マルチ画像ファイルピントチェッカー
(PENTAX *istD RAW 対応)

Version 0.23 2004/07/02 更新

1. はじめに 　このプログラムは、複数の画像ファイルの同じ部分を並べて比較を容易する プログラムです。 　対応画像は、JPEG、Windows BMP、PEF (PENTAX *istD 用 RAW)となっていますが、 Susieプラグインを利用することにより多種の画像が読み込めます。 　また、JPEG/PEF の場合はExif情報も表示されます。 　基本的なスクロール・倍率変更のビューワ−としての機能に加えて、登録した アプリケーションの起動や、ファイルのコピー／移動／削除など、画像整理の ための機能があります。縦撮影画像のための回転機能も装備しました。 　このプログラムは、次のような用途での使用を想定しています。 　手ぶれがおきやすい場合や、マクロ撮影のようにピントが薄い撮影の場合、同じ露出 や構図で複数枚撮影し、事後に比較してファイナルの素材を決めるというようなことは よくあると思います。 　汎用ビューワで複数の画像を同時に開いて比較・確認することも当然可能ですが、 スクロール動作が画像間で連動しないため、拡大してピント確認をするのが多少面倒な ことが多いですね。 　本プログラムは、複数の画像を(重ねずに)並べて任意倍率で表示を行い、連動した スクロールにより容易にピントを確認することが出来ますので、確認作業が非常に楽に なります。また、確定した素材となるファイルを別プログラムで開いたり、特定フォルダ に集積するような操作も簡単な操作で行えます。 　読込みファイルの指定は、汎用画像ビューワさながらに JPEG/PEF サムネイル画像を 参照しながら行えます。 　また、ドラッグ＆ドロップや、起動時のコマンドラインによるファイル指定が 出来ますので、Vix や DPEx 等の使いやすいビューワや、エクスプローラーと簡単 に連動できます。 　アーカイブにはソースも同梱されていますが、一部他者の著作権に触れる可能性が あるデータが含まれていますので、その部位に関してはソースを排除してあります。 2. お約束 　このプログラムは、独自に解析を行った情報を基にし作成を行ったものです。 　そのため、すべての画像ファイルが正しくロードできるとは限りません。 　本プログラムの使用によって生じたいかなる事故・損害などに対しても保証などの 行為は一切致しません（未保証）。 　また、本ページは、予告なく消去される場合があります。 3. インストールと起動方法 　ダウンロードしたアーカイブを展開し、適当なフォルダーにコピーしてください。 　インストールしたフォルダには、設定を記憶するファイルがプログラムにより 作成されますので、読み書き可能なフォルダにする必要があります。 　「Cpview.exe」を実行することにより、プログラムは起動します。 　特別な DLL 等は必要ありません。 　プログラムを起動したら、まずはメインメニューの「設定(S)」→「アプリケーション登録(R)」 により、画像処理のために起動したいアプリケーションを登録しましょう。 　例えば、PENTAX 純正の RAW 現像ソフトや、PhotoShop などを登録すると便利です。 　このプログラムは処理高速化のためのビットマップ保持にメモリを大量に使用しています。 　*istD程度の画素数のデジカメ(600万画素級)の画像だと、1枚辺り 32M Byte 程度消費します。 　そのため 512M Byte 以上メモリが実装された PC でのご使用が望ましいです。 4. 機能 　以下の機能があります。   機能 操作 (1) 最大４枚までの画像のロード・表示  (Jpeg,PEF,BMP等) メニュー選択又はドラッグ＆ドロップ (2) 画像のスクロール マウス左クリック+マウス移動 (3) 表示倍率の指定 (0.01〜16倍) マウスホイール操作又はリスト選択 (4) ウィンドウサイズに合わせた自動表示倍率調整   (5) ファイルのコピー・移動・削除 マウス右クリック+メニュー選択 (6) アプリケーションの登録 (最大8個登録可能) メニュー選択 (7) 登録アプリケーションの起動 マウス右クリック+メニューより選択 (8) 他アプリケーションからのドロップ操作による、表示ファイル指定   (9) 起動時のコマンドライン指定による、表示ファイル指定   (10) 多重起動防止と多重起動時のファイル指定連携更新   (11) 単体画像のスクロールも可能  V0.02 New! (微妙に位置がずれている画像を比較するときに便利) スクロール対象画像上で「Ctrl」キー+マウス左クリック+マウス移動 (12) 画像の回転(縦位置撮影画像向け)  V0.23 New! ボタンもしくはメニュー選択 　プログラムの終了は、メインメニューの「ファイル(F)」→「終了(X)」を選択する ことにより行います。   V0.20 New! 　画像の選択は、次のようなダイアログでサムネイルや撮影情報を確認しながら行うこと も出来ます。サムネイルを随時読み込みながら選択できますので、レスポンス良く作業を 行えます。 　ウィンドウサイズや、ウィンドウ内の表示サイズもマウス操作により変更できます。 　ダイアログ選択中にファイルの追加や削除があった場合でも自動で更新は行われません。 必要に応じて「最新に更新」ボタンにより最新のものに更新されます。   機能 操作 (1) ディレクトリ・ドライブ変更 ドライブやディレクトリのリストから選択 (2) 撮影情報やヒストグラムを確認する画像の指定 選択したいサムネイル画像を、マウスで左クリック (3) 選択完了 サムネイル画像ビューの上でマウスダブルクリック、または「Ok」ボタン (4) 複数選択指定（チェック） 選択したいサムネイル画像を、マウスで右クリック (5) 複数選択指定の解除（チェック解除） 選択解除したいサムネイル画像を、マウスで右クリック (6) サムネイル画像ビューのスクロール 専用スクロールバー ビューにフォーカスがあるときはマウスホイールでの操作も可能 (7) 選択せずに閉じる 「キャンセル」ボタン (8) サムネイル画像や撮影情報、ファイル変更の更新 「最新に更新」ボタン （自動更新は行われない） (9) レイアウト変更（サイズやレイアウトは自動記録で次回起動時にも前回の設定が有効） ディレクトリ選択ビュー横と、ヒストグラム表示下のスプリッタ操作による表示比率の 変更。 (10) 前回終了時のディレクトリ記憶  V0.23 New! 自動 (11) 選択操作の全キャンセル  V0.23 New! (前回の選択画像が保持されるため、操作性向上として追加) 「全選択解除」ボタン 5. 著作権等 　このプログラムや付随する文書に関しての著作権を放棄した訳ではありませんが、 悪質な行為がない限りなんらかの権利の行使は基本的に行うつもりはありません。 　あくまで、プログラムの利用者は自分の良識にしたがって利用や改変、部分的利用 を行って下さい。 6. 今後の予定   ・ロードできる画像フォーマットの追加 (TIFF,PNG等)   ・JPEG展開の高速化(Susieプラグイン利用) 7. 既知の問題   ・排他制御を入れて居ないため、非常に短時間に複数個連続起動すると、自分同士での連動機能が正しく動作しない可能性がある。   ・実装メモリが少ない、または使用メモリが多い Windows95/98/Me 環境だと動作が不安定 8. 履歴 2004/07/02 Version 0.23 ・縦位置撮影画像向け回転機能追加 ・サムネイル確認ダイアログを再度開いたときの選択情報やサムネイルの保存   (更新したいときは手動で更新) ・最後にアクセスしたパスや整理先パスの記憶 2004/06/15 Version 0.20 ・サムネイル画像や撮影情報による画像選択機能の追加 2004/06/04 Version 0.10 ・Susie プラグイン画像読込み対応 ・細かなバグの修正 2004/06/03 Version 0.03 ・JPEG の Exif 情報出力機能追加  (D2H/KissDの画像でも一応確認、レンズ名は*istDのみ) ・Exif出力に伴い、JPEG ロード方法の変更 2004/05/31 Version 0.02 ・画像個別でのスクロール機能追加  (Ctrl + マウス左ボタン) ・小型ビットマップをロードすると、正しく表示できない場合があるバグを修正 ・化石処理によりドロップ時に画像がロードできないバグを修正  (漢字ファイル・パス名等で問題) 2004/05/29 Version 0.01 ・ドロップ時に最全面へ移動を試みるように修正 ・アプリケーション選択ダイアログで選択操作をしやすいように修正 ・メモリ開放処理のバグ修正   (長期間使うとメモリーリークする) 2004/05/28 Version 0.00 公開