2009年03月03日(火)
  「賜物」

Aさんが、専門の学び終了の作品展があった。

専門の分野の卒業作品を作るのに、あらゆる
資料に目を通し、種々調べ、最高の作品を作る
べく、ああでもない、こうでもない、試行錯誤も
繰り返し・・時間や手間暇をかけ、アイデアを練る。

不随用具の必要で、それにもどうしても、これと
いう物にこだわった。なかなか、適切な物が無く
て、探し回る。

あらゆる方面に探す。丁度これというふさわしい
物を見つけたが、送料共になると、かなりの高額、
ちょっとここまでは、と親は思う。

しかし、Aさんはこだわりがあり、どうしてもそれ
で作品を作りたい。それがイメージにピッタリだと。

Aさんの母親Bさんは、それほどこだわる子供の
気持ちを受け止め、何とか手に入れる方法は
ないかと、祈りつつ、

何度もそのお店とやり取りしていると、何と、その
お店の人が、「負けて上げましょう」とサービスし
てくれて、安い値段で手に入った。

そのイメージ通りの道具を使って、作品が出来上
がった。何とそれは、素晴らしい名誉賞を受賞。
神様の祝福だった。

母親Bさんが「今回、すごく教えられました。
子供がどうしても、こだわるので、最後にはもう
お金の問題ではないと思え、出してやろうと、
思ったのですが、作品を見て、ほんとに賜物
だなあと思えて。

賜物だから、こだわるのだなあと。逆に言えば
こだわりのある所が、その人の賜物なんだと
教えられました。」

なるほどなあ、と感じさせられた。
いいよ、いいよ、適当で、と言っていたら作品
など出来ない。

「こだわりのある所が、その人の賜物」
ほんと、言えてるなあ。

神様から与えられた賜物を、生かせて行け
ますように!!