四万十川ガイド(2010年10月)

四万十川ガイド地図

中山間道路支援システム案内板

離合待ち信号
上の地図の旧西土佐村役場と下流のしゃえんじりの間は道が狭く、離合が困難な場所には左写真のような電光掲示板が設置されています。高知工科大学と高知県が共同で開発した中山間道路走行支援システムで す。とてもよく出来ており、この案内に従えば対向車と離合するために延々バックするような羽目に陥らずに済みます。是非表示にしたがってください。たまに表示を無視して突っ込んでくる車 もあるのでご注意を。


下流域

旧中村市・旧西土佐村(四万十市)
四万十川河口近くに広がる高知県西南部の中核都市です。このあたりを流れる四万十川は、水は緑色をしていて清流という感じはあまりしませんが、水量豊富でゆったりと流れ、あちこちに遊覧船や屋形船の乗り場があります。遊覧船やカヌーなどは川原から乗るので車イスだと難しいでしょう。市内にはトンボ自然公園のほか、四万十川名物の鮎やうなぎなどを食べさせる店がたくさんあります。河口から四万十市西土佐までは約46キロです。国道441号は川登から西土佐の津大橋までかなりの部分が1車線でカーブの多い道です。

土佐西南大規模公園

土佐西南大規模公園
高知県四万十市下田
四万十川河口横の海岸と高台に広がる規模の大きな公園です。高台に上ると広い駐車場、トイレ、あずま屋、芝生の公園があり隣接してオートキャンプ場「とまろっと」、バリアフリーの客室がある「四万十の宿」などがあります。このオートキャンプ場、キャビンサイトはバリアフリー2棟を含む17棟、テントサイト57、トイレ、シャワー、コインランドリー、売店などがあり高知県内最大規模です。

土佐西南大規模公園・トイレ 土佐西南大規模公園・トイレ
かわらっこ

カヌーとキャンプの里かわらっこ
高知県四万十市田出の川24
四万十市の大川筋地域振興組合が運営する27サイトのオートキャンプ場です。センター棟にはトイレ(身障者用あり)やシャワー室、コインランドリーなどがあります。カヌーやキャンプグッズ、マウンテンバイクのレンタルもあり、日帰りでカヌーや川遊びを楽しむこともできます。金・土・日曜日には直売所がオープンし(GWや夏休みは毎日)地元の農産物や田舎寿司、川エビのから揚げなどが販売されます。

かわらっこ・テントサイト かわらっこ・トイレ
しゃえんじり

農家レストランしゃえんじり
高知県四万十市西土佐口屋内76
支流の黒尊川が合流する口屋内という場所にあります。料理に使われる米や野菜、魚や猪などの食材は、ほとんどが地元で取れたものです。大皿に盛られた料理の中から好きなものを好きなだけ取って食べるバイキング方式で代金は大人が1300円。駐車場は集会所前に2台ほど、あとは口屋内郵便局横の広場に駐車できます。集会所は道路から一段高い所にあり、この坂が結構急なので車イスだと自力では無理かもしれません。50メートルほど離れた道路沿いに身障者用トイレあり。年末年始など長く休むこともありますので確認の上お出かけを。

しゃえんじり・外観 カヌー
岩間の沈下橋

岩間の沈下橋
高知県四万十市西土佐岩間
地元の人の話によると、JRが国鉄の時代にこの場所がポスターとして使われ、四万十川と沈下橋が世に知られるようになったそうです。今でも写真やテレビの映像などで四万十川を取り上げる時、必ずと言っていい程この場所が使われます。この付近は道も広く、景色を楽しむのに都合が良いでしょう。国道から橋を渡りすぐ左手に公衆トイレがあります。

岩間の沈下橋・トイレ 岩間の沈下橋・トイレ

川エビのから揚げ


中流域

旧十和村・旧大正町・旧窪川町(四万十町)
四万十川をさかのぼると旧西土佐村と旧十和村というひなびた町を通り旧窪川町に至ります。窪川は四万十市に次ぐ流域で二番目に大きな街です。国道56号線とJR土讃線が通じていて交通の便が良く、大きなスーパーや道の駅もあります。四万十市西土佐から四万十町窪川までは約50キロで、全線2車線あり快適なドライブが楽しめるでしょう。ただ川の片側がコンクリートで固められ巨大な排水路のようなのが興ざめです。よく最後の清流四万十川と言われますが、中流から下流にかけてはそれほど水もきれいじゃないし、感動するような景色が見られるわけでもありません。歩ける方は、ぜひカヌーや川舟、川漁体験など体験型のアクティビティーに参加してください。

川の駅カヌー館

川の駅カヌー館
高知県四万十市西土佐用井
旧西土佐村が始めた、四万十川でも草分け的なカヌー基地の施設です。カヌースクールや観光遊覧船、キャンプ場のほかマウンテンバイクのレンタルなどをやっています。

長生沈下橋

長生(ながおい)沈下橋
高知県四万十市西土佐長生
旅番組などでよく目にする、地元の子供たちが沈下橋から四万十川に飛び込む姿。あの舞台になっているのが長生沈下橋です。四万十川には本流だけで22の沈下橋が架かっていますが、不思議と他の橋では飛び込む姿を見かけません。子供たちなりに適した条件があるのでしょう。
お盆の時期などは訪れる人も多く、それらの車は河原か国道と線路の間の空き地にとめています。比較的おだやかとはいえ四万十川本流です。泳がれる方は、くれぐれもご注意を。2014年夏に橋の一部が流され通行止めになっています。復旧時期は未定です。

沈下橋飛び込み
道の駅四万十とおわ

道の駅四万十とおわ
高知県高岡郡四万十町十和川口62−9
2007年7月1日に旧十和村にオープンした道の駅です。農産物直売所、売店、食事処、アイスクリームスタンドなどがあります。施設は四万十川に面していて、川面を眺めながら食事を楽しめます。食事処では定食のほかに天然物の鮎の塩焼きや川エビのから揚げなど四万十川の恵みを楽しむことができます。

四万十川・鮎の塩焼き 道の駅四万十とおわ・トイレ
ふるさと交流センター

ふるさと交流センター
高知県高岡郡四万十町昭和671−2
土佐昭和の街のすぐ裏手、河川敷に広がるキャンプ場です。カヌーや自転車・キャンプ用具のレンタルのほかガイド付きラフティングなどもやっています。管理棟には食堂(入り口階段)や温水シャワー、トイレ(身障者用あり)などがあります。

ふるさと交流センター・キャンプ場 ふるさと交流センター・船着場
三島直販所

三島直販所
高知県高岡郡四万十町昭和
国道381号線、旧十和村の三島トンネル東側で、地元の人たちがやっている直販所です。田舎寿しや餅、農産物などを販売しています。お寿しは、この辺りで昔から食べられていたもので巻き寿しやさば寿しリュウキュウの寿司などが入っています。芋餅は柔らかく、そのままでも食べられますが焼いて食べると素朴な味がたまりません。夏期は長期休業し、定休日や営業時間は不定です。

三島直販所・田舎寿司 三島直販所・芋餅
新谷沈下橋

新谷沈下橋
高知県高岡郡四万十町津賀
茅吹手沈下橋とも言われます。この橋の写真はJR「フルムーン」のポスターにも採用されました。写真左側の山すそをJR予土線の線路が走っています。車高の高い車なら川原に停められますが普通の乗用車だと駐車場所がありません。

新谷沈下橋 新谷沈下橋
家地川取水堰

家地川取水堰
高知県高岡郡四万十町大字家地川
堰堤の高さが低いので堰と呼ばれていますが実質はダムです。四国電力が発電のために設置しています。2001年4月のダムの水利権の更新時には存続か廃止かでもめ有名になりました。このダムのせいで年間約100日は下流にわずかな量しか水が流されず、大部分は発電に使った後、伊与木川というほかの川に流されています。堰周辺は桜が植えられ公園になっていて身障者用のトイレもあります。

家地川取水堰・トイレ 家地川取水堰・トイレ
三堰キャンプ場

三堰キャンプ場
高知県高岡郡四万十町作屋
キャンプ場といっても一般用の公衆トイレと砂利の駐車場があるだけです。堰になっていて水深があり水がきれいなせいか、夏場は大勢の人が訪れ泳いでいます。川原の石は大きめです。作屋という所にあり県道322号を走っていると標識があります。

三堰キャンプ場 三堰キャンプ場・東屋

ツクシ


上流域

旧大野見村(中土佐町)、旧東津野村(津野町)
上流に向かうにつれ、川と道の距離が近くなり橋から見下ろすと川の中を泳ぐ魚がはっきり見えるようになります。大野見あたりは川の水がきれいで周りの風景ものどかな割には観光客が少なく落ち着きます。窪川の市街地から川沿いの道は県道で整備が進んでいません。かなりの部分が1車線でカーブの多い道です。四万十町窪川から源流点まで約51キロです。

久万秋の湧水

久万秋の湧水
高知県高岡郡中土佐町大野見久万秋
四万十川の名前の由来はいろいろな説がありますが、本流に四万十か所の支流が流れ込むからとも言われています。その四万十か所の流れ込みの一つです。岩肌からこんこんと水が流れ出しています。県道19号のすぐ脇にあるので車イスでも簡単に近づいて水が汲めます。湧水から少し下ると道が広くなっています。

大野見のスイレン畑

大野見のスイレン畑
高知県高岡郡中土佐町大野見神母野
近くにある高知精工という会社が地元の観光振興に役立てばと始めたスイレンとハスの花畑です。春から秋にかけて花が咲きます。50メートルほど離れたところに下の写真の公衆トイレと雑貨や食品を扱う商店があります。支流沿いに少しあがると四万十源流の家という施設があり車イスでも食事が出来ます。2014年10月現在、以前の10分の1程度まで規模が小さくなっています。

大野見のスイレン畑・トイレ 大野見のスイレン畑・トイレ
高樋沈下橋

高樋沈下橋
高知県高岡郡中土佐町大野見大股高樋
本流最上流のコンクリート製沈下橋です。橋の幅が狭く車は通れません。車イスは大丈夫ですが県道から橋まで傾斜になっていて路面も荒く注意が必要です。川面まで近く橋の上から川を泳ぐ魚の姿が見えたり、周囲の景色がのどかで気持ちのいい場所です。県道脇に一般用のトイレがあります。

高樋沈下橋 高樋沈下橋・トイレ
四万十川源流点・駐車

源流点
高知県高岡郡津野町船戸
国道197号沿いにある船戸地区から、仁淀村方面へむけ県道378号を上ります。標識に従い左折し林道をしばらく進めば源流点登山口に着きます。登山口に車を停め沢沿いに25分ほど歩いて登れば源流点があります。船戸からここまで約8キロです。完全に舗装されていますが1車線で離合場所も少ない道です。国道439号の矢筈トンネル入り口横の道を下ってきても林道入り口に来ることが出来ます。ベンチと石碑の向こう側を、左下写真のように源流からの水が流れていますが車イスで水を汲むのは難しいでしょう。

四万十川最上流 四万十川源流点・案内板

ハスの花

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