高知の温泉

温泉施設の多くは建物内が土足禁止です。タイヤを雑巾などで拭けば良い所、タイヤカバーを使えば良い所、館内用の車イスに乗り換える所など対応は様々です。施設の指示に従ってください。
海癒の湯
べふ峡温泉
須賀留の湯治場(一般向き)



海癒の湯(2006年12月)
海癒の湯 海癒の湯・地図

海癒の湯
高知県土佐清水市大岐2777−12
0880−82−8500
料金・家族風呂、1時間3000円(一般浴場、大人950円)
利用時間・午前10時〜午後8時
定休日・毎月第2火曜日
車イス用駐車場、トイレ・あり

ネットで四万十川周辺のことを調べていてたまたま見つけた場所です。ホームページを見て良さそうな所だなとは思ったのですが実際行ってみると想像以上でした。2006年にオープンしたばかりの新しい温泉ですが、敷地内に湧く30度の源泉を薪で加温し掛け流しにしているという本格派です。お湯は黄色みを帯びた透明で、わずかに温泉臭がし海藻を溶かし込んだようなトロリとした感触のある、やわらかいお湯です。

施設は木や石、漆喰などの自然素材を多用した土佐派の建物で、暖かく落ち着いた雰囲気が漂っています。一般用の浴場は南に面していて明るく開放的なつくりになっていて太平洋を望むことができます。家族風呂は北側にあるので展望は利きませんが、座敷のついた広い脱衣所、大きく開くドア、大きすぎない浴槽など使い勝手の良いつくりになっています。障害者用駐車スペース、トイレなども完備されていてこれほど利用しやすい温泉は初めてでした。温泉に浸かったあともロビーで海を眺めながらストーブにあたりのんびりすることができます。

海癒の湯は高知の西南部、足摺岬にも程近い場所にあります。青い海と白い砂浜のコントラストが美しい大岐(おおき)の浜のすぐそばです。大岐の浜は車イスで入っていけるような所はありませんが、国道の路側帯から眺めるだけでもとてもきれいです。国道321号を走っていると、サニーグリーンという7階建てのリゾートマンションがあり、そのマンションに隣接して温泉施設があります。施設の2階はコンドミニアムになっていて一般の人なら宿泊もできます。 洗い場には環境に配慮し純石鹸のみ置かれています。シャワーチェアなどが用意されています。屋内は土足禁止です。

泉質・ナトリウム−塩化物炭酸水素塩低温泉
泉温・30℃
特徴・薪により加温、源泉掛け流し

海癒の湯・家族風呂 海癒の湯・家族風呂の座敷
洗面台 脱衣所
海癒の湯・家族風呂の湯船 海癒の湯・身障者用トイレ
湯船 トイレ


海癒の湯・だるまストーブ
だるまストーブの燃えるロビー


べふ峡温泉(2008年1月)
べふ峡温泉・家族風呂の湯船 べふ峡温泉・地図

べふ峡温泉
高知県香美市物部町別府452−8
0887−58−4181
料金・家族風呂1000円(身障者手帳所持の場合)、大浴場600円
車イス用トイレ・あり(駐車場公衆トイレ)

高知と徳島の県境、山に囲まれた渓流沿いにある宿です。(財)奥物部開発公社が運営しています。バリアフリーという点では不十分かもしれませんが、お湯に浸かりながら物部川の清流が眺められるという点と、泉質が良さそうなのが気に入り紹介することにしました。お湯はかすかに白っぽく濁っていて、つるりとした肌触りで温泉臭が強めです。館内は土足のまま入ることができ、そのまま家族風呂の脱衣所手前まで行くことができます。途中スロープがありますが、かなりの急勾配で自力では難しいかもしれません。脱衣所と浴場はあまり広くないので、いざっての移動がそれほど苦になりません。お湯は加温循環式です。

食堂では鹿タタキ定食やボタン汁定食など山の幸が堪能できます。近くにはべふ峡や西熊渓谷など紅葉の名所があり、その時期には紅葉狩りと温泉を目当てに来るお客さんでかなりの混雑になるそうです。

泉質・ナトリウム−炭酸水素塩泉
泉温・13℃ぐらいだそうです 

べふ峡温泉・ボタン汁定食 べふ峡温泉・家族風呂
ボタン汁定食 脱衣所
べふ峡温泉 べふ峡温泉・身障者用トイレ
右端が温泉棟 トイレ


須賀留(すがる)の湯治場(2011年11月)
須賀留の湯治場・湯船 須賀留(すがる)の湯治場・地図

須賀留(すがる)の湯治場
高知県幡多郡黒潮町佐賀
料金・無料(タンク横の善意箱に寸志を)
車イス用駐車場、トイレ・無し

五右衛門風呂なので歩けない人が入るのは難しいけど、温泉好きやアウトドア派の人にはこたえられない場所なので紹介します。海岸沿いの道端に小屋があり、源泉の溜まったタンクと五右衛門風呂が置いてあります。タンクから源泉を汲み、風呂釜の3分の一ほど入れたら、自分で火を熾し薪をくべ湯を沸かします。湯が沸いたら浸かってもあふれない程度まで更に源泉を足します。あとは海を見ながらのんびり湯に浸かり、上がったら元通り片付けます。

源泉は無色透明で手にとって匂いをかぐと温泉特有の硫黄臭がします。私は源泉を汲んで帰り、自宅の浴槽で沸かして入ったのですが、身体の温まるとても良い感じのお湯でした。

現地には湯を沸かすのに必要な物は大体揃っているのですが、それなりの準備をしていった方が安心だし手際よく作業が進みます。源泉を汲むための小さめのバケツ・古新聞・火のつきやすい細めの薪・軍手(イボつき)・着火マン・うちわ・木製の踏み板などを用意しておけば完璧です。駐車場脇には薪が積んであるし、海岸にはいくらでも流木がありますが、大きな流木を燃やすなら鋸や斧などもあると良いでしょう。

この場所がいつまでも使えるように、出たゴミは燃える物は燃やし、燃え無い物は必ず持ち帰ってください。県道25号を右折してからは結構な悪路です。舗装はしてありますが、道幅は狭く傾斜は急でコケも生えています。

須賀留の湯治場・入り口 須賀留の湯治場
県道25号をこの場所で右折 須賀留の湯全景
須賀留の湯治場・温泉 須賀留の湯治場・五右衛門風呂
源泉は無色透明 左端の小バケツで源泉を移す
須賀留の湯治場・薪 須賀留の湯治場・薪
生垣の剪定ゴミを乾かして持参した 積んである薪は、多分使用可
須賀留の湯治場・案内板 須賀留の湯治場・源泉タンク
小屋の案内板 持ち帰り用源泉のタンク
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