ロックガーデン〜六甲山最高峰 


プロローグ
GWの一日、気軽な山歩きを楽しみたい。
それに、先立つものもない。
というわけで、交通費¥0(通勤定期があるので)で行ける、六甲山を訪ねることとなりました。
撮影データ カメラ:OLYMPUSμII zoom(38-80mm)  フィルム:フジカラーHG800

 芦屋川駅〜高座の滝
散歩気分というわけで、ほとんど空のザックを担いで阪急電車に乗る。
周りを見ると、輪行車を担いだ家族連れあり、釣り竿を持ったアベックありと、さすがGW、行楽色で溢れている。
見慣れた車窓の眺めを見ながら、芦屋川駅に着く。
駅前の広場は、待合わせの登山者でいっぱい。
さすがは六甲銀座と呼ばれるコースだけのことはある。
群衆?に混じって、高座の滝(右写真)に向かう。
高座の滝

地獄谷  地獄谷コース
高座の滝からは一般コースから外れて、地獄谷コースに入る。
喧噪から解き放たれて、静寂な世界に包まれる。
街から30分足らず・・・六甲の大きな魅力だ。
名前こそ恐ろしいが、快適な沢歩きコースである。
特に、夏にかけてはHamお奨めのコースである。
ただ、スケールは小さいもののれっきとした沢登り。
滝登り?もあるので、慎重に歩いていただきたい。

 A懸垂岩
やがて堰堤に突き当たる。
ここには小便の滝という可愛い滝があったが、いい天気が続いたせいか、地震の影響か、枯れていた。
そこから右手の涸沢に入る。
小さなゴルジュを楽しみながら行くと、
やがて左手に風化した大きな岩山に出る。
ここがA懸と呼ばれる岩登りのゲレンデである。
ちょっと道草して、てっぺんに出る。
とても眺めがよく、谷を渡ってくる風が心地よい。
これから行こうとする風吹岩に沢山の人が見える。
A懸垂岩にて

風吹岩にて  風吹岩
A懸から、尾根通しでスカイラインを楽しむつもりだったが、道を間違えたらしい。
いつしか地獄谷の上流に出る。
まあっ、いいっか。
どうせ予定も計画もない、気ままな一人登山である。
行き当たりばったり歩き、どこに出るのかを楽しみにする。
これは、六甲の“おもちゃ箱”、ロックガーデンのならではの楽しみ方である。
結局、直接“風吹岩”に出た。阪神間の街並みがよく見える。
一気に、現世に戻った賑わいである。

 東お多福山
風吹岩からは六甲銀座コースを歩く。
雨ヶ峠からは道草をして、東お多福山に登る。
この山に初めて訪れた時は一面のススキの草原であったが、
今はきれいに刈り込まれた笹原に所々木が植わっている。
これもまた良し・・・
ここは六甲山で2番目に好きなポイントである。
(一番は・・・・秘密)
正面に、これから行く六甲最高峰が雄姿を見せている。
東お多福山

最高峰  蛇谷北山〜六甲山最高峰
東お多福山から蛇谷北山を通って最高峰に向かう。
途中、阪神大震災で崩壊した山腹を巻く。
完全に復旧工事がすんでおり、崩壊を想像することもできない。
やがて、石の宝殿に出て山上の自動車道を歩く。
ここでは、震災後に出来たトンネルを行かず旧自動車道を歩く。
地震で崖が崩壊し、廃道になった道である。
今なお地震の痕跡を残す貴重な場所の一つである。
そこからすこし歩いて、最高峰に到達する。
標高931.3m、草むらに寝っころがり、ひとときの休息をとる。

 下山
七曲りの急坂をルンルン気分で下りる。
出会った登ってくる登山者に“こんにちは”コールを送る。
元気に答える子供達、余裕を持って答える人、声も出ないほど疲れた人、人ぞれぞれである。
それにしても多くの登山者、喉がくたびれた頃、高座堰堤に戻る。
数頭のイノシシが出迎えてくれる。
今日もいい日だった。
次はどこへ行こっかな?
いのしし 下り

コースタイム (山行日:1999年5月2日)
気ままな一人歩きのため、コースタームはあまり参考になりません。
コースは地図(エアリアマップ六甲山)等を参考にして下さい。
阪急芦屋川駅 (9:10)
六甲山最高峰(高座の滝→A懸→風吹岩→雨ヶ峠→
東お多福山→土桶割→蛇谷北山→石の宝殿 経由)
(12:30)
昼食・昼寝 (12:30〜13:15) 
阪急芦屋川駅(一軒茶屋→七曲り道→本状橋跡→
雨ヶ峠→風吹岩→中央尾根→高座の滝 経由)
(15:20)