2006年08月10日(木)
  「会堂物語」

ネズミに悩まされ続けた会堂だった。薬や
ネズミ取りカゴやネズミの嫌う周波数何と
か、何を試してもだめ。
最終的に「みかん」が会堂をネズミから救
ってくれた。(みかんとは可愛い猫)
みかんが来るや、バッタリネズミが消えた。
しかし、みかんは、車にひかれ死んでしま
い何と悲しかった事か。

おやつや食料は、常に食べられ、知らぬ前
に消滅・・ある時、ポテチが袋の真ん中きれ
いに穴が開き、食べられていた。しかし、
青年達は事も無げに、そのポテチを交わり
のテーブルの真ん中に置いて、笑顔で食べ
ていた・・。一瞬ホラー映画かと目を疑った。

教師会で祈りの最中に、突然、Aさんが「
うわ〜〜!!」とその場から飛び退いた。
??と祈りを中断し、目を開けると、ネズ
ミがAさんの足に触れたのであった。クリ
スマスに向けて、以前制作した指人形を、
暗い中で捜していた。
Aさんが突然「ギャア〜〜」と叫んだ。何か
い?と、皆、振り返った。何と!兄が手に握
ったのは、ねずみのはくせいであった・・。

戦前からの老朽化した古い建物で、あちこち
に隙間があり、ねずみも自由自在に大きな顔
で共存した。
ごきぶり、なめくじ、蟻・・とすべて共存の庶
民的会堂であった。

会堂から察せられるように、とにかく「アット
ホーム」な交わりだった。今にも崩れそうな
会堂だったが、和気あいあいの楽しい交わりが
与えられていた。

大型台風が来た時には、崩れるのではと、皆が
真剣に心配し、近隣は看板が落ち、瓦が飛び、
塀が倒れ、信号機は曲がり、被害が出たのに、
ぼろ会堂は全く何の被害も無し。

皆が真面目に真剣に神様に感謝の祈りを献げた。
「ほんとに守られてる!神様だ!」と皆が
驚いた。

by多恵子