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滋賀県・尾上温泉へ 〜


平成12年9月3日(日)

くもり時々晴れ。ひさしぶりのドライブやというのに、ちょっと心配なお天気。
迎えにきたつれの車に乗り込み、さっそくナビちゃんをセット。最初の目的地は 『滋賀農業公園・ブルーメの丘』。夕食はうなぎを頼んであるので、お昼には肉系を ・・・ というつれの要望を考慮したもの。(JTBで訊くと、バーベキューがあるということなので。) わたしもお花とかひつじとか見たかったしね。
日曜日で車多いかな、と覚悟してたわりに東向きはスイスイ。反対車線は花博にでも行く人が多いのかコミコミやけど。(花博ももうじき終わりやん ・・・ このままじゃ行けそうにないなx) 大阪を抜け、京都を越え、滋賀に入る。農業公園とかいうたら、インターチェンジあたりからでっかい案内板とかが道々立ってそうなもんやけど、それがない。ちょっと心細くなりながら、ナビちゃんの言うまま走る。と、田んぼの向こうの山すそにそれらしき建物発見。えらいぞ、ナビちゃん!

神戸から2時間弱。おなかはぺこぺこ。きれいに植えられた花もゆっくり眺めたいけど、まずはレストラン探し。すでになんでも良さげなつれに 「待て」 して、バーベキュー (といより焼肉) のお店を見つけて連れてく。パックになったお肉や野菜を買って、ずらりと並んだコンロのあいてる席 (かつ眺めの良さそうな席) に座る。それだけで早くもわくわく。地ビール片手にお肉をじゅーじゅー焼いて、やっとお昼にありつけた。はぅぅ、おいし〜い♪ はらぺこのせいなのか、ほんとにお肉がおいしいのか、考える余裕もなく、どんどん焼いてどんどん食べる。ソーセージも旨いよ〜。おみやげ (注:自分の。) に買って帰ろっと。でも、なんか煙がわたしの方にばっか来てるような ・・・ よけたらよけたとこに来るし。x。その煙と、飛んでくる油とたたかいながら、満足いくまで食べる。ふぅ。
デザートには手作りのソフトクリーム。あ〜、おいしいよ〜〜。ミルクの味がする♪ 食べ終わって一服してると、つれはまだ残りをもてあましてる様子。で、それもいただく。しあわせ♪♪

ちょっと風は強いけど、秋を感じるさわやかなお天気。もうコスモスも咲き始めてる。芝生に寝転んでお昼寝してるひとたちを横目に、食後のお散歩がてら園内をぶらぶらしたり、「羊の追い込みショー」 (これだけ?ってぐらいすぐ終わったx) (でも牧羊犬がかっこ良かった!) (でもでも、羊飼いを名乗るおねーさんはニュージーランドから来てるとか。一応 “ドイツ村” やのに。) を見たり ・・・。もっとくまなく歩き回りたかったけど、つれはもう飽きたのか、先を急ごうとする。くすん。ボートにも乗りたかったのに〜。
ま、身の危険も感じるからやめといて正解かもしれんが。
とりあえず、お茶がわりに牛乳 (これがまた濃くておいしいのなんの!) を飲み、地ビールとかソーセージとかおみやげ (注:自分の。だけ。) を買って、今回のメイン、湖北町の尾上温泉に向け、出発。ふたたびナビちゃんのお世話になる。

高速道路に入るまで周りは田んぼだらけ。ここらあたりはもう稲穂も垂れて、刈り取りも始まってる。トラクターとか走ってるの見るのはひさしぶりやな〜。などとほのぼのと。“近江米” もおいしいよね。今晩食べれるかな。
そういえばココは日野町。お昼のレストランに、キムチと並んで大好きなひのなのおつけもんがあって、なんも考えずに食べたけど。もしかしてこの辺でとれるから “日野菜” なのか?? ついでにつけもんも買うてくるんやったな。アレさえあったら、他におかずは要らんのに。

その後車は名神から北陸自動車道に入って、長浜から一般道を。ナビちゃんのいうこと聞いて、無事お宿に到着。
このたびのお宿 『紅鮎』 は、3階建て、全部で13室ほどのこじんまりした旅館。1階の二室は部屋に露天風呂付き。その露天風呂付きの 「竹生島」 と名前のついた部屋に通される。ちょうど日が傾く時間で、障子越しに西日が差し込んでかなり暑い ・・・ と、その障子をあけると、目の前に琵琶湖、そして竹生島が。!。濡れ縁のような (テラスのような) スペースの先に私道があって、その向こうがもう湖。パンフレットに 「田舎の迎賓館」 なんてコピーがついてたからちょっと不安やったけど、その眺めだけでいっぺんに気に入ってしまったわたしたち。部屋の露天風呂は温泉じゃないし小さいけど、気分だけでじゅうぶん。
とりあえずは夕食の前に大浴場へ。脱衣場におばさま方がたむろしてて一瞬ひいてしまったけど、彼女らはあがってきたところらしく、中に入るとわたしだけ。♪。温泉にきてこんなにうれしいことはないのよ〜。大浴場、ひとり占め。しかもこちらも窓が大きくて眺め抜群。(そのかわり外からも見えそうやけど。) こぶりな露天風呂も気持ちいい。(これまた見えそうやけど。) 露天風呂でちゃぷちゃぷしてたら、となりの男湯の方からつれの呼ぶ声が。あちらも “ひとり占め” やった模様。一緒に入れたら良かったのにな〜。

お風呂からあがって、部屋に戻り、縁で夕涼み。つれがビールさげてくる。あ〜、もうこれ以上なんも要らん。しあわせ〜〜〜♪ (って、そんなことばっか言うてるなx) 沈んでく夕日を眺めて、気持ちいい風に吹かれて、ビール飲みつつ、となりには ・・・・・・ って、もうええか。
となりの部屋のおばさま方 (さっきお風呂ですれ違ったのはこのひとたちやったのね〜) も浴衣姿で外に出てくる。強い風に浴衣の裾をあおられ、4人できゃぁきゃぁとはしゃいでらっしゃる。(誰も見ぃひんて。) ぼんやりそんな平和な光景を眺めてると、「ネコがおるで」 とつれ。指差す方を見ると、道の端からちょこんと頭だけ出したネコが、こっちむいて鳴いてる。つれが呼ぶと、しばらく考えてから走ってきて、目の前を通り過ぎた。どこへ行ったかと探すと、縁の下にうずくまってる。それからは呼べども出てこず。ひとに馴れてるのか馴れてないのか。
夕食の準備が始まったので部屋に入り、お鍋が煮えてくるのを待つ。今日の夕食はうなぎの鍋、「ぼく鍋」。あったまったおだしから漂ってくる匂いにおなかが鳴る。と、窓の外にネコの姿が。さっきのより小さい。?。あ、さっきのも来た。さらにもう一匹。!。親子三匹、縁に座り込んでちらちらとこちらに目をやり、毛づくろいなど始める。仲居さんには 「エサをやらないように」 と釘をさされたけど、ネコ好きには無理な注文よねぇ。つれが窓をちょっと開け、お刺身をやるとはぐはぐ食べてる。全然怖がらないノラ達。しかも窓の隙間から上がりこもうとする。この部屋使うお客さんにかわいがられて育ったのねん、きっと。生もの苦手なわたしの分を半分以上食べて、でもまだ物欲しげ。見てるとどうしてもなんかやりたくなるので、そのあたりで 「ばいばい」 と障子を閉めて視界に入らないように。しばらくはそれでもそこに居たみたいやけど、わたしらの食事が終わる頃にはいなくなってた。物分りも良し。?。
ともあれ、わたしたちの食事も満足いくもの。うなぎはさっぱりと食べれるし、おだしもおいしくて、つれは絶賛。昼食の時間が遅くてそんなにおなか減ってなかったので、最後のごはんまで手が回らんかったけど、つれ曰くお米もおいしかったそうな。近江米。?。辛口の日本酒もおいしかった〜。「七本槍」。口当たりは甘めやけど、のどに入ってくときはきりっとした感じであとあじもよし。やっぱ温泉、お鍋ときたら日本酒よねん。冬場はカモ鍋もあるとか。う〜、カモも食べたい〜〜〜。と満腹のおなかをさすりつつごろり。牛になるで。(¬¬)

寝る前にもっかいお風呂に行って、お布団敷いてもらった部屋でごろごろと。ちょっといい雰囲気になったと思ったら、外でネコの鳴き声。(過去にもこんなことが ・・・ デジャヴュ?) さらにおとなりからはおばさま方の盛り上がる声。・・・ ま、いーか。疲れたから早く寝よう。うん。

* * *








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ブルーメの丘。入口。

何を模しているのかわからへんけど、
“ドイツ村”って名のつくところへ行くと
入口はだいたいこんな感じ。



ブルーメの丘。花壇。

園内は花がいっぱい〜
みどりも多くて、普段街なかに住んでるから
それだけでめっちゃ気持ちいい♪



ブルーメの丘。建物。

石畳とか建物とか
ヨーロッパっぽい雰囲気がぐー。
妙に居心地いいのよね。
ほんもののドイツも行きたいな〜〜。


     9月4日(月)

今日は朝からいいお天気♪
「小さい虫がはいってくるのでお風呂使われるときには部屋の電気は消してくださいね〜」 「網戸閉めてても入ってくるんで気をつけてくださいね〜」 などと散々注意を受けたので、めんどくさくてゆうべはあきらめた部屋付きの露天風呂にお湯を張る。昔のおばーちゃんちを思い出させるお風呂場。でもさ、けっこう 「見えそう」 なんよね。部屋からお風呂場までのほんの50センチほどの通路は外から丸見え。で、洗い場のところで浴衣を脱ぐことにする。(つれが 「見張っといたる」 と言うてたけど、あとから自分も入ってきたので意味なしx) しばしお風呂を楽しんで、あがろうとすると、柱にゲジゲジみたいな虫が〜〜〜。ひゃぁ〜x 見たくないけど、動きからは目が離されへんし、と、おろおろしてたら今度は目の前の私道を散歩する老夫婦が。近づきたくない柱の陰に隠れて、そそくさとからだを拭き、浴衣を着るわたし。
あとからつれに 「ゲジゲジが〜〜〜」 と話すと 「知ってたけど、言うたら気にすると思って ・・・」やと。黙って退治してよ〜んx (><) って、それは無理?

朝ごはんは二階の大広間で。この部屋も窓が大きくて眺めは絶品。そしてここでも朝から食べまくるわたし。ゆうべ食べ損ねたごはんもおかわりしてばくばく。しじみのおみそ汁も、わたしの苦手な貝臭さ (?) が全然なく、おいしくいただく。(いただき過ぎかも。x。) それにしてもなんでみんな朝からしっかり服着て準備万端なの〜? 朝ごはん前にも大浴場にちゃぷんと浸かってきたわたしらは浴衣でだらだらやというのに。
というわけで、今回の短い滞在の間、大浴場に三回 (しかも三回ともひとり占め♪) と部屋の露天風呂に一回、計4回ちゃぷちゃぷしたのねん。いっぱい浸かって磨きかけて。ぴかぴかのちゅるちゅるに ・・・ なったかしらん?? あ、でも大浴場で体重計に乗ったら (お約束?) しっかり体重増えてたんやったわ。つれも増えてたらしく 「太りにきたみたいやな〜」 と言い合うわたしたち。・・・ いいのか?

とにかく部屋からの眺めは最高。縁に腰掛けて過ごす時間も最高。なかなかのヒットでした。全体的にはちょっと渋好みな感じかな? 客も年配の方が多かったようやし。ロビーとかで流れてるBGMの中に 「琵琶湖周航の歌」 (字合うてる?) があって、はるか昔の音楽の時間を思い出したりもして。それと、玄関で靴脱いだらあとははだしで館内歩けるようにしてあるのも嬉しい。帰りに靴履いたとき 「磨いてある〜!」 とつれが喜んでた。かなり感激した様子。

そして一路神戸へ。またまたナビちゃん設定。帰りは琵琶湖に沿った道路を走ってみよう、ということで一般道優先でルート探索。でもこの子ってば大きい道路優先してルート決めるから、県道より国道を選んでしまう。道路は大きいかもしれんけど、やや遠回りになる上に、湖からはすっかり離れてしまう (高速やとさらに離れる) ので、ナビちゃんは無視して “湖周道路” を行くことに。黙り込むナビちゃん。が、これが結果的には正解。右手に湖を見ながらのドライブ。途中、ブドウ畑とかその直売所とかあったけど、まだ時間が早くてあいてなかったのが残念。さらに、他の車が通って行った新しく (と思われる) て広い県道を避け、湖に沿って、すれ違う車もないうねうねの細い道を行くと、もっと良い景色が。山が水際に迫ってて、水もずっときれいやし。でも運転手はカーブに神経使ってて、景色見たり前や後ろ見たり忙しかったよう。その景色の中にロケーションのいい小さな喫茶店見つけたけど、あいにく 「月曜定休」 の札が。惜しいっ。
そんな気持ちのいいドライブを続け、びわこ大橋にたどりつく。『わんわん王国』 にも入りたかったけど (犬猫好き)、昼から仕事しようと企んでるつれは先を急ぐ。くすん。近くのホテルのカフェでちょっと休憩したあとは、まっすぐ神戸へ。
そのあとの高速も混むことなくスムーズに走れて、予定通りお昼時に神戸に到着。おつかれさまでした。わたしは運転しない (免許ないんやってば) んで、運転手役のつれはほんま、おつかれさま。でも今回は行き帰りのドライブ中、常に日に当たる側やったんでわたしもちょっと疲れてしまった。お昼食べてそのあと仕事のつれには悪いけど、わたしは帰ったらお昼寝よん。
次の “お楽しみ” を考えながら、ね。


* * *







紅鮎。部屋からの夕景。

部屋のテラス (えんがわ?) で
ビールをかたむけながら眺めた夕景。
つれ曰く 「バリ並みにいい」 眺め。



紅鮎。濡れ縁。?。

フラッシュなかったので暗いけど
わかるでしょうか。
えんがわのようなところに、
籐の座椅子とテーブルがあって
夕涼みに最適。
目の前が琵琶湖。左手に竹生島。




滋賀農業公園・ブルーメの丘 滋賀県蒲生郡日野町大字西大路864-1
0748-52-2611
旅館 紅鮎 滋賀県長浜市湖北町尾上312番地
0749-79-0315

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