短歌ドリル公式記録簿 2008年1-6月号
 短歌のWeb練習会、公式記録です。
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Lesson 1016 Theme:『天気』 by 美作直哉 2008/6/29
病院の喫煙所では雨を避け肩寄せあひてブラストの香る : 橘真知子
見上げればある雲眺め視界中夏を待てないツバメが往く : zenkyu
青空を目の端っこで追いかけてチャイム鳴るのをずっと待ってる : よさのまき
隣の市大雨洪水警報が こっちは全然降ってないけど : shell
霧雨を忘れて久し温暖化 にわか雨の名のスコールが降る : 美作直哉
Lesson 1015 Theme:『笑』 by shell 2008/6/22
気のせいと寝顔見ながらおもうこと夢見て笑う犬と猫たち  : zenkyu
おちこみも『♪笑い飛ばして』と歌ってる“新沼謙治”に励まされてる : shell
砕かれる金平糖の音聞こゆ微笑む顔の奥のほうより : でぶしの
うたた寝の君の笑顔が愛しくてテレビのボリューム落としただけさ : 美作直哉
Lesson 1014 Theme:『色』 by 美作直哉 2008/6/15
ストレート葺きの屋根までまっすぐに落ちろ群青色の雨粒 : よさのまき
七色に着替えをしては雨の中道行く傘と張り合うアジサイ  : zenkyu
水色の橋を渡つてと電話で病院の場所を教える人ら : 橘真知子
怒りとは無縁のピンクのアフガンをbebeから贈る梅雨の土曜日 : 美作直哉
誰よりも君を選んだ想い出のあのとき雨は琥珀色でした : shell
Lesson 1013 Theme:『雨音』 by zenkyu 2008/6/8
窓を打つ調べに子猫は眠りこけ静けさ戻る我が六畳間  : zenkyu
雨音で薄れる前にさよならの意味のあるなし決めつけさせて : よさのまき
あの夜の涙流した雨音がずっと昔のような気がする : shell
傘を打つ雨音鈍いバスドラの16ビート 温暖化開演 : 美作直哉
Lesson 1012 Theme:『オノマトペ』 by 美作直哉 2008/6/1
震災の被災者のこと思ひつつ我が家の雨漏りぱたぱたと聞こゆ : 橘真知子
どたどたとずらしたジーンズゆらしてくロングブーツを纏めずに : zenkyu
しおらしくゴメンナサイと言ってみる練習をしたパリパリの朝 : よさのまき
きらきらと輝いているカップルは? ステキな君とステキな私 : shell
鼻先でボクの魂フラフラと逃避逃避で地を這うしんにょう : 美作直哉
Lesson 1011 Theme:『金偏の漢字』 by shell 2008/5/25
演歌などギター爪弾き口ずさむ 君とカラオケ行きたいんだけど  : shell
金色 銀色 桃色吐息 あなたに抱かれて こぼれる花になる・・  : zenkyu
京劇の女形演ずるたをやかな仕草扇のうへのまなざし : 橘真知子
自らを知らぬ存ぜぬ演ずるはなりたきはずの己にあらず : 美作直哉
すまし顔演じていると知ってるよ怒った顔もやらかい笑顔も  : コーン
Lesson 1010 Theme:『ツバメ』 by 美作直哉 2008/5/18
舞い飛ぶは初夏の日差しによく映えてツバメの姿に憧れも飛び  : zenkyu
大丈夫誰も呼ばない君のこと私の若いツバメなんてね : shell
機関車の率いる燕の雄々しさに似つかぬツバメくるりと飛んで : 美作直哉
Lesson 1009 Theme:『約束』 by zenkyu 2008/5/11
コーヒーの湯気がやわらぐ約束のマクドナルドに返信待てば : でぶしの
ひと時を過ごす褥の柔肌に嗅がすまいぞ空蝉の香り : zenkyu
守れない約束ならばしたくない それでしないの?このまま永遠(とわ)に : shell
休日の趣味と自分に言い聞かせ明日のプレゼン資料を作る : 美作直哉
Lesson 1008 Theme:『緑』 by 美作直哉 2008/5/4
緑園に棚引く龍の子供たち 海にいたりて神竜となれ : zenkyu
川沿いの緑地公園散歩する我の右手は空いたままなり : でぶしの
彼からのホワイトデーはミッキーの緑色缶入りキャンディー スキよ : shell
新緑を抜けて見下ろす海原に空中列車の終点間近 : 美作直哉
Lesson 1007 Theme:『金偏の漢字』 by shell 2008/4/27
金属の電信柱を撫でる手にひっかかりあり冷たさのなか : でぶしの
記録とは塗り替えるためにあるもの 振り返る日々今積み重ね : zenkyu
どっちだろ君は鈍いの?鋭いの?女心には前者と思う : shell
失った金の歴史は年表に語られぬまま鉄道博物館 : 美作直哉
Lesson 1006 Theme:『かめ』 by 美作直哉 2008/4/20
這い出して水を求めて這い回る小亀の姿に我を重ねて  : zenkyu
人生は幸せつかめよ時は同じ泣いて暮らすも笑って過ごすも : shell
水瓶を頭に載せて運ぶ子の土色の服地平へ向かう : 美作直哉
Lesson 1005 Theme:『麦秋』 by zenkyu 2008/4/13
麦の穂も垂れて挨拶朝の道プランターの春もいま盛り : zenkyu
大阪は麦秋の頃近畿圏隣りの隣りは桜満開 : shell
行く春をそっと見送る日曜の朝のジョギング終えて一杯 : 美作直哉
Lesson 1004 Theme:『席』 by 美作直哉 2008/4/6
座席には空きの目立つころだけどお酒のにおいはいつもの倍かも  : zenkyu
押し黙り通勤電車でともにゆく良く知る顔の知らぬ人たち : でぶしの
初めてよ君が通るの待ってみたそこは私の指定席だね : shell
春の日のカフェの窓辺で舟を漕ぐ小さな老婆を包む赤いモケット : 美作直哉
Lesson 1003 Theme:『欲しいもの』 by shell 2008/3/30
安らぎと幸せ求める瞳あり満ちてこそ家族の時間 : zenkyu
空想に肩車する幼子はまだ見ぬ妻に口元が似る : でぶしの
ほしいなぁ君とおんなじ腕時計 だけど無理だねゼロひとつ多い : shell
手にすれど隣りの芝は青さ増し欲すは我の胸洗浄剤 : 美作直哉
Lesson 1002 Theme:『スイッチ』 by 美作直哉 2008/3/23
入れましたあなたのこころのスイッチを 気付けば愛のスイッチオフ  : zenkyu
冷え性で寒がりの私春なのに今日もコタツのスイッチを入れる : shell
バラバラのこの国まとめるスイッチを誰かが押した サクラサクラ : 美作直哉
Lesson 1001 Theme:『始』 by zenkyu 2008/3/16
吹く風の始まり求め旅しても着けぬものぞと地図を見つめる  : zenkyu
耳を立て濡れた鼻先眼は彼方夕日の先に風の始まり : 美作直哉
あきらめず日々大切に生きようね君と私の始まりのために : shell
Lesson 1000 Theme:『花』 by 美作直哉 2008/3/9
散りぬるをたれのためにぞ思うべき花を愛でつつ盃は乾きぬ  : zenkyu
思い出の公園歩き梅探す池のほとりの蕾は固く  : shell
幸せのしるし二人で探したねシロツメクサの蜜吸いながら  : でぶしの
隅田川甥と連れ立ち歩きなむ桜咲く頃手をつなぎつつ : 橘真知子
燃え落ちる前に湖面につかまったサルビア色の夕日 バイバイ  : よさのまき
誰も皆己の花を咲かさむと生きる生きれば何をか得んや : 美作直哉
Lesson 999 Theme:『銀河鉄道』 by まちこマ 2008/3/2
アルタイル眺めて向かう星旅行一晩かけて夢を語ろう  : zenkyu
ジョバンニのパスを我が手に与へ給へ二度と帰らぬ旅に出るため : 橘真知子
ゴダイゴの“銀河鉄道999”英語の部分はごまかし歌う : shell
もう飽きたこの世を離れ何求む銀河鉄道乗った先には : 美作直哉
Lesson 998 Theme:『砂』 by 美作直哉 2008/2/24
旅とききて砂漠を思ふ我がこころ童謡好むか荒みてゐしか  : 橘真知子
幾万の想いは河の底に在り流れに添いて時を廻る : zenkyu
やる気なし砂を噛むような毎日を送ってる私 君はどうなの? : shell
砂山に刺した小枝を倒さずに掬える粒を数える仕事 : 美作直哉
お嫁さん気取って彼を待っている砂の団子に落ち葉を添えて : でぶしの
Lesson 997 Theme:『雪』 by shell 2008/2/17
ジャンバーのフードにつよく音たてて春を知らない雪がぶつかる : でぶしの
理想では生き延びること能はぬと由比正雪を思ひてゐたり : 橘真知子
「寒ないか?」「着込んでるから大丈夫」強がったけど温めて欲しい : shell
雪降れば思う初めて涙したアニメ身を投げ火事消すダルマ  : 美作直哉
なごり雪聴きたい夜は粉雪に訃報を添えて霙に変わり : zenkyu
Lesson 996 Theme:『成』 by 美作直哉 2008/2/10
寒い朝もっと一緒に居たいけどこれから仕事の君を見送る : shell
夕暮れに思う寂しさ帰り道朝日のその道口笛吹き : zenkyu
足跡のなき雪野原道となる一歩を我は踏み出せぬまま : 美作直哉
Lesson 995 Theme:『二』 by まちこマ 2008/2/3
二度童(にどわらし)であれば多分その方がよかつた 母は箸を使はず : 橘真知子
二匹には無限の光に闇を落す(とす)いたずら盛り 子猫ならでは  : zenkyu
一に釣り二にタバコ三四がなくて五に仕事だね 私何番? : shell
何事も無かったように水色の歯ブラシ2本並んでおりぬ  : でぶしの
良い夢を見たためしない二度寝した昼気味の朝に溜息ひとつ : 美作直哉
Lesson 994 Theme:『髪』 by 美作直哉 2008/1/26
揺れる髪君の名を呼び振り向いたあわてて言い訳そこが好きなの : shell
階段の髪の香辿れば改札を過ぎるいつもの君いつもの朝 : 美作直哉
ぬばたまの髪櫛入れて束ねればピアスの少し小さき気のする : 橘真知子
潮風に吹かれた髪の感触か行く末思う今のこころは : でぶしの
Lesson 993 Theme:『成』 by shell 2008/1/21
黄昏の色のあかりに手をかさね恋は成り立つ隣の席で : 橘真知子
紅に染まる東に寒風を受けつつ向かう成功の業(ぎょう : zenkyu
希望聞く君が待ってる子の年のバレンタインは成功しそう : shell
親のない七五三かと思うほど離れてしまった 成人の日か : 美作直哉
Lesson 992 Theme:『光』 by 美作直哉 2008/1/13
この身には余りある深き洞を持つただひとすぢの光もささぬ : 橘真知子
春行かん散歩の行き来のその川の煌く流れの楽しさ連れて  : zenkyu
きらきらとピンクに光る十本の足の指まで海水みちる : よさのまき
なんとなくウイルスバスターダウンロード光は速い 午後から入院  : shell
放たれた光陰掴み射り直す正月明けの社長の訓示 : 美作直哉