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■車内で聴く音楽(その3)


ピリス/モーツァルト ピアノソナタ集

ポリグラムPOCG-50067
マリア・ジョアン・ピリス(p)1989年〜1990年録音

精力的にレコーディングを録音しているピリスのCD。
発売当初は単品扱いだったが、現在は「グラモフォン・スーパー・ベスト101」の67番となっている。

演奏者のピリスは1944年ポルトガルはリスボン生まれ。
彼女はモーツァルトの他、ベートーベン等の初期ロマン派を好んで演奏している。

私は以前、内田光子のCDを好んで聴いていたが、それとはタッチが異なったやや力強い感じのモーツァルトである。
また、モーツァルトの名盤にはブレンデルのものもあり、買う方としては嬉しい悲鳴であろう。

個人的な好みとしては、内田光子の柔らかなタッチがより似合うとは思うが、なかなかどうして、このCDも存分に楽しめる。
選曲もポピュラーなもので、特に3は非常に有名な曲であり、これ1曲の為にこのCDを買う価値さえあると言えよう。

録音は、いかにもグラモフォンらしい、しっかりした芯のある音で、音像は実物大といっても良いだろう。
いずれにしてもレーベルの特徴が良く出ている好録音である。

クラシックファンのみならず、音楽ファンに広くおすすめしたいCDである。

おすすめ度 ★★★★☆

      <曲目>

1.ピアノ・ノナタ第8番イ短調K.310
2.ピアノ・ノナタ第12番ヘ長調K.332
3.ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331
「トルコ行進曲付き」
4.ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545

(2002/03/27)

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