今年の2月から毎月乗り続けているJR九州の復活急行シリーズが先月29日、最終回を迎えました。2月の「急行しいば」、3月の「急行西九州」、4月の「急行第二ひかり」は記事にしてたけど、そこから先が仕事が忙しくなったりなんたりで記事に出来てなかったので6月から先、最終回までをダイジェストでお届けしていきたいと思います。
ダイジェストとか言いながらかなり長いんですけど。。
ということでさっそくスタートです( ´∀`)ノ
■6/19 急行「どげんかせんといかん号」 熊本→宮崎なんとも妙な名前で企画されたこの列車、「宮崎県応援列車」として企画されたのだが、当時は口蹄疫による非常事態宣言のまっただ中。
果たして催行されるのかが注目されたが、催行決定。
「よくやるなw」とも思ったが、思い出深い熊本〜宮崎の「急行えびの」の走行区間をそのまま踏襲しており、個人的には「復活急行えびの号」と勝手に解釈している部分もあったので何としても走らせて欲しかった。
当日は前日から降り続く豪雨の影響で人吉−吉松間が不通。
とりあえず人吉まで行き、そこから先が不通であれば折り返して全額返金という条件で催行された。全額返金もオイシイが、やはり矢岳を越えて宮崎まで走って欲しいという思いは強い。
その思いが天に通じたか、これまでの復活急行ツアーにおいても数々の天候不良を吹き飛ばして走ってきたキハ58・65の運の強さがここでも功を奏したか人吉に着く頃には天候は回復、無事に宮崎まで走り抜けた。

東国原知事のイラスト入りヘッドマーク付き。
やっぱり「えびの」がいいよ。。
車内ではジャンケン大会があって、なんと勝ってしまったのでグッズが貰えた。
どげんかせんといかん号缶バッジw サインはコピーで、全員配布。

実はどげんかせんといかん号のグッズを熊本支社は大量に作っていて、口蹄疫だろうが何だろうが「どげんかせんといかん号」を走らせなければならなかったものと思われるw
写真立てとか、色々あったよ。俺は買わなかったけど。
口蹄疫禍の真っ最中ということで地元に配慮して人吉から先、宮崎まではヘッドマークなしのすっぴんで運転。変なヘッドマーク付けるよりすっぴんの方がカッコイイというのは禁句。

ちょっと変な形だったけれど、念願の熊本〜宮崎間の運転という悲願が叶ってよかった。
「急行えびの」として走らせると客が殺到するかもしれなかったし、これはこれでベストだったのかもね。
■7/17 急行「はんだ」 大分→田川後藤寺→直方→門司港
日田彦山線の夜明〜田川後藤寺間に乗ったことがなく、この機会を逃すと一生乗る機会がないかもしれないので乗車。(翌月にもう一度乗ることになるのだが)
久大本線ホームの行き先に「門司港」とかwww

大分〜夜明間は3月に乗った「西九州」とほぼ同じダイヤを踏襲。
由布院駅で1時間程度の時間があるのは嬉しい。
ぼさーっと歩いてたらなんか来た。
馬かわいいよ馬。

白い子もいた。

由布院から先、前回は雨だったが今度は強風でダイヤが乱れた「おかげで」久大線内の爆走が楽しめた。天ヶ瀬から日田にかけての下り坂をエンブレ効かせながら駆け降りる様は圧巻!
夜明〜田川後藤寺間は初乗車。
なかなかいい感じのローカル線でございました。棚田なんかも見えて。
アーチ橋があって、写真を撮るには絶好の環境なんだろうけど、乗ってると「今渡ってるのが有名なアーチ橋」って言ってくれないとわからないw
田川後藤寺から後藤寺線を通って筑豊本線に抜けた。
筑豊本線折尾駅から鹿児島本線に抜ける線路もよく考えたら初の乗車。
終点門司港では隣の鉄道記念館に転線して撮影出来たみたいだけど時間の都合でパス。翌日仕事だったのです(´・ω・`)
まぁ時間があったとしてもわざわざ人が多いトコで汽車の写真を撮る気にもならんが。
■7/19 急行「火の山」 人吉→熊本→阿蘇→大分本来の急行「火の山」は三角or熊本〜別府なのだが人吉始発。
人吉発だと急行「くまがわ」だよなぁ。(「くまがわ」は前日に門司港〜人吉で催行済)
企画名はどうあれ、乗ってしまえば車内は急行だった頃の「くまがわ」とほとんど変わらないのだから気分は急行くまがわである。
駅弁売りのおじさんから鮎すしを購入して乗車。
途中、SL人吉号と交換。古き良き日本の田舎。

↑これを撮ったあとSLが発車してどえらい目に遭うw
漫画みたいに真っ黒にはならないんだけども。すごい煙だったわw
豊肥本線に入ってからは立野で停車時間があったので「ニコニコ饅頭」を購入。一口サイズで旨いんだよなこれ。あ、画像ないわw
豊肥本線の宮地〜大分間もあまり乗ったことがない路線で、キハ58で乗ることが出来て嬉しい限り。宮地出てからしばらくするとほんの一瞬だけ絶景が見える。撮影成功!
■8/7 急行「平戸」 長崎→佐世保→たびら平戸口→有田→武雄温泉
復活急行シリーズで一番凄い企画だったのが「平戸」だろう。
なんとなんと、佐世保から松浦鉄道(旧国鉄松浦線)に乗り入れて有田へ抜けるのだ。
10年くらい前まで、たびら平戸口まではJRの列車が乗り入れしていたが、たびら平戸口〜有田間に関しては聞いたことがない。
有田駅構内の松浦鉄道と佐世保線を結んでいる渡り線を旅客として乗ったのはこのツアーに参加した人くらいじゃないか?少なくともJR化後以来は初めてだろう。
ゆるキャラもいた。

中の人などいないッ!!

そして、平戸市の歓待っぷりが凄かった!
まず、平戸市長が直々に乗車して車掌の格好で挨拶、車窓案内。
普通こういうのは観光協会のお祭り係みたいな人がやる仕事でしょ?市長自ら先頭に立ってやるなんて…素晴らしい。
敬礼してる御方が平戸市長です。たびら平戸口駅にて。

弁当も気合が入ってて、全部地元食材で作った特製お弁当。


復活急行シリーズのお弁当の中でずば抜けて一番の美味しさであった。
日本最西端の駅「たびら平戸口」では地元挙げての大歓迎でこれまたビックリ。実演販売の鯨の竜田揚げ&ビールが旨いこと旨いこと(^q^)
平戸市の皆さん本当にありがとうございました。
天皇陛下も来訪された日本最西端の駅、たびら平戸口駅の記念碑。
■8/24 「ありがとうごはち・ろくご号」
博多→日田(折返)→田川後藤寺→直方→門司港(折返)→大分(鳥栖より乗車)
ファン主催の団体列車に乗せて頂いた。総乗車時間13時間にも及ぶ列車である。
ファン主催ということで、価格は安いのにオリジナルのきっぷやパンフレットが凝っていて素晴らしかった。また、平日の催行ということもあって、お客さんが少なくて乗車時間も長かったこともあって最高にまったりと過ごさせて頂いた。

きっぷ&パンフ。
きっぷは博多→門司港、門司港→大分の乗車券、博多→大分の急行券の三枚綴りで作り込まれている。

ヘッドマークも2パターン用意されていた。さすが。

ある意味合ってるw
なかなかやるじゃん門司港駅。

日中も十分楽しませて頂いたのだが、実はこの列車の真骨頂は意外にも門司港〜大分であった。門司港で仕入れたビールとおつまみで一杯やりながら、キハ58 569の元グリーン車椅子にふんぞり返って通勤電車を横目にくつろぐ。寝台特急に乗っているのにも似た優越感を感じた。
大分到着が22時前になってしまうということでお客さんはほとんどが途中で降りて博多/本州方面へとんぼ帰り。それぞれが乗れるギリギリまで乗って名残惜しそうに途中駅で降りていく。
夕闇の中、日豊本線をぶっ飛ばすガラガラのキハ58…。
なんと贅沢な時間だろうか。もう二度とこういう時間は味わえない。
「このまま時間が止まってしまえばいいのに」と思った。
一連の復活運転の中で、このひとときが一番幸せだったのかもしれない。

大分泊、翌日のにちりんで宮崎へ一旦下って仕事。
■8/26 ビコム展望撮影バックステージツアー 久留米→大分鉄道の前面展望ビデオを作っているビコムさん主催の撮影バックステージツアー。
撮影しながら久留米から大分へ。撮影中の映像は車内で公開。

音も5.1chで録音。

この日収録した映像はDVD(とBDでも出るのかな?)で商品化されるのだが、そのDVDは参加者へ後日プレゼントされるとのこと。
ビコムさんは0系新幹線の展望映像で「世界一長いBD映像」を作成したということでギネスに認定されていて、今回そのギネス認定証も車内で展示されていた。

車内は自由席だったので、いつもキハ58ばかりに乗っているが今回は相方のキハ65へ乗車してみた。(※撮影はキハ58、イベントはキハ65で行われた。)
西鉄電車の車内アナウンスのお姉さん(スイマセン西鉄電車乗ったことないのでわかりませんw)が司会でイベントがあって、ビコムの社員旅行に混ぜて頂いたような雰囲気で楽しかった。
お菓子とソフトドリンクのサービスがあるということは聞いていたけど、なーんとビールもサービスして貰えるということでここぞとばかりにビール貰いまくりw

あんまり飲む人がいなかったこともあってビールをガンガン勧められて、さらに余ったビールまで貰って帰る有様。完全に社員旅行でしょこれw
車内のビンゴ大会ではキハ58前面展望DVD三本セットも貰って、完璧に元を取ったね!と同席したお客さんに言われたでござる(∪´ω`)
この列車のダイヤ、停車がほとんどなくて走りも本物の急行列車っぽい走りだったし、腰を落ち着けてキハ65に乗るのもこれが最後だろうからもう少し「乗り」を満喫したいという面もあったけど、まぁ楽しかったからいいかな。大分→久留米でイベント、折り返して久留米→大分で乗りを楽しむような感じだったらもっと良かったかも。
この日は翌日仕事なのでバスで大分→基山→宮崎とトンボ帰り。
■8/28 急行「ひかり」 大分→門司港→博多。(亀川より乗車)いよいよ最終日前日。
前日、遅出で仕事で前乗りできず、かつ朝一のにちりんでも大分始発に間に合わないので途中の亀川より乗車。最後の復活急行は長崎から国鉄色のキハ66/67を借りてきて計4両で運転。
しかし、キハ66/67はこれからも走り続ける車両だし、そもそも急行に使われた実績はあるとはいえ「急行形車両」ではない。
大体高い金を払って参加するツアー、しかも最終日にキハ66/67などに乗せられてはたまらない。
ということで各方面から不満の声が続出、俺も「もしキハ66/67に割り当てられたらどうしよう…」などと思っていた。
席の割り当ては色々な「配慮」がなされているということであまり心配はしていなかったのだが、席の割り当てを聞いて一安心。両日共にキハ58、しかも両日ともに良席であった。配慮に心から感謝。

確かに4両だとボリュームはあるなぁ。。でもキハ58のお顔が。。見えない(´・ω・`)
キハ66/67をちょっと覗いてみたけど乗客の沈んだ空気がなんとも…。
まぁでも、あれだ、日豊線・鹿児島線・豊肥線でキハ66/67に乗れるのもこれまた貴重だから…ね。
今回の急行ひかり、凄いヘッドマークが取り付けられていた。

金ピカ!! アルミの削り出しに金メッキ。もちろん手作りだそう。
裏っ側もちゃんと金ピカです。

車内にはこんな垂れ幕が。

どげんかせんといかん号は最後まで黒歴史www
この垂れ幕、翌日グッズとして売ってましたw 15000円。
垂れ幕は結構大きいんだけど、同デザインで小さいプレートが5000円。
あとね、マグカップが2000円で売ってたのでマグカップを買ったよ。
まだ未開封なので画像はありません(∪´ω`)
この日は一旦門司港に入った後に、鉄道記念館へ転線。
鉄道記念館で記念撮影を行ったあとに博多へ向かい、この日は終了。
■8/29 急行「ひかりファイナル」 博多→熊本→阿蘇→大分いよいよ最終日。
急行並みの停車駅で鹿児島本線を下るも、熊本までは各停車駅で10分程度停まっては特急に抜かれるダイヤ。
添乗されていたスジ屋さんの話では、豊肥線は13:30の予定臨(あらかじめ引いてある)のダイヤに乗せなきゃいけないけど、博多は早い時間に出さなきゃいけなくてスジを引くのに苦労したとのこと。
長い停車時間を利用して鳥栖ではいつものようにかしわそばを食べ、"金魚の駅"長洲駅でも念願の下車が叶い金魚をパチリ。
車両と金魚を一緒に入れるのは超絶苦しいwww


ずいぶん色あせちゃったなぁ。そろそろ塗り直さないと死んだ金魚みたいになるぞ。
駅の中にヘンな金魚鉢が置いてあってその中にも金魚が。

…もっとちゃんと飼おうよ。
おひるー。
今回は掛け紙からして凄いw

東筑軒の「かしわめし」の特別バージョン!
三本の海苔はヘッドマークを模したもの。
ええ、蓋にばっちり三本ともくっついていて萎えましたがw

並のかしわめし+オカズなのでお腹いっぱい( ´∀`)
そもそも鳥栖でかしわそばも入ってるからねwかしわづくしである。
博多から4時間以上かかって熊本。
熊本からは豊肥線、こないだの「火の山」と全く同じダイヤ。
阿蘇を越えて大分に入ると突然の雨に見舞われる。なんという涙雨…
と、思っていると雨が上がって虹が!
なんというドラマチックな展開!!

車内放送でも「ただいま進行方向右手に虹が見えております」と案内が。
楽しい時間はあっという間。
7ヶ月間に渡って九州各地を駆け回ってきた復活急行もあっという間に終点大分に到着しようとしている。"復活急行65・58はいつまでの皆様の心の中で走り続けます"との言葉で締めくくられたお別れの車内放送が終わると、独特のチャイムが何度も鳴らされる。最後の汽笛が長く長く大分市内に鳴り響く。
ゆっくりとした速度で大分駅の高架ホームに滑り込んだ。
これで本当に終わってしまったのだ。
もう二度と、彼らに乗って旅をすることはできない。
大分駅では引退式典など特になく、いつも通りに引き揚げが行われるとのこと。
今日はEXILEのライブが大分で開催されており、EXILEとJR九州がコラボレーションで大々的にキャンペーンを打っているので引退イベントを実施する余裕などないのだろう。
仕方ないとはいえ少々残念である。
回送列車となって車庫へ引き揚げるのを待っているキハ58にぺたぺたと触れる。
物心付いた時から"汽車といえばキハ58"だった。
どこへ行くにも、どこへ行ってもキハ58は当たり前のようにいて、あちこちに連れて行ってくれた。大げさだが人生の伴侶のようなものだ。
2000年代から急速に数を減らし、またこうして引退する車が出ることは身を引き裂かれる思いだ。
同じような思いを持ってると思われる人たちが同じようにぺたぺた触れたりしていた。
やがて信号が青に変わり、汽笛が鳴り響く。
…残念ながら回送の先頭に立ったのはキハ66なので哀愁もへったくれもない、マヌケな音色の汽笛で、感極まってるのに思わず苦笑いしてしまう。だから66/67くっつけるのやめろって言ったのに!!
拍手とカメラのフラッシュに見送られて、いつものエンジン音をいつものように響かせて彼らは去っていった。
まるでいつものようにまた乗れるかのように。
こうして、7ヶ月間、(俺が乗った距離)2500km超の復活急行の旅シリーズは幕を閉じた。
「キハ58に乗って本線を思いっきり駆けめぐりたい、九州一周したい!」
と前々から思っていた"夢"を復活急行という形で見事に叶えてくれたキハ58 569、キハ65 36、JR九州旅行大分支店およびJR九州関係者の皆様、またそのほかのツアーを企画/催行してくださった皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ひとつひとつのツアーが忘れることの出来ない一生の思い出となりました。
色んなところに連れて行ってくれて本当にありがとう。お疲れさまでした。