〜私と307〜

■206RC試乗!(2)

■久々の更新(汗)。

いやぁ〜、すっかり間が空いてしまいました。
楽しみにして下さっていた方々には誠に申し訳ないと思います。
すみません。
こちらも遊んで生活している訳ではないので(笑)、何卒、ご了承の程お願い申し上げます!

それでは行ってみましょう〜。



いよいよコックピットへ♪

さて、気を取り直して乗り込みましょう!
お店の外には私を待つ206RCが待ち受けています。
自動ドアの扉が開きました・・・さぁ、行きましょう!!





■と、その前に細部を確認!

速、運転を!と思ったのですが、いつものお約束で一通りクルマを見渡してみることに致しましょう。

1、フロント周り(↓)
2003年秋の206系のマイナーチェンジで一番目立つ変更点がここです。
すなわち、フロントグリルの大型化&メッシュ化とヘッドライトライトのクリヤー化です。
画像が暗くて分かり辛いですが、フロントグリルが”網網”になってかっこ良くなっています。
ナンバープレートの位置も少し高められたようですね。
良かった、良かった。
ヘッドライトは全グレードがクリヤー化されたのも大変良いことだと思います。
このように値段をほぼ据え置いて中身を充実させるのは輸入車の得意とする点でしょう。
ちなみに、フォグランプも新しい意匠のものが装着されています。




2、RC独特のかっこ良さを演出しているのがここです。(↓)
”カーボン調”の素材を用いたドアミラーです。
この素材はインパネにも用いられており、レーシーな雰囲気を否が上にも盛り上げています。
如何ですか?
カッコイイでしょう。
但し、停車時等には自動格納はしません。
フェンダーあたりの微妙なウネウネ感が非常に美しいですね!



3、205/40ZR17のタイヤ。(↓)
これは基本的に307XSIに装着されているものと同じですね。
やや大きめの4輪がしっかり地面に張り付いている印象を与えます。
この個体は「P7000」を履いておりました。
この画像はリヤ
ですが、ブレーキは307用の径の大きいものが装着されているとのことです。
純正アルミは最近のプジョーのトレンドに沿った太目のスポークタイプでなかなかカッコイイと思います。
まぁ、それでも40タイヤを履くプジョー車って・・・時代は変わったものです!



3、RCをRCたらしめている部分の一つがここでしょう。(↓)
カタログ等には”リアダイアゴナルビーム”とか記載があります。
画像で手前に向かって伸びている太いアームがお分かり頂けると思いますが、それです。
このパーツの追加を中心に、スポーティさがあふれる乗り心地を実現しているとのこと。
一番手前はマフラーの”太鼓”の部分です。



4、RCに装着されているマフラーは通常のものとは違い、リヤ下部を殆ど占拠してしまっています。(↓)
従って、その影響でトランクスペースも犠牲になっており、スペアタイヤはありません(非常用のパンクキットを搭載)。
手前の”太鼓”の部分をご覧頂いただけでもその占拠の具合が分かろうかと言うものです。
リヤバンパーから覗くマフラーは大変かっこいいもので、音のチューンも出過ぎず控えめ過ぎずでなかなか好ましいものでした。
ここ辺りは流石、メーカーの懐の深さを感じずにはいられません。



5、206系で一番美しい部分はここ辺だと個人的には思います。(↓)
流れるようなラインで大変女性的な感じがします。
給油口には定番のアルミ製フューエルキャップが付いています。
ホント、これだけでグゥ〜ッとスポーティさが高まりますね!



6、テールゲートを開けた状態です。(↓)
前述の通り、スペアタイヤは格納されていません。



7、ボンネットも開けてみました。(↓)
フードは通常のものでアルミではありません。



8、マフラーのテールエンド。(↓)
二本出しがなかなかですね(笑)。
好きな方にはたまりません。
全体のモデファイ具合は十分にスパルタンなんですが、それでもプジョーの手にかかるとどことなく知的さを感じさせるから不思議です。




■乗り込みます・・・。

さぁ、前置きがすっかり長くなってしまいました。
いよいよ運転してみましょう!

よっこらしょっと・・・・。

あ、申し忘れましたが、このクルマ左ハンドルなんですよね。
左ハンドル・・・しかもMT・・・心配なさる方もおいでかと思います。
私もかつて”405Mi16”に初めて乗ったときは大変緊張しました。
(余談ですが、そのときは夜間で雨天だったもので尚更でした。)
しかし、余程順応性が劣っていない方で無い限り(笑)、10分も運転すれば慣れると思います。
それだけプジョーは良いクルマ作りをしていますし、変な癖もありませんから。
ただ、いきなり夜間とかはツライ面もあるでしょうから、早朝の空いた道路等で練習をされたら良いと思いますね。
私も持論としては”日本国内は右ハンドルを”と考えている者なのですが、このような特殊なクルマは使い易さよりオリジナリティ重視
を選択するでしょう。
逆に言えば、右ハンドル派の私をも納得させる素晴らしさがこのクルマには横溢していると言うことです!



左ドアを開けました。

う〜〜〜〜〜〜ん、いい匂い!
車内は上品な革の匂いと”アルカンタラ(スエ−ド地の一種)”、カーボン調の素材で適度な高級感が醸しだされています。
私は革の匂いが大好きなので、この時点でもう幸せな気分になってしまいました(笑)。

ステアリングはやや太目で心持ち重めです。
しかし、上質な革巻きの手触りは最高ですね!
センターコンソールはドアミラーと同様のカーボン調の素材が用いられており、ドライバーの気持ちを昂揚させてくれます。
また、シートやメーターナセル周辺は革がふんだんに使われており、このクルマの特殊性を物語っています。
あ〜、革部分のステッチがなかなかいい!
(これがアルファみたいに赤色のステッチだったら、と思うのは私だけ?)
尚、純正状態ではSONY製のMDプレーヤーが装着されていました。
勿論、ステアリングリモコン対応の(他の206系と同じ)ものです。



私はMTが好きなのですが、このシフトノブが良く出来ています。
基本的にS16系と同じで、アルミ製です。
これtって、操作するときの”塊感”が非常に好ましいんですね。
また、RCでは通常モデルより20ミリのレーンを短縮しているらしく、シフトチェンジの感触もなかなかスムーズで剛性あるものでした。
(その点、307のMTは今ひとつ・・・まぁ、コストが違うんで仕方がない・涙)

そうそう、シートの良さがこの画像からも伝わって来るでしょ!?
革とメッシュ、そしてアルカンタラ(アルカンタラと聞いたら、個人的にはランチャデルタを思い出してしまうのは私の悪い癖!)を上手に
組み合わせたこのシートはプジョーの現行車の中では白眉だと思います。
まさに見た目と実用性を高い次元でバランスさせた傑作シートだと言えましょう!



テアリングコラムの左側には各種スイッチ類が並んでいます。
ちょっと画像がぼけてしまってすみません。
左から光軸調整スイッチ、エアバッグ解除スイッチ、ESP解除スイッチ。
ESPは分かり易く言えば”横滑り防止装置”とでも言いましょうか、まぁ、緊急時の危険回避の一手段となるものです。
これが搭載されたのは日本仕様においては607以外で初めてだったと思います。
(2004年後半からは全206系では装着されるとの噂です。)

下にはABCペダルが見えます。
これらは全てアルミ製で、なかなかの雰囲気。
「う〜ん・・・プジョーさん、貴方も良く分かってるのね!」って感じですかね。
通常モデルで云々されるペダルの高さの違いの問題もRCでは殆どなし!
これで飛ばすな、って言う方が無理なのかも・・・・。




ペダルを踏んだ状態です。
106のように体をひねらなくても良いのは大変助かります。
上記のようにペダルレイアウトは秀逸です。
ただ、私のような足が大きい者にとっては、もう少しペダル間が広くてもいいかも・・・。
(まぁ、わがままですが・笑)
いずれにしても”特殊技能”を駆使するにはもってこいの環境なのは間違いないでしょう!



■試乗してみた印象を。
1時間くらい借用して、宮崎市内をあちらこちら走ってみました。
その印象をおおまかにまとめると、次のようになると思います。

★良い点
(1)プジョーらしいダイレクト感。
このクルマの美点に”ダイレクトな運転感覚”が挙げられると思います。
その大きな要因の一つは良く出来たMTでしょう。
通常より20ミリ短縮され、かつ強化されたMTは何より1速〜2速間が非常にスムーズなのです。
私の307もそうなのですが、1速から2速にシフトアップした場合、そうしてもギヤ比の関係で2速が落ち込んでしまいます。
けれども、RCはそのような歯痒さが一切無いのです!
そして、運転する方は実にファン・トゥ・ドライヴな瞬間を味わうことが出来るのです。
確かに、5速であるのが少し残念ですが、私はこのMTで必要にして十分ではないかと思います。

現代のクルマは言わば”ブラック・ボックス”です。
コンピューターによる機械制御が中心となり、クルマ本来の楽しみであるダイレクトな感じが薄くなって来たのは皆さんお感じの
ことでしょう。
プジョーだってその例外ではないと思います。

しかし!
私はRCに接して、久しぶりにそのダイレクトな走りに感動したのも事実。
私はRCを運転しながら、遠い日の205を運転していた頃を想起していたのでした・・・。
あのダイレクトな感じ!
クルマとの一体感!
RCは忘れていた感覚を呼び戻してくれました・・・。
このダイレクト感を得られるだけでも、RCを買う価値は十分なのではないでしょうか?

(2)ボディ剛性が高い。
これは3ドアHBであることも大きく影響していると思われます。
全体的に307のような”間延び感”が皆無です。
RC自体は小粒な印象ではあるけれども、全体で一丸となって進む感じが好印象だったと思います。

(3)とにかくパワフル。
基本的には307等と同じ2000ccのエンジンながら、約180馬力のスペックは嘘ではないです。
しかも低域から十分過ぎるほどトルクフル!
専用マフラーの効果もあり、クルマとの心地よい一体感が満喫出来ます。
エンジンの回り方も大変心地よいもので、回転の上がりも下がりも非常に速く、レーシーな雰囲気が横溢しています。
良くTV等でタコメーターが慌しく上下動しているのを見かけますが、一種、あんな感じと言っても過言ではないでしょう(笑)。
エンジン音も良くチューニングされており、結構澄んだイイ感じ(人によってはアルファのTS系の音を好む向きも)。
その反面、加速は決して暴力的ではありません。
シャーシーからクゥ〜ッと引っ張られる感じ。
決してド〜ンと言う感じではないんです(笑)。
かと言って、スルスル・・・って感じでもない。
ただ、言えることはエンジンの性能はオーバースペック気味だと言うことでしょうか(笑)。
そして、このダイレクトな加速感を味わったら、他のプジョー車では物足りなくなることは間違いないと思います!

(4)回転性の良さ&扱い易さ。
ボディサイズも手頃なので、大変扱い易いです。
307のような取り回しの悪さも全く感じられません。
まさに自分の体の一部としてクルマを操っている感覚になれること請け合いです!
この点において、ドライバーの思う通りにコントロール出来るクルマの最右翼の一つである、と言えましょう。
私はかねがね”振り回すには206が最適”と思っているんですが、まさにRCはそれにぴったり適合するクルマだと思います。
カッチリしたボディに良く回るエンジン、それをしっかり受け止めるサスペンション・・・まさにコーナリングマシンそのもの!
106にあった一種の”危なさ”がほぼ払拭され、安心して運転の楽しさを享受出来る、そんな印象です。
クラッチも最初はその浅さに戸惑いますが、5分も運転すればすぐ慣れる筈です。
ハイパワー車(RCはハイパワー車ではないが)にありがちなデリケートさも殆ど感じられません。
そう言う意味でも大変扱い易いクルマだと言えましょう!

(5)静粛性。
変な言い方ですが、RCは結構静かなのです。
私は通常の206を運転するとき、どうしてもそのノイジーな感じに馴染めなかったのですね。
フロアトンネル付近から発生する、ゴ〜と言う低騒音は個人的に大変気になったんですよ。
しかし、やはりプジョーもそれは十分に分かっていたんですね。
RCではそのような低級な騒音は見事に解消されています!
これは素晴らしいことだと思います。
運転していて、一番の疲れの原因はサスペンションの揺れと騒音だと感じるからです。
聞くところによると、2004年後半からはこのような騒音対策が206系全車に行われるらしいです。
尤も、静かとは言っても、某国産車のそれとは大きく異なるものだと思います。
必要な情報は必ず届けてくれる・・・・そんな心憎い次元のモノであることだけは付言しておきましょう。

(6)良く出来たシートと上品な革の空間。
RCはある意味、プレミアムカーなので”いいもの感”は絶対必要だと思います。
そして、動力性能は当たり前として、運転する者にあらゆる点から悦楽を与えねばならないと考えます。
その点、作りの良いシートや革をふんだんに用いた贅沢な空間はメーカーのクルマ作りの上手さを感じさせます。
クルマの運転は非常に感覚的なものであるが、その満足度はこのような細かい各部分の煮詰め具合によって大きく左右される
と思います。
RCはそんな我侭な私たちの要求に見事にこたえてくれる数少ないクルマの一つだと言えましょう。

(7)経済性。
プジョー車は概ね経済的だと思います。
我が307も燃費は大体において12km/Lの付近にあり、私のクルマ歴でもカローラ2をしのぐほどです(笑)。
この美点がRCにもしっかり受け継がれているのが大変嬉しいところ。
よほど荒っぽい運転をしない限り、8〜10km/Lは行くと思われます。
これは国産の多くの”GTマシン”のそれと比較して、非常に大きなアドヴァンテージだと思うんですね。
排気量を2000ccで抑えているのも良識を感じるし、このような経済性にも一日の長を感じます。

(8)ツボを心得たクルマ作り。
プジョーは歴史の長いメーカーです。
当然、生産台数は計り知れない位でしょう。
そして、その過去のクルマ達の様々な経験値が今のクルマにフィードバックされている筈です。
勿論、RCにもフィードバックされているのを自ずと体感出来ます。
ABCペダルの絶妙な配置、その気にさせるインテリア、良く出来たMT・・・・・。
クルマは決して物理的な側面ばかりで語られるべきではないでしょう。
そこには人間の五感に訴える、確かな”モノ作り”の精神が確認されるべきだと思います。
昨今の一層のボーダーレス化、グローバル化が進んだ現代社会においても「これは!」と思わせるクルマを産み出して
くれるプジョー社には本当に頭が下がる思いです。

(9)オリジナリティを大切にする姿勢。
前述の通り、このクルマはLHです。
これは日本国内ではそれだけで特殊なクルマであることを意味します。
けれども、変に日本仕様に媚びて、オリジナルの良さを失ってしまうのも如何なものか、と思うのですね。
これまでプジョー・ジャポンは様々な特殊なクルマを勇気を持って我が国に導入して来ました。
最近のモデルで言えば”405Mi16”や”106S16”あたりがそうですね。
確かにLHモデルは慣れを必要とします。
しかしながら、本国そのままの性能(ブレーキフィール等)を味わえるのであれば、LHの方がかえって良い場合もあるのです。
RHにすることによるオリジナリティ度の低下は出来るものなら避けたいところ。
コストの問題もある訳ですし、まだまだプジョー車は日本では大黒字と言う訳でもないでしょう。
そのような状況であろうにもかかわらず、運転する楽しさを与えてやまないモデルを投入してくれるプジョー社の姿勢は
賞賛に値すると思います。

★悪い点

クルマは人間が作るものなので、勿論、悪い点もあります。
気持ち的には「皆無だよ!」と笑ってお話ししたいのですが、心を鬼にして少しばかり申し上げたいと思います。

(1)足回りの堅さ。
上記のように、RCには特殊なチューンが為されています。
その効果によって、官能的コーナリングマシンとなっているのですね。
しかし、その反面、どうしても柔らかさは半減してしまっています。
本来ならこの部分マイナス点として書くべきではないのかも知れません。
しかしながら”もう一皮むけた”サスペンションをプジョーなら開発出来る筈なのです(笑)。
段差等を乗り越えたときの「ドンッ」って感じは、まさに307の後輪のようです。
(そう言う意味では、このクルマは左ハンドルであることもあって、ファーストカーにはなかなかなり得ないでしょう。)
その反面、良く舗装された道路での乗り心地は、なかなかしっとりしていてイイ感じだと思います。
サスペンションがしっかり仕事をしている、って印象なのですね。
クルマ作りはある意味、コストとの戦いなのは良く分かります。
けれども、プジョーさんにはもう少し頑張って頂きたいとも考えます・・・・。
(筆者注:RCのサスペンションは決して悪いものではない。剛性感あふれるものなのは事実。これにしなやかさが加われば満点と言う意味。
尤も、5分も乗れば、この足回りにはすっかり順応してしまう・・・。)

(2)一種の不安感(のようなもの・笑)
このクルマの動力性能はスペック以上に素晴らしいものがあります。
つまり、体感速度が速いのです。
40kmで走っていても、大袈裟に言えば80kmのように感じられるのです(笑)。
これは普段、私が307を運転していることも大いに関係していることもあるでしょう。
一般的に、ボディが小さいクルマは体感速度が速く感じますものね。
ただ、非常に安定していると感じる反面、どうしても「怖い」と思うこともあるのです。
う〜ん。
ココ辺りは様々な要素が相反している部分なのでしょう。
一つだけ思うのは「206のシャーシーもちょっと古くなって来たのかな?」ってことなのです。
勿論、307も飛ばせば不安だらけのクルマです(笑)。
しかし、「7系」とは違った不安がRCにはあるような気がします。
加速の時のシャーシーから引っ張られる印象も、どことなく心許ないと感じるときがあります。
ましてや、タイヤがタイヤですから、思わず”ズルッ”となりそうなときもありました(笑)。
だから、私たちはこのような点を十分認識した上で購入すべきなのだと痛感した次第です。

(3)ワイパーについて。
206系の大きな不満はズバリ、ワイパーでしょう。
日本仕様にはLH用のものが付いています。
これは構造上、変更出来ない為らしいです。
307のバタフライ式でも多少気になるのに、通常の方式だと言わずもがなでしょう。
ただ、RCの場合はLHなので、本来の設定です。
ここでは関係ありませんが、普通の206での改善を改めてお願いしたいと思って止みません。

(4)MTについて
RCのMTの素晴らしさは前述しました。
シフトストロークが20ミリ短縮されたそうですが、敢えて言わせてもらえばあと20ミリ短縮して欲しい!
こう思うのは私だけ(笑)?
尚、念のため繰り返しますが、素のままでもシフトフィールはかなり良いですのでご安心を。

(5)294万円と言う価格。
プジョー・ジャポンはRCを発売するにあたり、大規模なキャンペーンを行いました。
そう、記憶に新しい”WEBローンチキャンペ−ン”や、専用サイトの開設等・・・。
その効果はさて置き、問題はその価格設定だと思います。
RCの導入によって、従来の「S16(239万円)」はラインナップから外されました。
そしてRCには294万円のプライスタグが付けられました。
価格差は約60万円。
この差が大きいか小さいか・・・・判断は十人十色でしょう。
確かにクルマの出来は素晴らしい。
文句はありません。
メーカー側の努力も理解出来ますし、プレミアムカーとしてもイメージ戦略も分かります。
ただ、個人的にはあと30万円値下げして頂ければなぁ、と思います。
昔から、プジョーはフランス本国と同等の、ときにはそれ以下の価格を日本仕様には付けて来ました。
ですから、決して今回のものも法外なものではないと思われます。
ましてや、ドイツ車の同様のクルマとは比較するまでもないですね。
しかし、我が国でのこれまでのプジョー導入の歴史を振り返る時、もう少し柔軟性を持って頂ければ更に良いかと考えるのです。
皆さんは如何お考えでしょうか?



■日常生活の中のRC

2003年の年の瀬に我が307は1週間ほど入院と相成りました。
そのとき、BL宮崎さんのご好意でRCを代車(!)としてお借りしました。
まるで夢のような1週間を過ごさせて頂いたのは言うまでもありません。
こんないい想いをさせて頂いたのは、日本広しと言えども、私だけだと思います、ハイ。
この場を借りて、BL宮崎さんには心から御礼を申し上げます。

地元のショッピングセンターにて。(↓)


同じく地元のレンタルビデオ店にて。(↓)


同じく地元のディスカウント店にて。(↓)


勿論、ここも外せません!(↓)



■私の場合・・・・。
結局、私はこのクルマに3回、試乗させて頂きました。
面白いもので、回数を重ねる毎に、RCの素晴らしさを賞賛する自分がいました(笑)。
確かに、最初は「この足回りは・・・」とか感じたのも事実。
しかし、全体としての完成度はかなり高いのに気付いたのも事実で、私はだんだんこのクルマが欲しくなってしまいました。
そして、早速あれこれシュミレーションをしてみたんですね(笑)。
結論としては、我が307がATで、それを妻が運転するような状況であれば間違いなく私はRCを買ったと思います。
けれども、現実はキビシイ・・・。
妻は307は大き過ぎると言うし、ましてやMTなんぞ・・・(以前はMTの軽乗用車に乗っていたのに!)。
もう、この時点であえなく挫折してしまったのでありました(涙)。

私の持論としては、夫婦で2台クルマを所有するのであれば「大きいクルマ」と「小さいクルマ」を持つべきだと考えているのです。
「小さいクルマ」と言っても決して何でもいい訳ではありません。
安全性、経済性、モデルチェンジのサイクル、機能性・・・それぞれのバランスがうまく取れているクルマでなければなりません。
そう考えて来ると、選択肢がどんどん狭まって行くのです(笑)。
最終的には206になっちゃう。
まぁ、我が家のような家庭が沢山あって、そう言う需要にうまくこたえたのが206系なんでしょう。
近い将来、妻用のクルマの候補としては206系、または207系(もしかして107系)があがっているのが現状なのです。

「大きいクルマ」にMTって、ちょっと厳しいと思われますので、本当はRCくらいがベストなんでしょうけれども・・・・ボソボソ。


■206RCのオススメ度。
今回で206RCの稿は終わりです。
まぁ、最後ですから(WEBキャンペーンにも参加させて頂いた立場もあり)このクルマのオススメ度をお話しして締めくくりたいと思います。
現行プジョーのラインナップの中でも一際異なるクルマ、それがRCでしょう。
従って、このようなお話をすること自体、無理はあるのは承知の上です(笑)。

個人的に・・・・
オススメ度は85点!
★MT車が好きな方には多分95点。
★AT車志向の方には50点。

一言。
「最高のセカンドカーになりますよ!」

当サイトをご覧になった皆さん、もし店頭に試乗車があったら本当に貴方は幸運だと思います。
とにかく試乗してみて下さい。
そして、またその印象をお教え下さい!

それでは素晴らしきプジョーライフを!!


                                     〜完〜

(2004/03/23画像掲載)(2004/03/23文追加)

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