〜私と307〜

このページは少々重いかも知れません。ご了承下さい。

■”One Day Experience”報告


■”One Day Experience”って何?
本年1月から3月にかけてプジョージャポンが行っている一日体験試乗イベントのことです。
これはブルーライオンが開店する時間から閉店する時間まで好きなように307を運転しても良い(!)と言うもので、大変画期的なものです。
ただ、「このイベントに参加したら、クルマを無理やり買わされるのでは?」と言う日本人的な心配は確かにあります(笑)。
しかし、そこを明るく考えて思い切り参加するのも一つの方法でしょう。
このイベントに参加するにはプジョージャポンのサイトで申込用紙をダウンロードしてディーラーさんに持って行く必要があります。
勿論、直接お店に行ってもOKですが、希望車種の手配があるので、なるべく事前に連絡しておいた方が良いでしょう。

蛇足ですが、このようなイベントは昔もありました。
ただ、今回のように”希望者全員にもれなく”と言うものではなく”全国で100名様”と言うような抽選方式だったのです。
そのような意味からも最近のプジョーの日本への浸透ぶりが伺われると思います。
■MTは乗れない?
私は鹿児島県に住んでおりますが、大分東の方なので、”ブルーライオン宮崎”さんにお願いすることにしました。
3月の上旬、早速電話してみました。
私が試乗したかったのは「XS5ドア/MT」だったのですが、担当のK氏がおっしゃるには「ATは全然OKなのですが、MTはちょっと難しいかも・・・」との弁。
あ〜、やっぱり難しいのねぇ、と半ば諦めていたのですが、「何とか調べて手配出来るように頑張ってみます!」とのお言葉。
お〜、これは熱心!
K氏のお言葉に甘えてしばらく待つことにしました。
翌々日、K氏から電話がありました。
「プジョージャポンにお願いして1台こちらにまわしてもらうようにお願いしました。」
ありゃ、それは有りがたい。
でも、悪いなぁ・・・。


■そしてご対面
約1週間後、K氏から電話がありました。
「おクルマが届きましたのでどうぞ!」
私は一も二も無く、ブルーライオン宮崎にすっ飛んで行ったのは
言うまでもありません(笑)。

用意されたのは横浜ナンバーのエーゲブルーの307でした。
一目見て「これは綺麗!」と感嘆せずにはいられませんでした。
「しかしなぁ、俺の場合は毎日仕事で使うし、お客さんの手前、
あまり派手な色も・・・」とふと考えました。
まぁ、そのような余計なことはさておき、早速乗り込みました。
外観のフィニッシュの良さは昔とは比較になりません(個人的に
は306以降でしょう、クオリティが飛躍的に上がったのは)。
それでも、プジョー特有の”ペタッ”と言うドアの開閉音はどこかし
ら懐かしさを覚えます。
■きらめきの標準装備
室内は大変シンプルで好感が持てるものです。
ただし、VWをはじめとするドイツ勢にはもう一つ、と言うのが正直なところでしょうか。
そうは言っても、装備は大変充実しており・・・
@デュアルエアバッグ
Aサイドエアバッグ
Bカーテンエアバッグ
CABS
D前後ディスクブレーキ

等の安全装置は言うに及ばず、
Eイモビライザー(盗難防止装置)
Fチルト/テレスコピック・ステアリング
G集中ドアロック
H一体型キーレスエントリー
I電動格納式熱線入りドアミラー

更には・・・
I革巻ステアリングホイール&シフトノブ
Jオートエアコン

とまぁ、数え切れないくらいの装備が満載です。


■さて、MTは・・・
早速エンジンをかけてみました。
最初に左右のドアミラーが”ウィ〜ン”と言う音をたてて開きます。
おおぉ〜・・・プジョーも立派になったもんだ!
噂通り、エンジン音は非常に静かです。
室内には殆ど聞こえて来ません。
(勿論、クラウン等と比較すれば絶対的には聞こえて来ます。)
気になっていたフリクションですが、個人的には全く気になりませんでした。(今のVITAはまだまだ凄い!・笑)

そして多少の緊張感を保ちつつ、走り出しました。
1速、2速、3速・・・ギアアップして行きます。
試乗車は2500キロ程度走行のものでしたが、実にシフトチェンジもスムーズでした。
巷で言われているような”2速のひっかかり”は全くありません。
これは素晴らしい!
この瞬間に私の脳裏には”購入決定!”の4文字がひらめいたのでした(大笑)。
■ロードインプレッションなんぞを
すっかりノッてしまった私は、夕刻まで約300キロ(!)を走破しました。
評論家先生方の向こうをはって、私なりに出した感想は次の通り。
@これは306とは別物である。プジョーは旧306的なものは206にて担当させようとしているらしい。
Aボディが大きくなった割には取り回しが良い。確かにフロントは視認が困難な面があるが、許せる範囲か。
B205から始まる”ダイレクト感”は大分薄まってしまった。確かに運転する楽しみはまだまだ残してはいる。しかし、高級感や信頼性を得た代わりに原始的な一体感は影を潜めた。
CMTは良く出来ている。405MI16のようなバナナボート的走りは出来ないが、洗練されたマナーの良い走りである。スルスルと加速するとでも言うべきか。
Dエンジン音は本当に静か。回り方も悪くない。燃費も良いだろう。
Eドイツ車的な重厚な乗り心地ではない。所謂”地面に吸い付くような”走りではない。その点、フランス車的な走りがまだまだ健在。


■まだまだ続く・・・
Fシートは相変わらず良く出来ている。しかし、ちょっと固過ぎるような気もした。個人的にはもう少し柔らかくてもいいかも。シート自体は大柄でホールド性に優れ、文句の付けようがない。シート柄もシックで好感の持てるものだ。
G今回からリアサスペンションが変更されたが、その影響からか若干バタバタ感が残る。これはゴルフと比較しても明らかだろう。私の記憶ではその昔試乗した「405SRI」の感触が忘れられない。まぁ、これは大き目の段差を通過するときに感じるもので決して不愉快さが続く、と言う訳ではない。しかし、メディアで言うところの”猫足”自体が変わって来ていると言った方が良いのかも知れない。
もっとも、エンジンやサスペンションについては個体差が存在するのかも知れないし、100%断言は出来ないだろう。
Hボディ剛性は素晴らしい。以前のガタピシ感とは雲泥の差だ。
ただし、経年変化がどれくらいのものなのか、これは未知数。
I205/55のタイヤは思ったほどバタ臭くなかった。走行音も大変静かでリラックスして運転出来る。これはゴルフに対する大きなアドバンテージだと思われる。

J運転席側ワイパーの拭き残しがいろいろ言われているが個人的には全く問題なし(VITAよりは少ない)。
K乗り降りの際が少し大変。サイドシルが厚い為、ヨッコラショと乗り降りする必要がある。長年乗っているとゴムパッドが擦り切れてまうだろう。
■試乗を終えて
一日にわたる試乗を終えて出た結論は「買うしかない!」と言うものでした(大笑)。
品質の向上は本当に著しいと感じられましたし、走りに関してもフランス車的なギリギリな線でとどまってくれていると思いました。
ちょっとアクの強さが感じられたフォルムも実物を見た瞬間、思わず納得させられてしまいます。
私は腰痛持ちなので、第一条件としてはシートの出来が良いことが挙げられるのですが、その点はらくらくクリヤーでしょう。
心配していたMTも全くの杞憂に終わりました。

このレポートをお読みになった皆さん、きっと「プジョー車はいいなぁ。買おうかなぁ」とお思いになった筈です。
しかし、次の点をしっかり頭に入れておいて頂きたいと思うのです。
@ゴルフに比べるとリセールバリューが低い。
Aマイナートラブルに対して寛容であることが必要。
B値引きはあまり期待出来ないかも。
C純正のオーディオはイマイチ。
D販売拠点がまだまだ少ない。


とまぁ、このような所でしょうか。
しかし、新しいプジョーはなかなか官能的なクルマです。
ですから、個人的には皆さんに絶対におすすめしたいクルマ、それが307だと思います。
最後に、このような素晴らしいイベントを企画してくれたプジョージャポンと、てきぱきとご手配頂いたブルーライオン宮崎のK氏に心から
お礼を申し上げる次第です。

注:記事中の表現はあくまでも個人的なものであり、悪意等は一切ありません。万一、不適切な表現がありましたらご容赦願います。

(2002/03/20)

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