺らせて猫は寝ている |
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万里子 |
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寒さまで戻るこの頃大寒を感じる今年小豆粥かと |
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zenkyu |
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寒いから震えてるだけなの私あなたが恐い訳ではないのよ |
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shell |
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かさかさと新聞広ぐ音寒し始発の電車はドア12枚 |
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美作直哉 |
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寒椿ちらした薄い藍染の着物は祖母と煙になった |
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よさ |
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Lesson 425 Theme:『影絵』 by shell |
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2004/1/14 |
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冬の朝青が茜にむさぼられ影絵のごとき空に飛びたし |
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佳肴 |
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障子越しキツネの次は犬がきて筋書きどおりの兄の手の内 |
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ゑつ子 |
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あなたならたとえシルエットだけででもわかると思う見てはないけど |
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shell |
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白壁に墨色の柿映し出す街道沿いの蔵を持つ家 |
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万里子 |
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長く伸び巨人みるよに目の前は雲海の原自分の影か? |
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zenkyu |
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支え合う「人」の字となりマフラーを君の肩から僕は奪って |
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美作直哉 |
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Lesson 424 Theme:『たばこ』 by shell |
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2004/1/13 |
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吸い過ぎに注意してよね苦手だわ君の口からたばこの匂い |
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shell |
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口すぼめドーナツ状の煙吐き笑っていますか今でも黄泉で |
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ゑつ子 |
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もの憂げに紫煙の先に目を移す深夜のテレビのハンフリー・ボガード |
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万里子 |
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三分の乗り換えの間に男等は呼吸のように煙草を吹かす |
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美作直哉 |
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煙管から火種手に置きころころと手品のように回すじいちゃん |
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径 |
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くゆらせる銘柄いまも高級な父の姿ははるか彼岸に |
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zenkyu |
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Lesson 423 Theme:『新緑』 by zenkyu |
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2004/1/10 |
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池端のベンチで我にマンサクを教えてくれし媼ゐませず |
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ゑつ子 |
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あたたかくなったら京都へ出かけようホントは君と行きたいけれど |
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shell |
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冬休み小学校の正門のプランターにはチューリップの芽 |
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万里子 |
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サイダーをワイングラスに注ぎ入れ気泡の中に窓辺の緑 |
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佳肴 |
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マンションの森の僅かな木漏れ陽を少し蓄え早緑のソファー |
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美作直哉 |
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からし菜を探す土手には小鳥たち犬たち散歩の陽だまりにさく |
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zenkyu |
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Lesson 422 Theme:『便り』 by ゑつ子 |
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2004/1/9 |
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親族に時計を贈った百歳の賀状が今年は見当たらないの |
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ゑつ子 |
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消息を伝えることが便りかな返信無しが良い知らせとは |
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zenkyu |
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ベンチャーを興した友への年賀状宛先不明で年の瀬越せず |
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美作直哉 |
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もし君に手紙出すなら「大好き」と一言だけしか書けないだろう |
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shell |
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胸内に贈るあてなき言の葉を書きつらねゐるこの日頃かも |
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径 |
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Lesson 421 Theme:『笑い』 by 径 |
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2004/1/8 |
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初笑い犬と一緒ににたにたと近所のメスに誘惑かける |
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zenkyu |
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手鏡の中の自分に初笑いあっという間の還暦の猿 |
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佳肴 |
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良いネタも笑えぬ声質元旦の若手芸人僕の御神籤 |
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美作直哉 |
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むらびとの艶めく言葉に初笑いダーツの旅にしばしなごめる |
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ゑつ子 |
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私たち普通の会話してるのになぜかまわりは笑いこらえて |
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shell |
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思ひきり笑ふチャンスの減りゆける齢に至りわが得し孫(うまご) |
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径 |
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新春の恒例お笑い番組に年に一度の顔ぶれもあり |
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万里子 |
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Lesson 420 Theme:『七草のひとつ』 by 橘真知子 |
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2004/1/7 |
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生のまますずなおろしてかぶら蒸し漬物ではなき料理を知りぬ |
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橘真知子 |
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早起きしすずしろ刻んでいた時に小渕氏告げる昭和最後の日 |
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shell |
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朝もやに川べりあるき探してるせりの葉かたちあまりに目立つ |
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zenkyu |
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妖精のドレスにピンクの花つけて風に揺られる仏の座群 |
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kako |
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おみあしがすずしろのごとと後ろから母は笑ひぬ七草の日に |
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ゑつ子 |
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ぺんぺんと音するはずとなずな持つ君の両手に顔を近づけ |
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美作直哉 |
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春浅き野辺に生ひたる若草をほとけの御座所と見しいにしへ人 |
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径 |
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朝顔のつる枯れ残る鉢土にごぎょうはこべら青々として |
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万里子 |
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Lesson 419 Theme:『スタート』 by 美作直哉 |
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2004/1/6 |
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朝をゆく散歩できない寝坊して新聞取りが今朝のお散歩 |
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zenkyu |
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駅伝の中継観ながらこの年も明けて始まりゆくと思ひぬ |
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橘真知子 |
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物語新たな章が始まった今年も君と歩いて行きたい |
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shell |
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元旦に喧嘩をせずにいようねと誓ひしことも三日限りで |
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ゑつ子 |
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ピストルの音に弾かれ子が走るゴールのテープへ瓦礫の裏へ |
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美作直哉 |
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Lesson 418 Theme:『太陽』 by 万里子 |
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2004/1/5 |
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世を照らし暗き闇裂く黄金色上りし時に道は軽々 |
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zenkyu |
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縁側より座敷へのびる朝日あり一寸ずつの温もりの幅 |
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ゑつ子 |
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二年経ち同じ空の下陽を浴びてまわりはちっとも変わらないけど |
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shell |
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どっしりと空を両手で迎え入れたじろがず立つ太陽の塔 |
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よさ |
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ほどほどの距離を保って一日が回る愛とか恋とかの力 |
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美作直哉 |
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うたた寝の炬燵より出てベランダで年の始めの朝日を浴びる |
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万里子 |
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霜深き棚田にやうやう至る日の光にゆらぎ初む峡の朝 |
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径 |
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