2003年08月10日(日)
  子供に謝罪

愛する姉妹から電話。

・・・ずうっと電話したかったが、時差の加減で、
時とタイミングが必要で、なかなか電話できなか
った、と。

その間に色々あった。人生最大の試練に会った。
子供が不登校になり、段々生活が荒んで来て、何
より心が荒みきっていた。
やがて、薬物に手を出してしまって、考えに考え
祈った結果、決心をして国境近くの矯正施設へ
入れた。

出すのは、ものすごく辛かったし、悲しく寂しか
ったが、このままだと、この子の人生本当にダメ
になると、心底思ったから。

ものすごく厳しい規律とプログラム。最初は寂
しくて、寂しくて、帰りたいの一点張りだった
が、少し落ち着くと、なぜここにとの怒りが沸
き上がる。

母親であるBちゃんは、心から悔いた。子供を
支配し、上から抑えつけていた自分の罪を示さ
れた。
痛かったけれど、こんなに辛かった事はないけ
れど、自分も通らなければならなかった。

手紙を毎週、毎週、どんなに忙しくても、絶対
に欠かさず、書き続けた。そして、手紙を書く
度に、今までの自分の間違いを謝った。小さい
頃からの一つ一つを思い起こして、あの時のあ
のことを覚えてる?と、具体的に謝って、謝っ
て、謝り続けた。

子供が変わった。ただの一度も、決して間違い
を認めたことのない子だった。
厳しく叱られて、怒られて、責められて、責め
られて、いつも責められて育ったから、固く自
分を守り、固い自己防衛の殻が築き上げられて
しまい、謝ることが出来なかったのだ。

その子が、「ごめんなさい。僕が悪かった」と、
初めて書いて来た。親からの抑えつけを、妹を
攻撃することで、発散させていた。妹をいじめ
て、傷めつけていた。

その妹に、毎週手紙が来た。自分の今までした
事の、心からの謝罪が記されていた。本当に
赦して欲しいと。
心から悔いていると。妹には、絶対にこんな
間違った道を歩むなと。

まだまだ時間はかかるけれど、神様の光が射し
て、確実に良い方向に向かっている。感謝で、
感謝でならないと。・・・・

聞いていて、涙が出た。
Bちゃんが変わったから、Bちゃんが自分の
罪を示され、子供に心から謝罪したから、
子供は癒された。

子供は心溶かされて、神様の光の中で、自分
の罪が初めてはっきりと見えた。

Bちゃんが心砕かれて、自分の非を認めた
ことが、子供を変えた。岩をも打ち砕く、
神様の力。

<自分の非を認めること><謝ること>本当
にこれは、素晴らしい大きな祝福への扉だ。
by 多恵子