2002年09月12日(木) いつも喜んでいなさい
6月の終わりに、急に歯が痛み始めた。 近所の歯科に行ってレントゲンを撮っても らうと治療済みの歯の下の骨のあたりにす ごく大きな炎症が起きていて、米つぶ位の 大きさでも痛いらしいが私の炎症の影はゆ うに奥歯二つの真下にドッカンとあった。 病院に行けばすぐ治ると軽く考えていたの に、痛みはどんどん激しくなり、抗生物質 も効かず、少しづつ消毒しながら様子を見 て行くしかないと言われた。 普段飲んでいるリウマチの薬が、免疫を抑 制する薬だから自力で治るはずの歯の炎症 を悪化させているというので、一時その薬 も中止となったが、どんどん痛みは激しく なって、目を開けていても痛くなって来た 痛みの時や治療の時に「今日で終わりにして 下さい」とずっと祈っていても、奇跡は起こ らず、痛み止めも3時間と持たなくなり、 やけになって、なかば鎮痛剤依存中毒患者と 化してしまったが、 友人から「私は治るまでに7ヶ月かかったよ」 とか、「知ってる人は痛み止めの飲み過ぎで 薬剤性肝炎になって入院したよ」とのお見舞い メール?をもらい歯を取るか肝臓を取るか・・ の選択まで迫られているようで心底恐かった。 しかも、目前には義母の三回忌がせまり、その 準備の事や、偶像の問題喪あり、祈っていても なかなか明け渡す事が出来なかった。 嫌な事は、重なって襲ってくると、いつも思っ ていたが、それは、目先の負の状況に神様を忘 れて飲み込まれた時から重なる気がする。 愚かな私のまだまだ笑えない話は続いた。 家事は何とかやっていても、不愉快な態度は、 知らない間に主人の心の中にたくさんの地雷を 埋めこんでしまっていたようで、ある日、前ぶ れもなく、主人がドッカンと大爆発した。 続けて翌日、親友がくも膜下出血で倒れたと電 話があった。 失望の5重苦、試練の6重奏・・ 「すべてを益と成す」と言われた神様のみ言葉 を思い出す事もできないで、とうとう寝こんで しまった。 しかし、苦しい一ヶ月が過ぎた頃ようやく歯も 沈静化にむかい、いろいろ渦中では、わからな かった神様の恵みにようやく気がついた。 歯の炎症が長引いたおかげで、免疫抑制剤を飲 めないまま一ヶ月が経過し 先日、主治医が「もう、飲まなくてもいいよ」 と言われた。 1年間、最新の薬というので期待しながら飲ん でいたが、まったく良くも、悪くもならずで、 先生も飲んでるから現状維持できてるのかもと 思われたのか副作用の多い薬は増量されるばか りだった。 歯の事がなければ、ずっと副作用の多いこの薬 を飲み続けていただろうと思った時「いつも喜ん でいなさい」のみ言葉が心に思い浮かんだ。 あの痛みのおかげで、最近、関節の痛みが妙に ささいに感じられる事や、良く思われたいという 余裕がなかったからか、三回忌の法要の際、祈 っていた献花が余計な自分の思いでさえぎられる 事なくできた事、主人にも親族の人達にも認めら れた。友人も無事退院した。文句ばっかりの日々 は、大きな恵みと祝福とわかった。 私達に明日のことを知るのは赦されていない。 いつもがっくり落ち込んだり浮かび上がったりの 愚かな信仰生活の連続だが、「いつも喜んでいな さい、それは必ず益となるから」との神様の約束 をしっかり覚えて行きたいと思う今日この頃だ。 by富士子