2008年09月05日(金)
  「カンボジア旅行A」

活気と熱気に満ちた街、プノンペン。
だいたい太陽光線も強烈で暑いし、熱い!

目に見えるところだけを見ていると、人々は元気で、
生命力に溢れている。なりふり構わず、生きて行く
事に必死だ。「言っとれん」状況だ。

バイクに4人乗ろうと、5人乗ろうと、とにかく
移動しなくちゃならんのだから、言っとれん。

車もバイクも、重量も長さもびっくり仰天するほど
の積載量オーバーの積荷、運ばんにゃあならんの
じぇけえ、言っとれん。

見るからに貧富の差が激しくて、片やベンツで、
片や裸で、ほこりまみれで、物乞いだ。

わいろ社会で、警察は機能しておらず、月給3千円
では生活不可能なので、わいろが横行する。
普通の人は、正規の仕事だけでは生活できず、尚も
その上に、バイトをするそうだ。

警察も、交通違反の理由が無くなると、昼間に点灯
してたからと、罰金を取り、果ては、車が汚れている
からと罰金を取るそうな。

A宣教師も、バイクで警察に呼び止められ、免許証
が無いと罰金を要求された。そもそもバイクに免許
など無いのだが。

最初行った時、ナンバープレートの無い車にびっくり
したが、政府関係者は要らないそうだ。
ナンバープレートに4種類あり、@本当のプレート
A本当のプレートだが、違反を理由に没収して、
それを別の車が付けている。B全く偽物のプレート
C自分で作ってつけている。

自分で作って付けるというのには、笑ってしまったが。

選挙になると、銃撃戦だ。国連が入って、民主選挙
をと表向きはなっているが、表向きだけで、実際は
民主主義は全く機能しておらず、以前の選挙の時も
撃ち合いで、至近距離から撃たれたと。

相手を撃って、自分が政権を握るなど、ストレート
過ぎて・・。「何だか、昔の戦国時代みたいですね!」

でも、人々は、こんな中をたくましく生きている。
生きるのに必死だから、むしろ生き生きしている。

南国で、降り注ぐ太陽、適度の降水、自然が素晴
らしい。市場や露天商には、様々な種類の果物が、
山のように並んでいる。
見た事もないような南国のフルーツだ。溢れるばか
りに所狭しと並ぶ果物に、自然の豊かさを見る。

宣教経験豊かな先生が「ここの人々は、人と比較する
という事がないですよ。人と比べて、どうのこうのと
いう発想がない。」

「へえ〜!!それはすごい!だって、日本人なんて、
結局その人との比較が、悩みの大きな原因で、自分
で自分を苦しめて、がんじがらめになってる。
それが無いなんて、何と幸せな!!」

同行のBさんが、カンボジアに来て、それに気づいた。
「人と比較しなくていいんだ。そのまんまの自分で
いいんだ」内側の自分を縛る鎖が断ち切れた。
自分がはっきり変わった。心が満たされていて
喜びがある。帰国後、視点と行動が変化している
自分に気づいた。