短歌ドリル公式記録簿 2004年11月号
 毎日のお題から即日UP!短歌のWeb練習会、公式記録です。
 Liveは万里子さんのHP<短歌ドリルBBS>で!
【ご連絡】短歌ドリルの年末年始休暇 : 12/27〜1/4     
Lesson 643  Theme:『鏡』 by  shell 2004/11/30
水鏡揺れぬと思い触れてみる 冷たきことに冬を感じて : zenkyu
ゆるしてね君の言葉を疑って心の鏡磨いておくね : shell
昨日今日何も変わらぬ訳じゃない鏡の中の眉毛の白髪 : 美作直哉
DQ8のCM懐かし徹夜して「ラーの鏡」を探したあの日 : 万里子
Lesson 642  Theme:『遥かなるもの』 by  zenkyu 2004/11/29
紅き星天界目指すいくさ神夜明け前の空に輝いて : zenkyu
まっすぐに君だけを見て時が過ぎ もう忘れたよ昔の私 : shell
年金の元は取らねば定年後いつまで生きれば許してくれる : 美作直哉
『アイーダ』のマリア・キアーラ観しときの席は遠くも手を振り合ひぬ : 橘真知子
宗教も民族もエゴも乗り越える人類の和の来るとも思えず : 万里子
我が胸の置き場求めて彷徨いしあの宇宙(そら)ほどの広さ有ればと : いちみ
Lesson 641  Theme:『ぬくもり』 by  美作直哉 2004/11/26
抱かれて白き服着た乳呑み児の両の素足を手に包む母 : 橘真知子
抱きしめてくれるわけではないけれどほどよいぬくもり君という人 : shell
日溜りに母の背中はこんなかな?思いで辿る午後の一時 : いちみ
木枯らしが身体を寄せ合う時くれた子犬には抱っこ欠かせぬ : zenkyu
ライナスの如き毛布に包まって融けてなくなれ月曜の朝 : 美作直哉
Lesson 640  Theme:『花の名前』 by  美作直哉 2004/11/25
庭園を紅く黄色く飾りつけ人の名を持つバラたちの園 : zenkyu
今昔線路で分かつ桜木町みなとみらいの喧騒に立つ : 美作直哉
もどかしく思ふひとこと待ちながらカフェ・ロマナにはシクラメン咲き : 橘真知子
香り無き薺の花のその実には爪弾き弾かぬ撥の数々 : いちみ
レストラン10年振りで思い出す花瓶に蝋梅挿してあったな : shell
Lesson 639  Theme:『茶』 by  おやなぎ 2004/11/24
茶畑にかくれんぼして夕暮れて帰り道には饅頭がある : zenkyu
チュンサンよりミニョンがいいわ ただ単に茶髪にメガネが好きなだけなの : shell
金髪の縄文人がレジを打つ白玉抹茶ポテトクレープ : 美作直哉
秋風に右から左弧を描き視界を過ぎる軽き落ち葉や : いちみ
Lesson 638  Theme:『酒』 by  万里子 2004/11/22
クリスマスソングの流れる店内にきらきら光るボジョレーの赤 : 万里子
グラスには香りを立てて紅い酒ブランディー飲む冬の夕方 : zenkyu
朝晩にスキンケアした泡盛で「ツヤがよくなった」君に褒められ : shell
酒瓶を叩き割りてし流す血のごと赤々と命の猛ぶ : おやなぎ
一日の幸も不幸も一息に杯を空けつつ呑み干してやる : いちみ
飲むまいと誓いしキャッチの「いいちこ」に今宵も負けて酔ひて候 : 美作直哉
Lesson 637  Theme:『火』 by  shell 2004/11/18
ゼラチンで固めたスープが入ってたレンジでできる鍋は便利だ : shell
火の国に爺ちゃんもとめ旅をして喉から火を噴き水をもとめ : zenkyu
赤きイレブン優勝の美酒に酔ひ燃ゆるが如き頬見つめあふ : 万里子
火打切り衿化粧して舞台立つ友が踊りに拍手祈りて : いちみ
12年燻ぶり続けたサポ達も今宵は爆ぜるレッズの美酒に : 美作直哉
Lesson 636  Theme:『雪』 by  zenkyu 2004/11/17
踏みしめて手に息かける道端にあの娘何処と白銀見渡す : zenkyu
駅までの滑りそうな白い道共に歩いたもういない人 : shell
 真っ白い大福アイスを食べながら空の青さの向こうを見つめる : 美作直哉
純白はかくも儚しかざす我が手のひらぬらすしずくとなるまで : 万里子
コバルトの空に響けりちんちんと触れるレースの編み針の音 : おやなぎ
Lesson 635  Theme:『冷蔵庫の中』 by  美作直哉  2004/11/16
カリウムを欲しいと皮を剥いている黄色い1つ糖尿怖い : zenkyu
ごくまれに食欲がない時のためプリンやゼリー常備している : shell
冷蔵庫のドアを開けば足元に猫の座りて我が顔見上ぐ : 万里子
マヨネーズ搾りつくせば口づけをねだるゆうべのきみ甦り : おやなぎ
バターにもチーズにも成れぬマーガリン 優しいだけなら僕にもできる : 美作直哉
Lesson 634  Theme:『お天気』 by  いちみ 2004/11/15
お天気を待ちわびること多くなるお布団のシミ幸せのシミ : zenkyu
霧雨にからだを丸め停車場を走り過ぎたり朱(あか)き猫バス : 百人隊長
真っ白で何も見えない雨の中呼んでも"りら"は戻ってこない : shell
山峡にドレープの雨柿の実は夕焼けを待つ今日も明日も : 美作直哉
午後は雨と天気予報は言ったけどこんな土砂降りになるとも思わず : 万里子
夜半より落ち葉と雨の降り下りて七変化せし頂きの見ゆ : いちみ
Lesson 633  Theme:『洋服』 by shell 2004/11/12
洋服に着替えてむかう初詣ひと時の粋和服を解いて : zenkyu
このところ寒暖の差が激しくて着て行く服は当日決める : shell
亡き母の着物出しては袖通し柄行似合う歳近くなり : いちみ
百年の月日は髷をネクタイに 次の百年そりゃわからんね : 美作直哉
Lesson 632  Theme:『やさしさ』 by zenkyu 2004/11/11
見つめては思いにふけることもある小さな命守るこの手を : zenkyu
本を読み他科の診察待っていて腕をつんつん「変わりない?」と医師 : shell
優しいと言われることを恥じていた自分探しの15の心 : 美作直哉
君が言う小春日和のその意味は凍れる心日溜りにして : いちみ
Lesson 631  Theme:『お茶』 by shell 2004/11/10
「風邪ひどくならんようにな」うん だからジンジャー入りの紅茶飲んでる : shell
帰り道ふとよる店にミルクティーアイスで頼む立冬の後 : zenkyu
染み付いた茶渋を落とす日曜日 幸せなんて振り返るもの : 美作直哉
溜息でほうじ茶さます晩秋の午後の一瞬疾く過ぎ行けり : 万里子
生れ来る友の初孫無事願うせめて精進茶断ちの心 : いちみ
Lesson 630  Theme:『携帯電話』 by 美作直哉 2004/11/9
メール終えて閉じてしまうポケット現金ないが夢は入ってる : zenkyu
ケータイに私の番号入ってる?かけても何も話すことないね : shell
携帯の受信ライト光ってる喧嘩別れの君からメール : いちみ
イントロで諦めざらん着メロの如き明日の占い一行 : 美作直哉
外出先でひらめいた5・7・5を急いで打ち込む携帯電話 : 万里子
Lesson 629  Theme:『イタリア』 by 万里子 2004/11/8
紅い実にドレッシングは欠かせないトマトに良く合うレタス添えて : zenkyu
『ピノッキオ』演ずるロベルト・ベリーニは己ではなく国語に酔へり : 橘真知子
蛸喰らい陽(ひ)を持て余す長靴に憧れ我もピザを頬張る : 美作直哉
「ただいま〜」息吹きかけたら"りら"が逃げニンニクきかせたイタリア料理 : shell
イタリアのルネッサンスに憧れて筆取る日々や懐しきあり : いちみ
当然の如くチェッカーフラッグを受けて走れるフェラーリの赤 : 万里子
Lesson 628  Theme:『太陽』 by 万里子 2004/11/5
陽だまりに汗を拭いて座り込む冬のラグビートライはこうか? : zenkyu
陽だまりでバス釣りしてる君の横私が座る場所はないのかな? : shell
おひさまのむこうになにがあるのかと子等に聞かれて保母笑いおり : 万里子
朝市でバケツ一杯五百円小鯵の背にも朝日眩しき : いちみ
太陽の気まぐれ一つの足元で僕ら地球の土下座は続く : 美作直哉
Lesson 627  Theme:『生き物』 by いちみ 2004/11/4
痩せこけて子猫に見えるその姿手のにぎりめしがつがつ食うか : zenkyu
キッチンに迷い込んだこおろぎをそっと捕まえ外に放して : shell
古家の軒先に茂るカポックの根は鉢を割り地面に食い込む : 万里子
外泊の気配察してカメたちは同じ方向き恨めしく見る : 橘真知子
散歩道同じ時間にすれ違う愛犬連れて君の見えつつ : いちみ
柿ピーの袋に書かれた「けなげ組み」家での酒も愚痴を聞きつつ : 美作直哉
Lesson 626  Theme:『文』 by shell 2004/11/2
消息を文で伝える時期がくる年の終わり一枚の葉書 : zenkyu
文化祭芋ようかんとあんこ玉を作りて売りぬ「喫茶三組」 : 橘真知子
ねぇあなた私は勘が鈍いから言葉か文にして頂戴ね : shell
パソコンを広義の文具にするならば算盤のように鉛筆は滅ぶ : 美作直哉
Lesson 625  Theme:『ハロウィン』 by zenkyu 2004/11/1
ハロウィンが終わりサイトの背景をかぼちゃスープ飲みながら変える : shell
合言葉ドアをたたいて声そろえ奪う菓子には笑顔がオマケ : zenkyu
コスプレの如き魔女っこオレンジのカボチャに詰めたキスチョコいかが? : 美作直哉
ブラッドベリの作品の少年の吐息聴こゆる夜の空の果て : 万里子
スーパーで売られておりぬアイテムは魔女のマントの愛犬の服 : いちみ