2009年03月22日(日)
  「やさしい主の手に」

癌で余命幾ばくのAさん。

この日曜、ご主人に支えられて礼拝に来て下
さった。先週は発熱で来られず、お身体のため
に祈っていた。

普段はずっと布団で寝ておられて、日曜は
こうやって外出して、来て下さる。
本当に感謝でならない。

「劇薬で痛みを止めているんですよ。こうして
ここに来れることが奇跡です。
もう病院から出られると、思っていなかったので、
ここに再び来れるなど夢のようです」と喜んで
おられる。

お身体、前回よりもしんどそうだったが、心は
お元気で、笑みを絶やされず、平安そのものの
お顔だった。

「あとどれほどか、わかりませんが、最後まで
来ます」と。

昔、平日の学び会に、集って下さっていたBさんが
転勤が決まり、会いに来て下さった。

丁度、初対面でAさんに会うことができ、その状況
に関わらず、喜びと平安に満ちておられるAさんに
驚き、
「今日来れたのは、神様のお導き。ほんとにお会
いできて、心恵まれ、引き上げられ、励まされ、
お会いできて良かったです!」

Aさん「余命1ヶ月と宣告されましたでしょ、だから
看護師さん方がまあ、それは気を遣って下さって、

『何か欲しい物ないですか。して欲しいことはない
ですか。ほんとに、もう何でも言って下さいね』と。

そうしている内に、数ヶ月が過ぎて、看護師さん
達も、『ン?』『あれ?』という感じで(笑)
まあ、可笑しかったですよ。命は神様のものなん
ですねえ」

“この病気は・・神の栄光のためのものです。
神の子がそれによって栄光を受けるため
です”ヨハネ11:4
本当に、神様の栄光が、Aさん通して輝いている。

遠方の友、Cさんがずっと重荷を持ちAさんの
ために祈り続けて下さっている。

Cさん「ぶどう園の例えが浮かびました。
“あとの者が先になり、先の者があとになる
ものです”マタイ20:16
の御言葉通りですね!“あとの者が先になり”
ですね。神様の気前の良さって、ほんとにすごい!」

本当に、この間救われたAさんが、喜びと平安に
満ち満ちておられる。
それも、死を前に何の恐れも不安もなく、それら
を飲み込んでしまう、大きな平安に。

神様の破格の気前の良さ!!5時に来た、最後
の人にも、同じ恵みを上げたい、これが神様!!
神様の世界はすごい!!

そのCさんが、Aさんにピッタリと、聖歌651
番を遠方よりリクエストして下さった。

♪♪
★主が私の手を取って下さいます。
 どうして恐がったり、逃げたりするでしょう。

★ある時は、雨で、ある時は風で、
 困難はするけれど、何とも思いません。

★いつまで歩くか、どこまで行くのか、
 主がそのみ旨を、なしたもうままです。

★誰もたどりつく、大河も平気です。
 主がついておれば、わけなく越えましょう。

※やさしい主の手に、すべてを任せて、
 旅ができるとは、何たる恵みでしょう。

一緒に賛美し、歌詞に恵まれて、涙が出た。
Aさんも涙を拭いておられた。

やさしい主の手に、この世での生を閉じる
時も、すべてお任せできるとは、
何たる恵みでしょう。