高知日曜市(2012年8月)
高知県高知市追手筋
毎週日曜日開催
時間 5時〜18時(4〜9月)、6時〜17時(10〜3月)
車イス用駐車場・高知公園駐車場、中央公園地下駐車場
身障者用トイレ・数ヶ所あり
300年以上という歴史の古さ、約430という店の数からして日本一の街路市といっても過言ではないでしょう。野菜や果物、田舎寿司や漬物、仁淀川の天然鮎、いりこなどの海産物、打ち刃物、植木、ペットなどいろいろな物が売られています。ほかの街路市に比べて少なかった、その場で食べられるスナック類を売る店もできています。休憩用のテントがあちこちに立っていたり、案内をしてくれる学生ボランティアがいたりと、市全体が少しづつ良くなっています。高知市街の真ん中という、とても便利な場所で開かれ、人出が多く賑やかで活気があり楽しく美味しい街路市です。
「土佐の街路市の概要」2012年度版(高知市産業政策課街路市係)からの抜粋です。出店条件は県内居住の一次産業従事者。1店あたりの幅員は2m、2.5m、3m、4mの区分があり、奥行きはそれぞれ1.5m。定時出店の占用料は、占用面積1u、1ケ月につき400円。臨時出店の占用料は、占用面積1u、1日につき200円。2005年度に高知大学に委託して行った調査によると、2005年度の年間来市者数は804,193人(1日あたり約16,000人)。割合は県内客64.9%、県外客35.1%。
観光客の立場からすると飲食店がもっと増えたら良いのにと思っていたのですが、概要から窺える市の考えでは日曜市はあくまで地元の消費者に安価で新鮮な食材を提供するのが第一の目的であり、そのためには農産物出店者の割合を高めて行くことが好ましい、ということのようです。もちろん地元の人が行かなくなっては日曜市は存続できないわけで、もっともな方針だと思います。ただもうちょっと農産物出店者に対して、売り方の指導をしたり、新しい作物や品種の情報を提供してあげたりすればいいのにという気がします。
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行列が絶えない芋天の店 |
冬から初夏が旬のフルーツトマト |
中央公園の公衆トイレ |
海辺の日曜市(2013年4月)
高知県幡多郡黒潮町入野388
毎月第2日曜日開催
時間 9時〜14時
車イス用駐車場・あり
身障者用トイレ・体育館エントランスにあり
土佐西南大規模公園内の体育館横で月に一度開かれているマーケットです。2009年11月に始まったそうで、もうすっかり地域に定着している感じです。この日は芝生の広場を囲むように20軒ほど出店していました。写真で紹介した店の他にピザや焼き鳥のお店、魚の干物を売るお店なども出ていました。出店者やスタッフの人柄が反映してるんでしょうか、全体に明るく開放的な雰囲気が漂っています。上の写真の左に写っているのが体育館で、体育館の前に車イス用駐車場が、エントランスに身障者用トイレがあります。四万十市や四万十川の河口からも15〜20分ほど近く、旅行のついでに寄るのもお奨めです。
以下はオフィシャルブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/hm_umibe)からの抜粋です。マーケットの目的は風土に根ざした地域産品を創造することにより、エコロジカルで堅実な地域経済を支援し、地域に賑わいを生むこと。出店者のカテゴリーは@農産物A水産物B加工食品C飲食D工芸品Eその他。第1次産品および、それを加工したモノを出店する人を優先します。出店料は6ヶ月分一括前払い6,000円/半年、毎回払い1,500円/回。ブースの規模は3m×3mを基本に配置します。加工品の販売については材料の70%以上を地域内で調達してください。
運営は有志の方の集まりだそうです。このページで紹介した他の街路市に比べれば来客数は圧倒的に少ないのですが、人口の多い都市や観光地ではなくても街路市は開催できるという良いお手本だと思います。
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橘川中山間生産組合
農産物やお寿司、山菜おこわを売る店 |
オリジナルのガラス製品を売る店 |
体育館エントランスの公衆トイレ |
とくしまマルシェ(2013年6月)
徳島県徳島市東船場町1丁目
毎月最終日曜日開催
時間 9時〜15時
車イス用駐車場・紺屋町地下駐車場に1台
身障者用トイレ・紺屋町地下駐車場や新町川水際公園にあり
2010年12月に初めて開催された新しい街路市です。前日、ネットで散々探して紺屋町地下駐車場を見つけたのですがマルシェからは500メートルほどと、少し距離があります。行き帰りの途中にコインパーキングを見ると、何とか車イスでも停められそうな所が複数ありました。紺屋町地下駐車場は日曜昼間は1時間まで無料で、その後は20分100円です。コインパーキングは大抵30分100円でした。
新町橋と両国橋間の川沿いのボードウォークと対岸の新町川水際公園が会場になっていて、この日は90ほどの店やイベントが出ていました。とくしまマルシェではゾーンごとに類似の店をまとめているのが大きな特徴で、生鮮ゾーンではナスやトマト、枝豆などの夏野菜が売られ、加工品ゾーンではスダチサイダーや味噌、ジャムなど、フードコーナーではとくしまバーガーや阿波尾鶏の焼き鳥などの店が出ていました。ゾーンでまとめることで初めての訪問者でも分かりやすいし、水際公園にあるフードゾーン(上の写真)では、水辺を見ながらゆったりと食事を楽しむことが出来ます。もう一つの特徴は、すべての店舗が統一された大型のパラソルと商品陳列のための木箱を使っていることです。都市河川のボードウォークという場所柄もあって、全体におしゃれな雰囲気が漂っています。
ウィキペディアによると県や市の協力を受けつつ民間が主体となって運営していて、事務局は徳島経済研究所だそうです。徳島マルシェ開催の目的は農業ビジネスの活性化、産直市による県外観光客の誘致、中心市街地の活性化です。この日も大勢のお客さんで賑わっていました。新たに始めた街路市としてはかなり成功してるんじゃないでしょうか。気になったのは木と帆布を使ったおしゃれなパラソル。多分高いだろうなと思います。加工品やフードゾーンの店は良いとしても、単価の安い農産物を扱う店が元を取れるんでしょうか。出店する側から見た街路市の魅力は初期投資が少なく済むことなのに、その魅力を減じているのでは?と思います。
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生鮮ゾーンの野菜の店 |
フードゾーンと飲食コーナー |
新町川沿いのおしゃれなパラソル |
KCCファーマーズ・マーケット(2010年3月)
4303 Diamond Head Road, Honolulu, Hawaii 96816, United States
毎週土曜日
時間 7時30分〜11時
車イス用駐車場・あり(係員に案内を請うこと)
身障者用トイレ・あり
2010年に一度行っただけだし、海外のことなので情報に自信はありませんが、街路市の紹介でここを外すわけにはいきません。ハワイ・ファーム・ビューローという地元農家を支援する非営利団体により、カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)の駐車場で開かれています。「マーケットでは季節のトロピカルフルーツや野菜、ハーブ、手作りの蜂蜜、地元産カカオを使ったチョコレート、炒りたてのコーヒー豆、牛肉、天然または養殖の海の幸、トロピカルフルーツジャム、バター、チーズ、海塩、そしてスパイスといった特産品が販売されます。また、人気者のさっぱりとしたジンジャークーラー、焼きグリーントマト、焼きアワビ、グルメオムレツ、エジプト風カレー、バジリコソース・ピザ、搾りたてのミルクで作ったトロピカル・スムージー、そしてマウイ島クラ産の大粒イチゴの入ったお餅もあります。(オフィシャルサイト(http://hfbf.org/markets/markets/kcc/)日本語ページより)」
JTBハワイのブログ(2013年1月31日)によると1日8000人から1万人の人が訪れるそうです。店舗数は、私が訪れた日で122です。もともと客は地元在住者が中心で、今ほど混雑してなかったそうです。しかしホノルル郊外で手軽にハワイの味が楽しめるイベントを旅行者が放っとくわけもなく、今ではハワイの定番観光スポットになっています。千客万来で良い事ずくめのようですが「混みすぎててイヤ!もう行かない」という地元在住者の方のブログへの書き込みを見かけることもあります。
私は果物を2種類買い、上にもあるジンジャークーラー(ジンジャーエール)、焼きグリーントマト(フライドグリーントマト)、焼きアワビなどを楽しみました。感想は・・・ジンジャーエール、もちろん美味しいんだけど売り方がうまい。フライドグリーントマトは油がべたついていてもう一つ。一緒に買ったズッキーニのフライが美味かった。アワビはハワイ島コナで養殖されているのですが、海洋深層水でエゾアワビを育てていて、エサは配合飼料のペレットではなく自家養殖している海藻を使っているそうです。もう文句なしの美味しさ・・・でした。この3店は行列が出来る店としても有名で、オープンからクローズまで途切れることがありません。
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アワビの店の行列 |
パシフィクールのジンジャーエール |
公衆トイレにも行列が |
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