sabah  menu

マレーシア・サバ州へ

四日目〜帰国

空は青いけど、うっすらと雲が広がってる。
ガイドのルビンさんが言うてた通り、キナバル山は昨日の午後には雲で隠れてた。今日はこんなお天気やから当然見えてへんやろな。今回の旅はお天気に恵まれてる。東南アジア特有の “高温多湿” ということもなく。雨期の終わりのせい? たしかに気温は高いけど、湿度が低いのか昼間でもわりとさわやかで、朝晩は涼しいくらい。それがちょこっと物足りない気もするけど。

朝、まだ部屋にいる時間にノックの音が。何かと思えば、フルーツ持参でルームメイクの時間確認。最後の日まで、ご丁寧にありがとう♪ 小ぶりのリンゴがおいしそう。ビーチサイドに持って行こっと。

午前中のエサの時間に、再びオランウーちゃんに会いに行く。“学習ビデオ” は毎回同じものやろうから、それが終わる頃を見計らって。二度目は気持ちに余裕があるので (最初はやっぱ興奮してたのよ〜)、観察デッキまでの道のりの間にも動物 (ほかの種類のサルやでっかいシカもいる) を探しながら歩いたり、オランウーちゃんが枝を渡ってエサ場に行くのを見つけたり。デッキに着いても、写真は控えめにして気の済むまで実物を眺めたり。

あぁ、でも今日でお別れなんて、寂しいよん。(>_<)

あとはな〜んにも予定がないので、再びホテル内探索。昨年12月にできたという新しいレストランをチェック。ビーチサイドにあって、フロアは全面ガラス張り。ここで夕日眺めながらアペリティフ、なんてのも良さそう。
“カリフォルニア・レストラン” って聞いただけでつれは嫌そうな顔してた (アメリカごはんにはあまり良い記憶はないらしい) けど、ピアノも置いてあってちょっとしたラウンジ風。お酒の方は夜中1時ごろまでOKとか。営業時間外やけど見て行ってと中に招いてくれたスタッフが、「今夜はピアノとサックスの演奏があるよ」 と誘ってくれた。うう、もう夕方には帰っちゃうのよー。ぐすん。
「Next time!」 と笑顔で慰めてくれたけど。(T_T)

残りの時間は水際で。
ふたり仲良くプールで遊んでるとき、朝ごはん襲撃に来るでっかい鳥がプールサイドの木の上にいるのを発見。そういえばこないだもその辺で、お客さんにおやつ?もらってたっけ。 それを見つけたつれが 「あ〜、部屋にあったフルーツ持ってくれば良かった〜」と 言うので、つい自分が食べよと思って持ってきたリンゴの話をしてしまった。すかさず水際グッズを入れてる袋の中からリンゴを取って戻ってきたつれがわたしに声をかけると、プールの向こう側からぶわっさ〜と例の鳥がこっちに向かって飛んでくる。うきゃぁ〜〜〜 (>_<) ・・・ なんで短い滞在中、二回もこんな目に遭わにゃならんのじゃ。!?。鳥はしれ〜っとして、わたしが背もたれにしてた岩の上にとまってるし、周りにいた人たちの笑いを買うてしまうし。挙句つれまで腹抱えてわろてるし。くぅ〜っ。(-_-;)。
で、つれがリンゴを小さくちぎって差し出すと、鳥はでっかいくちばしで上手につまんで食べてる。わたしもかじって小さくしたのをあげる ・・・ ん? コレ、めっちゃ甘くておいしいやん!! わたしのおやつやのにぃ〜x (T_T) でも、ウデにとまらせて手ずからエサをあげるのが、楽しくないわけもなく。おもしろそうに横から覗いてた白人さんカップルに、リンゴの残りを手渡してバトンタッチ。

結局わたしのおやつのリンゴは、すっかり鳥のおなかの中に収まってしもたx うう。

(ウデにとまらせると、こんな感じ。→。爪も痛くないし、エサついばむときのくちばしも痛くない。でも、かなり重い。えーもん食べすぎちゃうか〜??)

そうこうしてる間に、帰り支度を始める時間。あぁ、毎度のことながら名残惜しい ・・・。

到着組も多い中、チェックアウト。明細を受け取るつれの横から、ちゃんと計算があってるかどうか覗き込むけど、「ま、こんなもんやろ」 とあっさりチェック終了。あんなに一生懸命?やりとりして料金も決めたのに、もっとしっかり見てよ〜 (T^T) 払うのはキミやとしても、さ。x。
すべて済ませて空港へ ・・・ と車寄せに立つも、頼んでた送迎車の気配はなし。見ると、車はあるけど運転手がいない模様。イライラし始めるつれの横でしばらく待ってると、さっきまでそこにいたドアマン (だからドアはないんやけど) のおっちゃん (って風貌やねんな、どう見ても) が、車のキーを持って走ってくる。まさか?? の予想通り、それまで被ってた民族衣装っぽい帽子を脱いで、運転手に変身。うくく。これはこれで、なんか楽しくてうれしいぞ。

到着時は夜中で全然わからんかった、空港までの道のりを楽しむ。中国系のひとの墓地やというところが、見てて不思議におもしろかった。山肌にカラフルな色を塗られた石がずら〜っと並んでるの。
KKの空港も、到着のときとは全然イメージが違う。(ひと気のない閑散とした真夜中の空港じゃ、しょうがないか。) 今まで使った東南アジアの地方空港の中ではダントツに良い。土産屋さんもいなかくさくないし (笑)、化粧品とかの免税店もわりと充実してるし。ラウンジも明るくて清潔でひろびろ。

と、見たことあるようなひとが、こっちを気にしてる。こんなとこに知り合いがおるわけないし ・・・ と思いきや、昨日のツアーで一緒やった韓国人ご夫妻。適当にあいさつして、先に搭乗口に向かったけど。結局KLまで同じ飛行機で、しかも通路挟んでおとなり。(^^;)

しか〜し。乗客が席に落ち着いてジュースが配られたあと、その韓国人のおじさんがスチュワーデスと何やら難しい顔して話してる。どうやらこの機材の具合が悪くて、一旦降りなあかん模様。わたしらにも 「キミたちも降りないといけないよ」 と教えてくれた。
またぞろぞろゲートに戻り、どうしよかと思案してたら、おじさんが 「ラウンジで待とうや」 と声かけてくれた。スタッフに言っておけば、出発準備ができたら教えてくれるでしょ、と。ごもっとも、こーゆーときこそラウンジよね
待ってる間、そのだんなさんの方はうとうとしてて、となりにいる奥さんはひまを持て余してる様子。そういえば少し日本語も知ってはるみたいやったし、ま、これも縁やし、と声をかけてみると、嬉々として話にのっていらっしゃる。「川端や太宰が好きなの〜♪」 と言われた日には腰抜けたけど。旦那さんは仕事であちこち海外に行ってるとか、結婚してからアメリカで2年住んだとか、日本語は独学で勉強してるとか ・・・ 日本語混じりの英語でしゃべり続ける彼女。エイゴが不得手なわたしらには、止める術もなく。(^_^;)

もしかしたら乗り継ぎ便に間に合わんのちゃう?!と不安になり出した頃、最終的に一時間遅れで別の機材で出発。おかげで、帰りの乗り継ぎは2時間超の予定が1時間強に。とりあえずダッシュで手続きを済ませて、残り時間カウントしながらラウンジへ。軽く食事とって (帰りの機内食 (夜食) がハズレなのは折込済み)、はみがきして、わたしは化粧品だけ買いに走る。必要なものだけさくっと買って、またつれを迎えに戻り、ゲートへ。ところがこれがまたなかなか搭乗が始まらん ・・・ 嫌な予感。(-_-)
やっと搭乗が始まって、シートに落ち着いて。やれやれ。もっとゆっくりできたやんx
飛行機が動き出し、くつろぎモードに入る準備を整えてると、なんか暑い。KLやから?? ・・・ あれ? 飛行機が止まってる。離陸の順番待ちで時間調整かしらんと気にもとめずにいたけど、機内はさらにますますどんどん暑くなってくる。一向に動き出す気配はないし。
・・・ おかしい。
ふと窓の外を見ると、見たこともないような車 (機械?) がちょうど窓の下に止まってる。しかもものすごい音。ナニ? ナニゴト?? つれにそれを言うと、「あ〜、バッテリーあがった状態なんちゃう?」 とな。え? じゃぁ、電気使えんから空調とまってるってわけ?? で、今バッテリー交換中とかそゆこと??? その辺の機械の理屈に弱いわたしの頭の中は、大混乱x (*_*)

ほんまに無事に家に帰れるのかしらん ・・・ とほほ。

* * *

帰りはつれにクスリをもらって、ぐっすりこんと眠る。乗り物の中では殆ど寝れへんわたしなので、こーゆーときは頼ります。( ̄∇ ̄*)ゞ
夜食はパスしたけど、朝ごはんはいただ ・・・ く ・・・ いただいた ・・・ たぶん。覚えてへんのよ、これが (爆) 飲み慣れへんクスリ飲んだら、効きすぎ?? つれもちゃんと覚えてないらしい。アブナイ二人x
でも、しっかりソルト&ペッパーは一組持って帰ってる。(^-^;

それにしてもMH、帰りも日本人乗務員にはイライラさせられっぱなし。なぜに??

今回はほんまにフライトに振り回された旅やった。ビジネスなんてつこたバチが当たったか?? でも、これがエコノミーやったらと思うと ・・・ 結果的にはビジネスやったから、それでもラクチンでいられたのよねー。
「次はエコノミーやで」 と言うつれに、内心 「んじゃ、また近場てことやな」 と頷くわたし。いろんな意味でラクチンなビジネスもいいけど、すいてれば、密着度の高いエコノミーも捨てたもんじゃないわよ。あんなこともこんなこともできるもんね。( ̄m ̄* )
はてさて、次に待ち受けるのはどんな旅であることか。楽しみ〜 (^-^)

* * *

後日談 1 : 現地滞在費は、宿泊や食事、アクティビティにツアーも全部ひっくるめてふたりで10万円弱でした。てことは、ビジネスじゃなければ、ふたりで20万ちょいで行けたってことか ・・・ 現地での費用はまだ抑えられるから、もっかい行ってもいいかな。(^.^)

後日談 2 : たまたま本屋で見かけた海の写真集に載ってたクラゲが、あの海にうようよ大量にいたヤツにそっくり!!その名もタコクラゲ! うぬ〜x
で、足?はカラークラゲに似てるのよ〜。(><)

おしまい♪



  sabah

nyorolin