車いすメーカー・アドレスリスト(2004年10月)


軽量、コンパクトで日常用スポーツタイプと呼ばれるような車いすを製造又は輸入している会社のアドレスを集めてみました。(2021年6月23日 更新)
※会社名をクリックするとオフィシャルサイトへ移動します。

ペルモビール株式会社 https://permobilkk.jp/
アメリカのメーカー、タイライトの車いすを販売
(株)オーエックスエンジニアリング http://www.oxgroup.co.jp/
日本の車イスに革命を起こしトップメーカーに
株式会社ティグ http://www.titanium-tig.com
東大阪市のチタン専門メーカーで軽さが特徴
日進医療器株式会社 https://www.wheelchair.co.jp/index.php
車イスメーカーの草分けで製品の種類が豊富
株式会社ミキ http://miki-force.jp/index.html
アクティブタイプをブランド名『FORCE』で展開
橋本エンジニアリング(株) http://www.hashimoto-eg.com
マグネシウム合金を使った超軽量車イスを発売
パンテーラジャパン(株) http://www.panthera-japan.jp
スウェーデン製。リジットタイプながら最軽量は4.2キロ(84.8万円)
(株)松永製作所 http://www.matsunaga-w.co.jp
マックスプレジャーシリーズのほかあらゆる車イスを製造する
(有)ムーヴ http://www.move-inc.jp
ラリー、ラリードライブを手がける新しいメーカー
サンライズメディカルジャパン株式会社 https://sunrisemedical-japan.jp/
RGK WheelchairsのSUB4やクイッキー7Rを販売

2015年3月、車イスを買い換えました。今まで使っていたものに続き2台目のTiG(以下ティグ)で、今回はクライトです。ティグの車イスの特徴は、フレームやパーツにチタンを用いるため軽量なことで、クライトはカタログスペックで8.0キロしかありません。その軽さは車への積み下ろしの時、特に威力を発揮します。また剛性があり加工精度が高いため、頑丈で長期間使用してもキャスターが片方浮くようなことがありません。溶接部などの仕上げの良さや、チタンフレームのシルバーとシートのブラックの組み合わせも気に入っています。

チタンというのは一般的に高価な素材であると言われていて、これは加工のための設備が複雑で高価、また加工そのものが難しいためだそうです。また巷ではアルミ製の車イスは柔らかく乗り心地が良く、チタン製はその逆であるなどと言われることがありますが、これは剛性や伸びなど材料の物質特性を無視した印象だけを基にした誤解です。自転車の世界ではチタンフレームの自転車は軽いだけでなく、適度なしなりと剛性を持ち乗り心地が良く疲れにくいと言われています。

タイタンRと比較しながら新しい車イス、クライトを紹介します。

ティグ クライト

タイタンR クライト
クライト一番の特徴でありタイタン・アールからの最重要変更点は、ハブとキャスターをつなぐパイプが無くなったこと。リジットタイプの車イスでは珍しくないが、 フォールディングタイプの車イスでは初めてでは。軽量化とデザイン性の向上を狙ったものと思われ、実際カタログ上でクライトは8.0キロとタイタン・アー ルより400グラム軽くなっている。
タイタンR 後座面 クライト 後座面
座面を後ろから撮ったもの。実測値では35ミリの差が出ているが経年劣化による座面のへたりの影響が大きいため。カタログ値で比べると20ミリ、クライトの方が高い。前座高は変わっていないので、人間工学的に理想の着座姿勢に近づき、腰や坐骨部への負担が軽くなっ た。ただ後座高が高くなった分、手がハンドリムから離れ、ハンドリムを握っての長距離移動はしんどい。それに重心位置も高くなっている。
クライト タイタンR 全長比較 クライト X部
2台の全長を比べた。床板を見てもらえばわかるように手前クライトの方が30ミリ短い。ホイールベースは全長ほどの差はなく、クライトの方が10ミリ短い。 フォールディングタイプで下部フレーム無しを実現するため、X部はかなり複雑になっている。
クライト 側板フレーム クライト 座面メッシュ
側板を取り付けるパイプが扁平になっている。これで座幅を広げることなく、体格の大きな人でも座ることができる。 通気性を確保するためか背シートと座面の結合部がメッシュになった。折りたたむときに使うベルトが取り付けられた。
クライト 側板加工前 クライト 側板加工後
クライト購入後、自分で加工した箇所。左がノーマルで右が加工後。左の写真を見てもらうと分かるように、グリップの下に側板のフチが飛び出していて、グリップを握ると板が当たる。面取りされ ているので簡単に手が切れるようなことは無いが、車イスごと抱えてもらう場合などかなりの重量がかかるので不安を感じ、切り取ることに。金ノコで切れ目を 入れ、ペンチで折り曲げを繰り返して切断。ヤスリで面取りをし金づちで叩いてパイプ側に曲げた。作業時間、約2時間。

クライトをしばらく使ってみての感想です。今まで使っていた車イスより軽くなり全長も短くなりました。その分、車への積み下ろしが楽になるかと期待しましたが、今のところは以前より苦労しています。積もうとして初めて気づいたですが前の車イスでは、クライトで無くなったハブとキャスターをつなぐパイプ を握って積み下ろしを行っていたのです。それが消えたことで左手の持って行き場が無くなってしまいました。

それとティグの車イスは、広げても畳んでも全幅が広いという特徴があります。オーエックスからティグに乗り換えるときに測ったら、広げた状態で20ミリの差が ありました。その、もともとの広さプラスへたりのない新品背シートの影響で畳んだ時の厚みが大きく、積み下ろし時の取り回しが大変です。今はタイタンRの頃より積み下ろしに時間がかかっています。

個人的にティグに対する一番の要望は、車イスの全幅を狭くしてほしいということです。幅が狭ければ狭いほど通れる場所は増え、車への積み下ろしが楽になります。ホイールにキャンバーを付けるのをやめ、ハンドリムとタイヤの間隔を5ミリ狭くすれば20ミリはかせげるでしょう。ぜひ改良して欲しいです。

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