中国の雲南省、チベット、モンゴル、ネパールなど高度2000メーターを越える高地などで栽培されている、たいへん滋養に富んだ、ちょっとほろ苦く、黄色い不思議なそばです。
昔、幻の「韃靼族」(だったん族)という民族がそのあたりに住んでいて、彼らの貴重な栄養源として栽培されていたと言われています。
韃靼とは、タタールの漢字表記で、北アジアのモンゴル高原から東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域に住む、モンゴル系、テュルク系、ツングース系の部族の呼称です。中国語では「韃靼」、ロシア語では「タタール」、西ヨーロッパでは「タルタル」と呼んでいます。「タルタルソース」なんてのがありますね。
「普通そば」は、花粉媒介昆虫(蜂、蝶など)の働きにより受粉され実がなるのですが、「韃靼そば」は、自家受粉で、媒介昆虫の必用がなく結実生が良いので、過酷な気象条件や、病害虫に強いとされています。
「普通そば」は約75日で収穫できるのに対し、「韃靼そば」は約90日かかるそうです。花の色は淡緑色で、おそらく、花粉媒介昆虫の必要がない為、きれいな(派手な)色にする必要がないのかもしれません。
「韃靼」そばの薬効として、中国は「明」の時代、「本草綱目」という本に「苦蕎麦」とよばれて、漢方薬として扱われていました。「金」の時代、「政和政類本草」という薬草書にも「ダッタンそばは胃腸を丈夫にして気力を増す」と書かれ、また「中薬大辞典」には「ダッタンそばは食物が喉に詰まる病気と腫れを治し、また止血効果や悪性腫傷を治す効用がある」と書かれていて、中国では古くから「ダッタンそば」は漢方薬、健康食として扱われてきました。
北京の動物実験や、臨床試験で、コレステロール値の改善、血糖値や尿糖を下げ、高血圧、高脂血症の好転例が報告されています。 「韃靼そば」は、良質のたんぱく質、必須アミノ酸が多く含まれ、ポリフェノールの一種「ルチン」が、普通そばの40倍以上も含まれており、「そば茶」に至っては200倍も含まれているそうで、その上お肌の美白効果があるシス・ウンベル酸も含まれていて、まさに「薬膳そば」なのです。
「ダッタンそば」を売り出してから、しばらくしてTBSテレビ「スパスパ人間学」で紹介されました。
その後、その番組で話題になった食べ物ランキングで30位になり、再度放映されました。
(嬉し恥ずかしテレビ出演 (^^;)
♪ボロディン「ダッタン人の踊り」