レストランの楽しみ方


美味しいものを食べるというのはそれだけで楽しいものですが、それを食べた時の周りの状況を思い出す手がかりになるという効用もあります。例えば私の場合、初めてちゃんとしたレストランで食事したときの相手、麗子さんとはそのデートが最初で最後だったとか、スキー場のカレーハウスで働いてたゆみちゃんはいくらアプローチしても相手にしてくれなかったとか・・・クーッろくな思い出がない。もちろんこんな情けない私はほっといて皆さんは気の利いたレストランでおいしい食事と共に楽しい思い出を作ってください。そんなときに少しでも役立てばとレストランの楽しみ方をまとめてみました。私は怪我をする前、ホテルやレストランで働いていたのでその時の経験が元になっています。ちょっと古びた知識や誤りもあるかもしれませんが、ご容赦を。

イラスト・皿

予約
これだけは必ず入れる事をお薦めします。人気の高い店は予約しないと席が取れないのはもちろんですが、当日行って席の取れそうな店でも予約を入れた方が何かとお得です。店にとって予約を入れてもらえるとテーブルの配置をかえてたりして準備ができるし、客の期待も感じるので、予約の客というだけでキッチンの方では料理に余計気を配ったりウェイターもそれなりの接し方をします。普通なら予約用の席は良い場所に用意するのですが、ちょっと奥まった窓辺の席に座るのと入り口そばの人の動きの気になる席に座るのでは雰囲気が全然違います。予約の時に障害者だという事を告げるかどうかですが、私は告げたほうが良いと思うし実際にそうしています。街中のレストランなどはスペースが限られているので車イスでスムーズに入れる席はそう多くありません。あらかじめ車イスの客だとわかっていればそういう席も用意しやすいのです。

タイミング
お店の暇なときを選んで利用すれば行き届いたサービスや料理が期待できます。もちろん忙しい時も暇な時も変わらぬ品質でサービスするというのが理想ですが、なかなかそうもいきません。混雑するのは週末・連休・給料日後などで、こういう日を外せば比較的空いています。あとは雨や雪など気象条件が悪いときも空いています。

メニュー
もし一緒に行くのが恋人ならメニューは同じ物を選んだほうが良いでしょう。そうすればどっちかが食べててどっちかは手持ち無沙汰という状況にならなくてすみます。またメニューは全く違ったものを頼んで品数を合わせるという方法もあります。そうすればお店の人がタイミングよく出してくれるはずです。前菜から始まってスープ、魚、口直しのシャーベット、肉、デザート、コーヒーというのが一般的なフルコースかと思いますが、最近はスープを入れないで前菜・サラダ・肉または魚というように軽く組み合わせるのが流行りのようです。もちろん自分のおなかや財布と相談して食べたいものを食べたいだけ頼めばいいことではありますが。

イラスト・ワイン

ワイン
ワインにも流行がありました。肉には赤、魚には白が絶対のワイン封建制時代。日本人の味覚には白が合うといわれ広まった、白ワイン俺たちの時代。シャンパンならどんな料理にも合うからと一部のお金持たちの間だけで流行ったシャンパン万能時代。そして今は赤ワインこそ通好みの酒でオシャレであると赤ワインが隆盛を極めており、赤ワインぐるぐる時代とでも呼びましょうか。そんな種類にこだわらず、ランチだろうとディナーだろうととりあえずフルボトルを一本頼みおいしそうに飲んでいれば傍からは格好よく見えるものです。飲みきれなければ持ち帰ってください。


ワインを頼み、パンにはバターをつけず、食後のコーヒーをブラックで飲む。こういうお客さんを見ると通い慣れてるなと思います。でも通ぶるというのはあまりカッコの良いものではありません。解らないことがあればどんどん聞いてください。聞かれることを煩わしがる様な店は通う価値のない店です。最後に見ててみっともないのが、やたら態度の大柄な客です。ウェイターだって人間ですから客に応じて接し方も違ってきます。ある程度の店になると、店の方で客を選んだりもしますし。初めての店でも気楽に構えて、天気の話でもなんでも良いから店の人と会話を交わしてみてください。うまく馴染めば居心地はいいし料理も美味しく食べられ、楽しい時間が過ごせることうけあいです。

イラスト・星

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