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日本ほど食文化が豊かな国はないそうですね。
確かに、私たちは日々当たり前のように、多くの国の多くの食べ物を
それぞれの方法で、当たり前のように頂いています。
例えば、ステーキはナイフとフォークを使って、パエリアはスプーンで、
サンドイッチは手づかみで、そして和食の多くは箸で。
日本は他国の文化をほぼそのまま取り入れてきました。
これは文化の「融合」ではなく、「並列」なのだと私は考えます。
フローリングのリビングの隣には、畳の寝室があるマンション。
これが今の日本であり、そしてこれは短歌を詠むことでも同じであると考えます。
美作のワザ「その12」
<<文語は外国語として付き合う>>
文語は本来、平安時代の言語をベースとした書き言葉。
極端に言えば日頃使わない言葉。つまり、外国語です。
「文法を正しく理解している」詠み手と読み手の間で表現されれば良いのです。
読み手が理解するか否か。これは大きな問題です。
読み手が「秋来ぬと...」を「あききぬと...」と読んでくれるか、
「秋が来ない...」と誤解されないか。この辺は重要です。
折角、文語で歌を作っても、台無しになってしまいますから
相手を良くわかった上で詠みましょう。
ちなみに僕は多くの日本の方に理解してもらいたいから、
文語の方が収まりが良い歌も、敢えて口語にしています。
しかし、
「結構いい年だから、文語で短歌を作らなければ恥ずかしい...」
「でも、文法が良くわからない...」
こういう方は結構いらっしゃいますね。
もちろん、僕も文語を日頃使いませんので、「今、ここで、文語で詠め」
というようなプレッシャーを受けた時には、こんな方法でお茶を濁します。
美作のワザ「その13」
<<ポジティヴな体言止め>>
文語で難しいのは「助動詞」の活用。ここに制約を加えます。
まず、結句。ここは特に目立つので、体言止め(歌の末尾を名詞・代名詞・
形容動詞の語幹で終えること)で逃げます。
次に、過去・打消・推量の助動詞は、活用が難しいので極力歌中の使用を避けます。
この制約の中で昔っぽい言葉を使えば、まず、大丈夫でしょう。
そうするとどうやっても、今を力強く生きる歌しかできませんが...。
さてさて、根本的なお話ですが、文語を身に付ける方法を記します。
ここ「も」、ご参考まで。
美作のワザ「その14」
<<専門書は最後に買う!>>
まず、口語。現代語の文法は理解されていますか?
口語文法がわからなければ、文語文法を理解することはまず不可能です。
それは、文語文法の本は、その大半が口語文法と対比して説明しているからです。
例題「たいした」の品詞は? 正解は「連体詞」。
これが判らなければ、口語文法を再度勉強されるべきです。
最も良い教本は、中学生が使う高校入試用の国語文法の参考書と問題集です。
大半が口語と文語(基礎)双方の文法を掲載しています。
これをクリアしたら、高校生が使う文語文法の参考書と問題集(薄い簡単なもの)に
挑戦してみてください。参考書や問題集が効果的なのは、試験に出題されるような
「有名な歌や物語」が多く掲載されているからです。
「この歌知らないのぉ〜」的ないじめにも効果があります。(だから同人は嫌い)
「短歌文法書」なるものも出回っていますが、これは上記二つをクリアされてからの方が効果があると私は思います。
ちなみに私、文語で詠む時は必ず古語辞典で一語一句調べます。
臆病者なので...。
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