LIVE REPORT 2006
Live Repo2005

7月17日 矢野沙織ライブ at くう

矢野沙織(as)井上祐一(p)館山健二(ds)飯田雅春(b) 
     
場所 くう

 
矢野沙織がくうに出ると言うので、前日の岩見沢ジャズ・フェスはパスして、くうを予約した。人気のあるミュージシャンなので札幌でのライブハウス出演はちょっと驚きだった。「02」と言うアルバムを聴いて驚いたのは「パーカー風」だけではなく「砂とスカート」というオリジナルもなかなか魅力的な曲で、話題性を抜きにして完成度の高いアルバムだった事である。
 さて、祝日のこの日、まだ日も高い時間からくうに向かうと既に20人ほどが店の前に並んでいるではないか!良い場所を取ろうと早めに出たつもりが甘かった。やっぱり人気者は違う。早々と店内は熱気に包まれていたが、更にSTVのカメラがセットされ、ものものしい雰囲気に。そこへ数人に混じって美女が横を通りぬけた。え?今のが矢野沙織か?と思ったのはトレードマークの長い髪ではなかったからだ。
 さて楽屋から4人が登場、先ほどの女性はやはり矢野嬢で、肩もあらわな黒い衣装がちょっとドッキリという感じである。短髪もなかなかお似合いである。それはさておき、「グルーヴィン・ハイ」でいきなりパーカーの世界に突入、ドン・チェリ−の曲を挟んで「ドナ・リー」ときた。満員の聴衆も度肝を抜かされて何となく唖然として聞き入っているという様である。驚く間もなく今度は「everything happen to me」でしっとりとバラード。CONN独特の太い中低音に耳が釘付けである。「レディーバード」で前半はあっという間に終了。休み時間にトイレに入り、出てくるとすぐ目の前に矢野嬢が立っていてびっくり。思ったより背が高かった。
 さて後半は「アナザー・ユー」「コンファメーション」とやはりパーカーズ・ムードの曲で盛り上がり、バラードは「マイ・アイデアル」。それにしてもこの歳でこの力量。今後どう変化していくのかが楽しみである。今年NYで新作を録音したそうだが、共演がジミー・ヒースにジェームス・ムーディーとか・・・ウームまたまた驚き。
 アンコールは「ラヴァー・マン」お見事。次は秋にSTVホールで新作お披露目ライブであるが、また、くうでやってくれないかなあ。
 ライブ後「02」にサインをもらう。情けない事にアガッて何も話せなかった・・・。






7月4日 鈴木道子&渡辺文男4


鈴木道子(vo)元岡一英(p)渡辺文男(ds)小杉敏(b)高橋知己(ts)
 
     場所 JAMUSICA

 
2年前のスローボートで鈴木道子さんのハートに沁みるヴォーカルに接して以来、私は再び来札する日を心待ちにしていた。東京中心に週に2.3回のライブをこなしているが、北海道に来るという話はなかなか届かなかった。春頃にようやく来札の報が入り、同じ道子ファンが即、最前列を予約したのである。
 さて、今回は待望のメンバー4名を引き連れてのツアーである。アルバム「スィート&ビター」のメンバー3人に、サックスの高橋知己さんが加わっている。これは否が応でも期待が高まると言うものだ。
 この日は30名限定でオードブル付き。店内に入ると、いつものライブとはちょっと違って、大人の雰囲気が漂っている。何となく皆さんドレス・アップしてきているな、と感じた。
 演奏はまずカルテットで「ベアトリーチェ」「フレネシ」。いやあこのカルテットは、余裕たっぷりと言う感じの演奏で、聴いている方も肩の力が抜けて気持ちが良い。そして、いよいよ道子さんが登場し、「All or nothing at all」「God bress the child」「they can't take that away from me」「candy」と、おなじみのスタンダードを熱唱。身体全体を使って唄う道子さんのヴォーカルは力強く、ズシリと聴くものに迫ってくる。注目は曲の後半の部分である。あたかも楽器のアドリブのように自在に変化をつけて唄うところは見事で、ヴォーカルの醍醐味を感じさせてくれる。
 2セット目はカルテットでモンクの曲と「It easy to remember」を演奏。ピアノの元岡さんは飄々とした風貌で演奏も実にファンキーである。ドラムの渡辺文男さんはさあ一体何歳なのだろうか?相当な年齢なのは間違いないが、そのドラミングは力強く、何よりも楽しんで演奏している様がこちらにも伝わってくる。緊張感でピリピリした雰囲気よりもこういうライブの方が楽しいに決まっているが、これは誰にでもできる事ではないと思うのである。
 さて道子さんのヴォーカルは「East of the sun」「エンブレイサブル・ユー」「イン・サマー」「アイ・ラブ・ユー&モア・イエスタディ」と前半にも増して聴く者をぐいぐいとその世界に引き込んで行く。とにかく今回はカルテットとのコラボレーションが抜群で、唄も演奏も満足度120%と言って過言ではなかった。文男さんのドラム・ソロも皮も破けんばかりのパワーで度肝を抜かされた。アンコールは「このすばらしき世界」。この日の最後にふさわしい、文句無しなしのラスト・ナンバーだった。
 2年ぶりの北海道は旭川、富良野、札幌、苫小牧、函館と回り、文男さん一行は美味しい物をたくさん食べて大満足のツアーだったようだ。是非とも毎年来て欲しいものだ。








6月24日 吉岡秀晃トリオ

吉岡秀晃(p)横山和明(ds)吉岡伊沙生(b) 
     場所 宮越屋珈琲桑園店

 
待望の吉岡トリオである。前日のジャムジカ・ライブは仕事の都合で残念ながら行けなかった。この店のピアノはアップライトだが、吉岡ピアノを聴けるならばこの際何でも良いのである。
 開場前に入店し演奏開始を待った。吉岡さんはリハーサルから力が入っていて、開演前からこちらも期待でワクワクである。
 私は最前列に陣取って演奏開始を待った。そしてレッド・ガーランドを彷彿とさせるミディアム・テンポの曲からスタート。続いては一転してハイテンポのごきげんな演奏と続き、渋いブルース「if you could see me now」で出るわ出るわ吉岡節のオン・パレード。もう「いつまでも弾いていてくれ!」と言いたくなる恍惚のひと時である。続いては「クレイジーリズム」で又もや汗まみれの熱演であっという間に前半が終了。
 後半は「昔はよかったね」「波」など4曲+アンコールで前半にも増してエキサイティングな演奏で時々立ち上がってはうなり声を上げての演奏。会場も興奮の極と化した。ドラムとベースのサポートとソロもすばらしく、さすがにレギュラー・トリオである。
 演奏後3枚のCDに快くサインしていただいた。やはりいつ聴いても期待を裏切らない吉岡さんはNo.1のピアニストだとの思いを新たにしたこの日のライブだった。


5月7日 テナーサックス祭り


須山恭一(ts)粟谷おやじ(ts)安藤和夫(ts)FrankMouceri(ts)
高木圭(p)田中満矢(ds)粟谷巧(b) 
     場所 
JazzLive &CafeBar Django

 
SVVを眺めていたら「テナーサックス祭り」という文字が飛び込んできた。須山さん(ts)をリーダーとするカルテットにテナーが3本、ワクワクするような企画ではないか。メンバーを見ると、なんと安藤さんも名を連ねている。これは是非とも聴かねばならない。
 澄川の「Django」は初めて行く店である。念のために電話してみると、かなり混んでいるとの事、何とか席を確保してもらい、澄川へ急いだ。澄川駅から坂道を東へ歩くこと約10分。何処からとも無くジャズが聴こえてきた。その店は窓越しに店内が見え、まさに熱い演奏の真っ最中だった。ちょっと迷ったが失礼して演奏中の前を横切ってテーブル席へ直行。曲は「リカード・ボサノバ」で前半が終了するところだった。フロントのテナー4名が並んでユニゾンでテーマを吹くところは壮観である。
 休憩に入り、安藤さんと久々の再会。愛用のConnに真っ白いマウスピースが鮮やかである。他の3本はセルマーでフランク氏の楽器はまさしく1930年代のバランスド・アクションである。粟谷さん、須山さんはマーク6だろうか?音を出してみたい衝動にかられるが、眺めるだけで我慢しよう。
 さて、後半は粟谷親子をフィーチュアした「アローン・トゥゲザー」からスタート。「息子に呼ばれて北見から出て来た」という粟谷さん(ts)は、いつもは北見で演奏しているそうだが、ピアノとベースやる人がいなくて困ってます、との事。ベースの巧さんは最近は福居良さんと共演している新進気鋭のベーシストである。何ともカッコいい親子である。
 「スクラップル・フロム・ジ・アップル」「マイ・ワン・・・」とサックス陣の演奏もアルコールが入って最高潮に達してきた頃、ドアの外に見慣れた顔が・・・。なんと、福居良さんと康子さんではないか。これはラッキー!きっと飛び入りで演奏してくれるだろう、と思った通り、安藤さんとをフィーチュアした「アナザー・ユー」でピアノが途中交代。まさか良さんと安藤さんの共演を聴けるとは思ってもいなかった。安藤さんもちょっと緊張気味か?後半最後はコレしかない「テナー・マドネス」!テナーの4人はそれぞれ味があって興味深いが、調和を保ちながら演奏しているところが爽やかである。当然アンコールの拍手が鳴り止まず、最後は「チュニジアの夜」でこれまたノロノリのソロ合戦となった。良さんも得意の曲だけに力が入っている。聴く方も全身汗まみれになってしまった。リーダー須山さんも「楽しかったでしょう」と満足の様子だった。きっと又テナー祭りをやってくれる事だろう。私は汗も引かぬまま澄川をあとにした。






2月10日 ぐるーびぃー セッション


安藤和夫(セッションリーダー ts,ss,as,bs)他
     
場所 居酒バー ぐるーびぃ

 
このところ安藤さんはちょっとした時の人である。仕事もバリバリやって、趣味であるジャズでも思う存分楽しんでおられる。団塊世代の一つの生き方として注目を浴びているのである。先月新聞にも記事が出たが、この日はSTVが取材でカメラを回した。
 私が安藤さんと知り合ったのは一昨年、「ハ−フノート」のアマチュア・セッションデーだった。同じテナーという事で楽器談義に花が咲き、以来親しくお付き合いさせていただいている。
 この日は安藤さんのサックスにg、Tb,bに寺門さんのピアノという陣容である。「all the things you are」などおなじみの曲を暖かいサウンドで聴かせていただいた。温厚な人柄そのものの気負わずソフトな音色は私のあこがれとも言えるものである。安藤さんのセッションの仲間が楽器を持って集まり、次々に演奏を披露。同行のKicks氏も1曲演奏した。私も1曲やりたい所だったが如何せんまだまだ修行が足りない。相席のテナーの方にいろいろアドバイスをもらったので、また少し練習に精を出さなければ・・・・・
 後半は男性ヴォーカル、女性ヴォーカルも入り和気藹々の楽しいセッションだった。ちなみに安藤さんは19日にも「アフターダークカフェ」にも出演予定である。