戦後の荒廃した我が国の医療環境の改善のため、不足する看護婦を補うべく昭和２６年に准看護婦制度が生まれました。現在、わたしたち准看護師は約４２万人が全国の医療関係施設で看護業務に従事しており、働いている看護職の４１％にも達しています。
　医療が高度化・専門化する中にあっては既にその役割を終えたとの意見がありますが、わたしたちはそうは思いません。医療が複雑化し、ますます機能分化が図られていく中、また深刻な高齢社会の到来、介護保険制度の施行などにより、多様な看護サービスが要求され、それぞれの機能に応じた看護業務が必要となってきていると思います。
　特に、今日まで地域医療の第一線で患者さんの健康を預かってこられたかかりつけ医を補助する看護職として、わたしたち准看護師の役割は今後ますます重要となると考えています。
　わたしたちは、准看護師が単に看護師免許を取得するための必要条件的な資格としてでなく、看護職を目指す者の選択肢の一つとして看護制度の中で確立されることを願っています。そしてこれからも准看護師として誇りをもって働きたいと思います。








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