2004年02月02日(月)
  自分の本当の姿

 「あなたの神、主が、この四十年の間、荒野であな
たを歩ませられた全行程を覚えていなければならない。
それは、あなたを苦しめて、あなたを試み、あなたが
その命令を守るかどうか、あなたの心のうちにあるも
のを知るためであった」(申命8:2)

 昨年末、最後の聖日礼拝メッセージだった。神が、
私達に荒野を歩ませられ、神が苦しめられると、御言
葉は言っている。その苦しみの結果、心の内にあるも
のが出て来ると。

 試練の圧迫や、重圧がある時、普段は表われない内
側の様々な本性があらわになる。醜いドロドロの自分
の本当の姿が。神はそれが私達の内側にある事をすで
に知っておられるが、自分自身が知らない。神が見て
おられるように、内側を見せて下さる。

 ペテロは皆が裏切っても自分は大丈夫、イエス様に
命をかけてもついて行くと、自信満々だった。しかし、
見事に裏切ってしまった。イエス様はペテロの内にあ
る弱さをご存知であったが、ペテロは知らなかった。

自信が砕かれたペテロは、「愛するか」と聞かれて「
私の心はあなたがご存じです」という言い方をした。
愛すると言えないで、心を見て下さいと言った。ペテ
ロを回復させ、建て上げて下さった主は、私達内側を
あらわにし、認めさせ、御子のかたちへと造り変えて
下さる。

 教会で、このような事を交わっていたら、「わかる。
日常生活で、問題が発生する時、反応する自分が、違
う!これは私じゃない!私はこんなひどい人間じゃな
い!」(笑)「でもまさに自分で、ほんとに本性が出
るんですねえ」

 「できない自分を許せないし、認められない。とい
うことは自分はできると思っているですよねえ。弱さ
を認められない、プライドなんですよねえ」

「私は、できない事は容易に認められる。どうもない。
でも、私は、惨めに感じることがだめ。受け入れられ
ない。自分が思うのもだめだし、人に惨めに見られる
のは絶対に耐えれない。だから、惨めでない振りをす
る。ここが自分の弱さだと」「人によって、全然違う
んですねえ」

 Bちゃん「自分で心をねじ曲げ、屈折させて、素直
な自分の感情を絶対に認めようとしなかった。傷つき
たくなくて、傷つくことから自分を守るためだった。
でも、苦しみを通って、本当の自分の姿が見えた」

 試みを通して、自分でわからない本当の自分を、神
様が明らかにして下さる。本当の心の動機や態度を、
自分の前に見せて下さる。
by多恵子