■音楽とオーディオのコーナー■

■”MDLP”ってご存知?


皆さんは”MDLP”ってご存知でしょうか?
今回はこの比較的新しいフォーマットについてレポートします。
「そんなの知ってるよぉ〜」等とおっしゃらずにお付き合い下さい。


綺麗な音で録音したい、と言う気持ちは誰でもお持ちの事と思います。
カセットテープから始まって、DAT、最近はCD−RやMD、はたまたハードディスクレコーディング迄・・・。
これまで幾多のメディアが登場して来ました。
特に最近、長時間録音(再生)のニーズの高まりから、”MP3”が脚光を浴びているのは皆様ご存知のことと思います。
しかし、モノの本によればそのフォーマットは”ドンジャリ”感が強いらしいのです。
しかも、各雑誌等がCD−Rをメインメディアとして扱っている為、CD−Rにいまひとつ絶対的な信頼を置きかねている私にとっては悩み所でありました。

CD−Rであれば通常最高録音時間は80分。
これにMP3を経由させれば約その10倍(だったかな?)。
私も、何とかそのような長尺モノを手に入れたいと思っておりました。

そうしたら・・・。

もうご存知ですね。
出ているのですよ。MDの新しい録音形式。
しかも、もともとの形式と互換性がある、と言う画期的なモノです!
私もこのフォーマットの有用性に着目し、人知れずず〜っとチェックしていました。
そして、「コレは欲しい!」と言うマシンを手に入れたのでした。
それがこれSONYの「MDS−JA333ES」です。

 ”デ〜ン”と鎮座される「MDS−JA333ES」様のお姿

MDのデータ圧縮技術である「ATRAC」はもともとのデータを5分の1にするものです。
本機はこれに加えて「ATRAC3」と言う新技術を投入し、更に録音時間の拡大に成功したものです。
録音時間は2倍と4倍が選べ、録音時のモードが再生時には自動判別されます。
現在ではこの「ATRAC3」は多くのMDデッキやラジカセに積極的に搭載されつつあります。
まぁ、これだけ便利であれば広がるのもムリないことです。

録音(再生)時間の比較は次の通りです。

<従来機>
ステレオ〜最長80分
モノラル〜最長160分

<ATRAC3搭載機>
ステレオ〜通常最長80分
LP2ステレオ〜最長160分
LP4ステレオ〜最長320分
モノラル〜最長160分

いやぁ〜、凄いですね!

ですから最長320分、実に5時間以上も1枚のMDに入る訳です。
これは凄い発明だと思います。
もともとMDの規格はSONYが作り出したものなのです。
同社が飽くなき研究の末、上記のような新規格を追加したことは我々にとって大変喜ばしいことと言えましょう。

さて、肝心な音質なのですが、これが又素晴らしい!
恐らく、大半の人がブラインドテストをすれば区別がつかないのではないでしょうか?
確かにヘッドフォンをしてシビアな聴き方をすれば、LP4は若干、音の粒立ちが丸くなる、レンジが狭まる・・・等の差が分かります。
しかし、LP2ではこのようなシビアな聴き方をもってしてもはっきり言って分かりません(笑)。
おまけに、MOのようにディスク自体がシェル構造ですので、ゴミにも強く、原理的にエラーが生じにくい構造ですので安心です。

皆さん、如何でしょうか?

最近は、この方式はラジカセにも続々搭載されつつありますので、更に手軽に体験出来るかも知れませんね。
いやぁ、技術の進歩って凄いです。


このような便利な時代に生活出来ることを私たちは感謝しなければいけませんね!

(2002/04/10)

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