スプラコールのクッション(2010年5月)

スプラコールの車いすクッション

ずっとロホタイプのクッションを使ってきて性能的には満足していたのですが、気圧の変化で膨らんだり縮んだりするのと、たまにパンクするのが不満でした。エアを使わない製品で、丸洗いでき、軽い物という条件で探し、アメリカのUnited Spinal Associationという所がやっているサイト、USA TechGuide・Cushion reviewsで条件に合う、しかもクチコミの評価が非常に高いクッションを見つけました。それがスプラコールです。アメリカでは幅広く製品を展開していて、ベッドのマットレスや枕、乗馬用のサドル、米海軍のF−18ホーネット・ジェット戦闘機のシートなどにも使われているそうです。

外見はプラスチックで蜂の巣を作り、それを平らに広げたような感じです。モデルにより違いはありますが今回購入したslimlineは下面は硬め、上面は柔らかめのプラスチックを使った2層構造になっています。サイズも各種ありますが、今回は16×16インチ(40×40センチ)の物で、お尻の側が車イスの背もたれに沿うよう4センチほど膨らんでいます。厚みは坐骨の辺りが約45ミリで腿のあたりが約80ミリ、重量は実測で1245グラムです。日本ではパーカー川上株式会社が扱っていますが、直接の販売はしていないので、近所の取扱店を教えてもらいそこへ注文するようになります。注文を受けてからアメリカから取り寄せるそうで、手元に届くまで2ヶ月以上かかり、価格は4万2千円でした。

購入後約2ヶ月使用しましたが今のところ使用感は期待通りです。クッション性能はロホと同等かそれ以上あるように思います。エアの量やパンクのことを気にせずラフに扱えるのでとても楽です。輸入代理店の販売やアフターケアの体制が手薄なので、例えば交換用のカバーが手に入るかどうかなど心配な点もありますが、もっと多くの人に使われても良い製品だと思います。

交換用カバーについて(2015年2月加筆)
5年近く使いカバーが傷んできたので交換を、と思ったのですが案の定入手が難しい状況です。購入した店に相談したところ輸入元のパーカー川上株式会社に問い合わせてくれました。それによると現在扱いを縮小していて、まとまった量の注文があれば輸入手続きを取るとのことです。

幸いスプラコールのクッションやカバーはアメリカのネット通販を通してなら購入できます。それで今は海外商品の購入代行サービスを行っているmalltailという会社に頼んで手続きをしているところです。その後、無事カバーを入手できました。

株式会社テレウスが扱い開始(2016年7月加筆)
ハンドバイクを扱っている株式会社テレウスが、新たにスプラコールのクッションの取り扱いを始めました。これで個人輸入などの手間をかけずに入手できそうです。良かった!テレウスさんがいつまでも扱ってくれるよう、皆さんもクッションを購入する際は是非スプラコールを検討対象の品に加えてください。

USAテックガイド(英語)
http://www.usatechguide.org/index.php

スプラコール(英語)
http://www.supracor.com/

株式会社テレウス
http://www.terreus.co.jp/index.html

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