〜不定期日記〜

■2002年10月23日(水)(曇)妻のクルマ選び

唐突だが、私は307を腐るまで乗りつぶすつもりだ(笑)。

ところで、我が妻の愛車はダイハツのムーヴ(L600S)である。
そう、爆発的人気を博した初代のモノ。
今年で丸6年が経過したが、さすがに国産車、故障らしい故障は無い!
維持費も相当安く、軽自動車の本領発揮と言うところだろう。
ちなみに3速ATを装備し、ノンターボ車、安全装置は運転席エアバッグのみである。
大体1回の給油で25リットル程度入れており、燃費は13〜15キロくらい。
エアコンをかけて運転することが多い状況とATであることを考えればまずまずの経済性と言えよう。

しかし、最近、夫婦ともども「軽自動車」と言う規格に対して多少不安に感じることが多くなって来た。
簡単に言えば事故時の安全性である。
勿論、最近の軽自動車の安全性も大きく向上しているとは聞く。
けれども、規格自体に小型車・普通車レベルの安全性を求めるのはちょっと無理があるのではないかと真剣に思い始めた訳だ。
そこで、”新ムーヴ”も出たことだし、いろんなクルマを見ることにした次第。
外車、国産、軽を問わず、いくつかのディーラーを回ってみた。

●プジョー206
私が今年307に乗り始めたこともあって、妻も最近「206がいいなぁ」なんて嬉しいことを言うようになった。
(別に私がそうなるように仕向けた訳ではないので念の為・笑。)
確かにダンナが307で奥さんが206であればなかなか絵になる夫婦と思われるかも知れない。
これは私としても大歓迎の選択。

早速、ブルーライオン宮崎に赴く。
「今なら”ローランギャロス”がオススメですよ」とK店長の声。
「でも、高いし、赤色に乗りたいんです!」とあくまで自分の主張を貫こうとする妻。
ともあれ、「206」に試乗することにした。

恥ずかしがる妻を助手席に乗せて私の運転で「206XT」で走り出す。
しかし!
実際に乗ってみて妻のイメージはちょっと変わったようだ。
彼女としては、前方空間が今ひとつ足りないらしい。
確かに今乗っているムーヴや彼女が絶賛する307のような広さは無い。
外観や乗り心地、そしてシートや内装の出来も最高なのだが・・・。
これは彼女の身長(168センチ)による所が大きいと思う。

彼女いわく「自分ではコレだ!って思っていたんだけれども、ちょっと・・・ねぇ・・・ショックだわ〜。」
と少々落ち込み気味。
そう言う訳で、とりあえずは2005年発表の「207」に期待をつなぐことになった。

●フォルクスワーゲン・ポロ
日本人女性がまず第一候補に挙げるクルマがVWだろう。
今回はモデルチェンジしたこともあって、新型ポロを見てみた。
しかし、私たちの感性には合わなかったようだ。

品質は言うまでもない。
この点ではプジョーは比べるべくもなかろう。
しかし、”何か”が足りないのだ。
彼女が言うには「なにかガッチリした感じ。もう少し遊び心が欲しい」と。
おお、なかなかいいこと言うじゃない!
でもね、そう思う人は恐らく少数派なんだよ、お前(笑)。

ディーラーさんはBLと比べて結構なお客さんの数。
こうして日本ではVWがガンガン売れるんだろうなぁ、なんて夫婦で話した。
しかし、一番の欠点は試乗車が無いこと!
ちょっと殿様商売的な印象を持ったのは私達だけだろうか。

●新型ムーヴ
98年の軽自動車の大型化に伴い、新規格の2代目がデビューした。
ディーラーさんからも案内が届いていたので早速見てみることに。

妻は今のムーヴが大好きで”むーちゃん”と呼んでいる。
さぁ、彼女の新型ムーヴに対する印象は?
「う〜ん、やっぱりムーヴはいいわねぇ!」
「でも、ちょっと初代の質実剛健かつシンプルな所がだいぶ薄らいだ感じ。」
「アイポイントが高すぎるのよねぇ・・・。」
「しかし、ホント良くなったワ。質感が凄い。」
「でもねぇ・・・130万なのね。」

ムーヴ好きの彼女は新型ムーヴの良さは認めつつも、いささかの疑問も感じているようだ。
楽観的でおおらか、しかし、バランス感覚に秀でる彼女はちょっと???だったらしい。
今度、試乗させてもらいます、ってことでお店を後にした。

●WILLサイファー(育てるクルマ)
もともとは「ファンカーゴ」を見るつもりだったのだが、シートの狭さに少しがっかりした。
(内装は思ったより良かったのだが。)
帰ろうと思ったところ、横に並んでいる「サイファー」を紹介されて乗り込んでみたのだ。
コレがなかなかイイ。
何よりシートが大きめなのが気に入った。

ボディのデザイン(特にフロント)は好みの分かれるところだろうが、ほどほどにヒットしそうなクルマだった。
ただ、運転席まわりが少々ゴチャゴチャして体の大きい私たちにはちょっと足元がつかえそう。
彼女としても、もう少しシンプルなものが好みなようだ。
こちらも試乗を後日お願いすると言うことに。

●ホンダ・フィット
ご存知、最近のホンダの大ヒット商品。
街中に溢れ過ぎている感もなきにしもあらずだが、百聞は一見に如かず。
嫌がる妻を連れて試乗してみることにした。
例によって私が運転する。

妻「なかなかいいね、この乗り心地。」
私「安いのにこれだけ良ければ、そりゃ売れるだろう。」
妻「国産車の中では一番シンプルだワ。空間も広いし。」
私「ホント、良く出来たクルマだね。」
妻は結構、気に入った様子。
それに確かに安い。
経済性も立証済み。
ただ、内装やシート地は最近発売された1500ccの方が圧倒的に良い。
トランスミッションも1500の方が楽しいだろう。

とりあえず、1300の方を下取りなしで見積もりをお願いした。
う〜ん、安い。
全てこみで140万円代!!!!
私的には1500なら”買い”かなぁ。
しかし、それだったらあと20万くらいの上乗せが必要だ。

我侭な妻は言う。
「確かにこのクルマはいいと思う。でも、206のような衝動が起きないワ。」
続けて言う。
「今日来るときも結構見たよね。」
更に言う。
「10年たってフィットが今のようにイキイキと走っていると思う?それはないよねぇ・・・。」
彼女なりに結論を出しているようであった。
ちなみにもうすぐマイナーチェンジをするらしく、在庫の2002年モデルの値引きを依頼してお店を出た私達であった。

●最後に
今回、ひょんなことからいろんなディーラーさんを回ってみた。
そして多種多様なクルマ達に接することが出来て夫婦ともども大変楽しかった。

妻の”むーちゃん”の車検は来年の夏なので、もう少し時間がある。
もっとも、新車を買うことに決まった訳でも無い。

彼女としては「207」が出るまでは今のクルマが壊れないように乗り続けたいそうだ。
私も出来るものなら、それを望みたい。
しかし、2005年に発表される「207」は日本に導入されるのは2006年くらいだろう。
ましてや初期不良が出なくなるのは2007年くらいになるだろうと思われる。
と言うことは、あと5年”むーちゃん”に頑張ってもらわなければならない訳で、安全性や耐久性とのバランスを今後は考えていく必要があるのだ。

今のクルマは本当に良く出来ている。
没個性で良ければ「フィット」。
衝動にまかせるなら「206」。
いろいろ迷いながらも今現在の彼女なりに出した結論である。
(でも、両者の約70万の価格差は大きいよねぇ・苦笑)

さて、どうなることやら(笑)。


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