タイトル、車イスハイキングについて

デバステーショントレイル

コースについて
上写真はハワイ火山国立公園のデバステーショントレイル。タイトルの背景はハワイ島のプウコホラ・ヘイアウ国立史跡。アメリカの国立や州立公園のほとんどには、車いすでも楽しめるアクセシブルなハイキングコースがあります。日本にもそういうハイキングコースがあれば、そこへ行けばいいのですが、ほとんどありません。それで始めたのが一般道を使ったハイキングです。車いすハイキングをするのに向いた道路にはいくつか条件があります。

・坂の傾斜がきつくない。
・舗装してある。
・交通量が少ない。
・景色がいい。

これプラス、起点となる場所に身障者用トイレや車いすユーザー用駐車スペース、車いすでも入れるレストランや食堂があれば言うことなしです。コースを見つけるきっかけは、ドライブしていて気付くことがほとんどです。等高線の書かれた地図で探すこともあります。小さな島暮らし、とかでなければほとんどの人が近所で車いすハイキングにふさわしい場所を見つけられると思います。ぜひ探してみてください。(2020/11/28)



車いすハイキング用手袋 車いす用ライト

必用な用具
車いすを使っている人なら特別なアイテムを用意することなく始められるのが、車いすハイキングのいいところです。とはいえあった方がいいものがいくつかあります。

・手袋……とても大事なアイテムです。ハンドリムやタイヤを握る時に手袋が手を保護し汚れを防いでくれます。手の故障からも守ってくれるので必ず使ってください。ゴム製はハンドリムとの摩擦熱で溶けます。革製一択です。

価格は写真左から879円、899円、469円。私はネット通販のモノタロウで購入しています。高いものの方が革が柔らかくフィット感がいいです。必ずサイズの合った物を使ってください。特に、小さい物は避けましょう。手袋の指が短いと漕いでいる時に、常に突き指しているような状態になり、手の故障につながります。

・ライト類……車いすでハイキングするのは昼ですが対車の事故防止のため付けるようおすすめします。できれば前方用と後方用に2個あると安心です。自転車用が流用出来ます。お求めはネットの通販、自転車店、百円ショップなどで。

・カメラ……ハイキングしていると、ほぼ間違いなく美しい景色や野の花、キノコ、虫、動物などに出会います。そんなときのためハイキングにはカメラを持って行きましょう。もちろんカメラ付きの携帯でもかまいません。

ウエア
特別なウエアは必要ありません。季節に応じた動きやすい服装で大丈夫です。上り坂は上半身を動かすので暑く、下り坂はほとんど動かないので体が冷えます。春や秋などは身体にあたる風で上半身が冷えるので、ウィンドブレーカーがあると重宝します。袖が膨らんでいたりヒラヒラしているとタイヤやハンドリムに接触し汚れてしまいます。袖が細めの服を着るか、腕抜きを使うといいでしょう。あと、夏は日焼け止めを塗るのを忘れないで下さい。(2020/11/28)



ハイキング、きのこ 車いすハイキング、霧氷

コツなど
・スタートとゴール地点……傾斜のあるコースは、必ず低い場所からスタートし高い場所にゴールするようにしましょう。理由は簡単で、上りはきつく下りは楽だからです。車いすで高い場所からスタートすると下り坂が楽なのでついつい遠くまで行ってしまい、戻ってくるときにとんでもなくしんどい思いをする恐れがあります。平らな所やアップダウンを繰り返すような場所は無理をせず、短い距離から始めて徐々に距離を伸ばすようにしましょう。

・適した季節……新緑の美しい初夏と、紅葉した樹々の美しい秋がベストシーズンです。ですが、それ以外の季節にも出かけてみるようおすすめします。四万十町の久木の森は、野の花が少なく車いすだと川遊びも出来ず、それほど惹かれる場所ではありませんでした。ある年の夏の終わり、雨が降り続いたあとに訪れると道端のいたるところにキノコが生えていました。生まれて初めて見る、たくさんのキノコに歓喜雀躍し、それ以来頻繁に訪れるようになりました。初冬の大川嶺で見た霧氷の美しさも忘れられません。オフシーズンにも出かけて、意外な発見や出会いを楽しんでください。(2020/11/28)

車いすハイキングおすすめコース
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