Aquaticaの備忘録
  タイワンキンギョの飼い方(屋外飼育) 2017年07月08日(Sat) 生き物/植物
今でも「タイワンキンギョ 飼い方」や「パラダイスフィッシュ 繁殖」のキーワードで検索して来られる方がおられるので、飼育方法を簡単にまとめてみました。
なお、本文は屋外飼育が前提で書いております。

●飼育環境
屋外飼育は冬の最低気温が-3〜-4度程度までの比較的暖かい地方であることが前提となる。冬場にどれくらい冷え込むか分からない方は気象庁のホームページで過去の天気(気温)を調べることが出来るので事前に確認して欲しい。

なお、越冬については熱帯魚店で「パラダイスフィッシュ」として売られている東南アジア産の個体が冬場に戸外で越冬出来るかどうかは不明なので注意していただきたい。
※私が飼育しているのは沖縄産のタイワンキンギョです。

7〜8尾程度の親魚を飼育する場合、容器は60cm程度の大きな発泡スチロール箱やホームセンターで売っている「ジャンボタライ」などが良い。トロ船は深さが足りないのでお勧め出来ない。
夏場は給餌などの時に魚が勢いよく飛び出すので、水面から10cm前後空けるようにする。
また、雨が降り込む環境では水位が上がりすぎないよう、容器に適宜排水用の穴を空けるか、オーバーフローする仕組みをホース等で作っておく。

ホテイアオイやアマゾンフロッグビット、サンショウモなどの浮き草で容器水面の1/3〜1/2を覆う。
鉢に植えた抽水植物等を置いても良い。また、水中にマツモ等を入れるのも良い。
ミナミヌマエビは格好の餌になってしまうので残念ながら入れられない。
エビを入れられない関係上、コケやアオミドロが発生しやすく掃除は若干手間がかかる。
水質の安定を考えると砂利を敷いた方が良いだろう。

我が家ではこんな感じで飼育している。

これは夏モードで、ジャンボタライの上に板きれを渡してその上に植物を置いて日陰としている。

冬場に水が凍るような場合は軒下に容器を置いたり、ビニールを上にかぶせる等の凍結対策が必要となる。

●餌
餌はテトラミン等、一般的な熱帯魚用の飼料で良い。
赤を強く出したい場合は金魚用の色揚げ飼料等も良いかもしれない(試したことはない)
庭で捕まえた羽虫やミミズ(あまり大きすぎないものにかぎる)なども喜んで食べる。

●四季の管理
4月
冬眠から目覚めるので枯れた水草などを除去して遊泳スペースを作る。
水が汚れていれば1/3程度替える。
暖かい日に様子を見ながら餌を与える。
4月後半からは毎日与える。

5〜6月
泡巣を作って産卵が始まるので、繁殖を狙う場合は卵を採って育てる。(繁殖については後述。)
雨が当たる場所に置いていると泡巣が壊れるので場所によっては泡巣を作っても、産卵に至らない場合がある。水替えを週に一回、1/3程度実施する。

7〜8月
梅雨が明けて暑くなると産卵しなくなる。
適宜日よけをしてあまり暑くならないようにする。
水替えを週に一回、1/3程度実施するほか、我が家ではこの時期の夕方には毎日冷たい水道水をドバドバと注いでいる。(塩素濃度が濃い地域ではお勧めしない)
水草が勢いよく繁殖する時期なので、適度に除去して遊泳スペースを作る。

9〜10月
涼しくなると再び産卵するようになる。
この時期に採った卵は屋内で冬越しさせた方が良いと思われる。
水替えは同じく週に一回、1/3程度実施する。

11〜12月
寒さに合わせて徐々に餌を減らしていく。
水面に氷が張らないよう、冬囲いの準備をする。
水替えの量を減らす。

1〜3月
冬眠期。
飼育容器の水量が減りすぎないよう適宜チェックをする。
水面が下がりすぎると凍った際に致命傷を与えることがある。
暖かい地方であれば3月近くになると暖かい日には姿を見せるようになるので、
少量であれば餌を与えても良い。
水替えはしない。

●繁殖
適当な数の成熟した雄と雌がいると5〜6月、9〜10月に泡巣を作って産卵するので、産卵が分かった時点で小さいプラケース等で掬って水ごと泡巣ごと卵を取り出す。
取り出した卵は飼育水で孵化を待つ。
孵化後4〜5日でブラインシュリンプを食べるようになるので、日に数回与える。
小さな容器で飼育している場合は水の汚れに十分留意すること。
成長に合わせて適宜容器を大きくしていき、1〜2cm程度のサイズになったら餌はテトラミンで良い。この方法で育てると、大量の稚魚を得られるので殖えすぎに注意が必要。

ジャンボタライ等、ある程度容積のある容器で水草が十分に繁茂した環境で飼育している場合は卵を採らなくても、数匹であれば勝手に生き残るので、世代維持のみが目的である場合はこの方法でも良い。稚魚がいそうな場所にブラインシュリンプを撒いてやると歩止まりが良い。

冬が来るまでに数センチ程度に成長していれば戸外で越冬が可能だが、翌年から繁殖させたい場合は室内にて20度以上程度に加温して育てれば翌年5月頃には産卵する。

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