■音楽とオーディオのコーナー■

■純正SPをいい音で鳴らしたい!(その1)

■気力充実?


このコーナーも随分と長い間、更新していないなぁ・・・とふと気が付いた。
けれども、そう言うことは、ある程度、現在のシステムに満足していることでもある。
しかしながら、根本的な問題点は相変わらず根絶されてはいない。
そもそも私は田舎暮らしの身なので、”通常”はそんなことは目くじら立てて気にすることも無い”筈”だったのだ(笑)。

しかし!

”文明の利器”インターネットによって全国の皆さんのモデファイの状況が逐次聞こえて来る。
そして、嬉しいことにオーディオの”泥沼”にハマっていらっしゃる諸兄が結構おいでなのだ。
これは紛れもなく”マグダル和尚”の影響だ(笑)。

クルマの中で、より良い音を聴きたい。
素晴らしい音楽に包まれて移動したい。
彼はこのような”もっともな欲求”に真正面から取り組んでいるのだ。
そして、それをホームページと言う”文明の利器”を通じて発信している。
まさに人が彼を”和尚”と呼ぶ理由はココにある訳で、あたかも新興宗教の伝道の技を見る思いだ・・・・。

さて、前置きが長くなってしまった。

そんなこんなで、以前から気にはなっていた我が307のシステムをもう少し改善したいと思った私であった。



■純正SPを何とか生かしたい・・・


私は今、クルマにお金をかけたくない。
いや、かけられないと言うのが正直な所(笑)。
一応、私も家族持ちなので、財政面において暴君と化す訳には行かないのである。
従って、可能な限り純正SPを生かしたいと思って、これまでやって来た。
もっとも、その背景には、ヘッドユニットの交換やパワーアンプの追加と言う投資があった訳で、単に純正SPに拘っている訳では
ない。
けれども、このように純正SPを使い続けている大きな理由としては、「ホームオーディオで首まで泥沼にどっぷり浸かった経験が
あるのでカーオーディオでは適度に諦めたい」と言う気持ちがあるからなのだ。

お金を投資して良いシステムを組む・・・そして素晴らしい音楽に酔いしれる・・・・それは本当に結構な道楽だと思う。
しかし、上記の如くホームオーディオにハマりまくった経験を持つ私としては、ちょっとクールでいたいのだ。

まぁ、要するに純正SPをいい音で鳴らしたいのが現在の私の気持ちである。



■基本的なSPの考え方


クルマの中はオーディオに関しては最低の環境だと言えるだろう。
何故なら、次のようなことがあるからだ。

(1)エンジン(又は各種動力)を搭載し走行することが不可避である為、どうしてもノイジーな空間である。
(2)運転することが最優先である為、視聴するポイントを適正化することが困難。
(3)供給する電源が比較的弱小であったり、クルマの構造上、音に悪影響を及ぼす原因が多過ぎる。

もっとも、オーディオの満足度はあくまでもそのオーナー自身が下すべきものであり、それはある意味非常にプライベートな領域
だと言えよう。
しかしながら、SPに関して言えば絶対的に次のような問題が浮上すると思われる。

(1)SPを取り付ける場所の剛性。
(2)SP自体の構成(主として、ユニットを直付けかエンクロージャーに収めるか)。
(3)SPユニットの大きさは?
(4)SPを取り付ける場所(位置関係)は?


まぁ、左様に理屈っぽいお話しになって来るのだ(笑)。



■307の場合


それでは上記のSPの問題(1)〜(4)に従って考察してみるとしよう。

(1)SPを取り付ける場所の剛性:
皆さんご存知のことと思うが、純正のSPは”裸”でドアの内張り(プラスチック)に取り付けられている。
307において、音に対する不満は、このような取付方法による低域のビビりに関するものが圧倒的に多い。
このような問題を根本的に解決するには、ドアに直取付するか、それに準ずる方法をとらなければならないのは明白だ。
しかし、これを行う為にはちょっとばかりコストがかかる。
作業自体も内張りを全て外すのは勿論、一部ドアのフレームを切り欠きしなければいけないだろう。
更にもともと施してあった防水加工もやり直さなければいけないし、制振や剛性UPの為の特殊作業も必要となろう。
もっとも、ここまでやるのなら多少は値が張るSPを奢ってあげたいのが人情だ。
かくして、音の泥沼に見事にハマった貴方は大体20万円前後の出費を余儀なくされることになるのだ!

(2)SP自体の構成(ユニットを直付けかエンクロージャーに収めるか):
私は”絞まった低域”より”量感のある低域”が好みである。
しかしながら、高域は華やかなものより、やや渋めが好きだ。
更に中域は”朗々と”流れる感じが良いと思っている。
要するにいわゆる”アメリカンサウンド”と”ブリティッシュサウンド”の良いトコ取りな訳だ(笑)。
勿論、そのようなSPはある訳がないし、システム全体で自分の嗜好に合うようにチューニングして行く訳だ。

そのような過程で、SPの構成自体を考える必要がある。
★ユニットは裸か?エンクロージャーに収めるか?
★同軸型(ウーファーとツィーターが一体型)かセパレート型か?
★ユニットの口径はどれくらいにするか?
等々。

307ではSP自体は裸である。
構成はセパレート型。
私はこの構成は正解だと思っている。
当初、高域のきつさが気になったが、ヘッドユニットを交換することで見事に解消された。
(1)でも述べたが、ユニットの剛性を高める為の解決策の一つとして、エンクロージャー(箱)タイプのSPに交換すると言う手がある。
全国の307乗りの方でそれを実際に導入されている方もいらっしゃる。
SP全体の剛性が上がれば、余計な付帯音が激減し、限りなく純粋に音楽情報のみが聴き手にもたらされるだろう。
けれども、それもコストがかかったり個人の好みがあったりしてなかなか難しい。

私は307の純正SPについては逆の発想を抱いている。
つまり、次の3つの柱で我が307の音を構築しようと言う訳だ。
★ドアの内張りを含めたドア全体をエンクロージャーと考えて量感あふれる鳴りを目指す。
★音のチューニングはあくまでもヘッドユニット中心で行う。
★従って、外側から(内側からではない)ダンプ(制振)する。

と、まぁ、このようなものだ。

(3)SPユニットの大きさは?
現在のところ、純正で聴いているので、フロントが16cm、リアが13cmなのだが、これくらいが丁度いいと思う。
実際、これくらいが世界のスタンダードと言える大きさであると言える。
その証拠にこのサイズは国産、輸入車を問わず、必ず各社対応している。

(4)SPを取り付ける場所(位置関係)は?
上記の通り、307では低域と中高域が分かれて装着されている。
つまり2ウェイなのだが、ユニットが別々に分かれている訳だ。
通常、低域はドライバーの足元に設置される場合が殆どだし、307もこれに倣っている。
フロントガラス直前に設置されるツィーターは賛否の分かれる所だろうが、デザインと機能性を考えて私はよしとしたい。
そして、高域の”暴れ”はアンプやヘッドユニット側で調整したいものだ。
総体的見て、に307における各ユニットの取り付け位置はそれなりに理に適ったものと言えるだろう。

勿論、このように申し上げれば、様々な反対意見もおありかと思う。
しかしながら、物事には何事にもバランスが大切だと思うのだ。
デザインと機能性を考えれば、私は純正の状態でも結構良いのではないかと思われる。
換言すれば、純正の位置で音を追い込んで行くのも一興ではないかと言うことを申し上げたいのだ。



■それではいよいよ本論に!(笑)


ここまでご覧下さった皆様には誠に申し訳ないが、ちょうどキリが良いので、今回はここまでとさせて頂く。
今回はテキストばかりで少しも面白くなかったとお思いになるかも知れない。
せっかく最後まで読んで頂いたのに、誠に申し訳ないと思う。

「何じゃ、そりゃ!」
「前置きが長過ぎ!」
「さっぱり内容が分からん!」

はいはい、皆さんのそう言うご意見は百も承知しているつもりだ(笑)。

「何だ!こう言うことだったのか!!」

と、目から鱗が落ちるような大変具体的、かつ効果的なお話は次回と言うことで。

乞う、ご期待!


〜続く〜

(2004/01/22)

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