■音楽とオーディオのコーナー■
■VITAのシステム(2) | |
■長いブランク■ お待たせしました! 前回から2ヶ月以上も空いてしまいました。 楽しみにされている方々、誠に申し訳ありません。 それでは、早速パート2へいってみましょう。 ■憧れのアルパイン!■ 前回は「ナカミチ」についてお話致しました。 そして、その長所と欠点についても触れました。 次に私が選んだのは「アルパイン」でした。 型式は「3DA−7885J」。 もっとも、これは某オークションにて購入したものです。 この頃のアルパインはデザイン的にも大変私好みで、シルバーとグリーンイルミの対比が個人的に非常に気に入っておりました。 このモデルはアンプは内蔵ではありませんが、外付けのモノが付属して来ます。 そして、インダッシュ3CDチェンジャー方式のモデルです。 定価は69,800円か79,800円くらいしたはずですが、上記のような入手経路だったものでだいぶ安く入手出来ました。 (確か25,000円前後だったと記憶しております。) ■1DINのスグレモノ■ ご覧の通り、この製品は”1DIN”に収まるスグレモノです。 外車は今でこそ”2DIN”が増えて来ていますが、このクルマも当然”1DIN”でした。 おのずと搭載するカーステの選択肢も限られて来ます。 これまで私はずっと、「テープデッキ内蔵ヘッドユニットアンプ+CDチェンジャー」のスタイルを取って来た訳ですが、このときは完全なる1DINシステムを求めて止まなかったのです。 このモデルは3枚収納のマガジンがボディ上部に収まっているのですが、ディスク交換時にはそのマガジンが前に10センチくらいせり出して来るのです。 最初はその大袈裟な仕組みに少々戸惑いましたが、使ううちになかなか良いと思うようになりました。 また、製品自体は1998年頃のものと推定されますが、パソコンで焼いたCD−Rも問題なく再生してくれました。 ただ、機能自体はいたってシンプルで、余計なものは一切ありませんでした。 勿論、現在流行の”DSP機能”も装備してはいませんでした。 しかし、ナカミチ同様、音楽を聴かせる、と言う本質的な機能には秀でているモデルだと思いました。 そして、前回書いたようなナカミチの欠点もほぼ全て払拭されたのでありました。 (現在はこのようなモデルは残念ながらラインナップから落ちております。もう生産されることはないのでしょうか・・・。) ■アンプはシート下に■ オーディオはクルマ用、家庭用を問わず、様々な複雑な要素が存在します。 そして、音に対する感じ方もまさしく十人十色です。 しかしながら、基本的な法則とでも言うべき事柄が幾つかあると思います。 その一つが「プリアンプとパワーアンプを別々の筐体にする」と言うことでしょう。 分かりやすく言うならば「アンプを別にする」ことですね。 このモデルもそのような視点からパワーアンプは別になっていました。 大きさ自体はたいしたことはなく、DVDケースくらいだったでしょうか。 しかしながら、クルマの中は場所があまりありません。 仕方がないので、左フロントシートの下に設置しました。 パワーは35W×4と、十分なモノで、音が割れたりしたこともありませんでした。 (それでも、窓ガラスが少々震える程度の音量で鳴らすことが多かったことは告白しなければいけませんね!) ■肝心の音は■ ナカミチのシャープかつスッキリした音と違い、アルパインの音はややゆったりとした感じでした。 言ってみれば”ちょっとブーミーな音”とでも申せましょうか。 低域(私はラウドネスは使いません)は明らかにナカミチより量感があり、ここが私の気に入った部分でした。 情報量が多い、いかにもレンジの広い緻密な音も確かに良いのですが、特にクルマのようなデッドな空間ではもう少し中低域に量感が欲しくなります。 スピーカーは純正のままでしたが、ヘッドユニットをアルパインに交換しただけで音はガラリと変化しました。 アルパインは以前も使っていた時期があったのですが、そのときと比較すると、高音域の”ドンジャリ感”はかなり改善されたような気がしました。 ボーカルものの艶やかな声、フュージョン系のリズムとアタック感、オーケストラの量感と響き・・・私はまずまずこのシステムに満足したのでありました。 同時に、それまでトランクに鎮座していたCDチェンジャー(ナカミチのモノは特に大きかった・・・)も無事に撤去され、実にすがすがしい空間が確保されたのでありました。 ■注意すべきこと■ このシステムで注意すべきことがあります。 それは自家製CD−Rのラベルについてです。 私は最初、CD−R全体に大きな丸いラベルを貼っていたのです。 (そのラベルには当然、アルバム名とかを印刷する訳ですね。) しかし、そのようなCD−Rですとディスク交換時に内部にひっかかってしまうことが多かったのです。 つまり、マガジンを吐き出さなくなってしまうのです。 これには困りました! しかし、いろいろ調べた結果、これはラベルに問題があることが判明したのです。 つまり、CD−R全面に貼った大きなラベルがいけなかったのですね。 広い面積のラベルがマガジンの出し入れ時に滑ってしまい、うまく交換出来なかったようなのです。 それ以来、私はラベルは出来るだけ小さなものを貼ることにしました。 勿論、これによって上記のようなトラブルは一切なくなりました。 このページをお読みになっている方で、、もし同じようなトラブルに悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、是非対策を講じてみては如何でしょうか? きっと、解決するはずですよ。 ■不満は尽きず(笑)■ 私はこれまで使ったカーオーディオの中でもこのシステムについて特に大きな不満を感じませんでした。 結局、私はこのシステムを2000年の7月からVITAを手放すまで使ったことになります。 移り気な私(笑)が最後まで使い続けるのは、まぁ、珍しいことだと言えましょう。 ですから、製品としての完成度は結構高かったと私個人としましては断言出来ると思います。 しかしながら、ただ、一つだけ”叶わぬ望い”があったのです。 それはCDの収納枚数の少なさでした。 このシステムは「MP3」対応ではありません。 したがって、3枚聞き終わるのが比較的はやいのですね。 私は思いました。 「カーオーディオ道もなかなか険しい・・・。」 そして、この頃を契機として「MDLP」へ関心が高まっていくのでありました。 〜次回「307オーディオ実践編」へと続く〜 |
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(2002/06/22) |