2003年02月21日(金) バイオリンコンサート
先日、私達の教会でバイオリンコンサートが開かれた。 クリスチャンのプロバイオリニストによる演奏だった。 毎年恒例の開催。そして、企画、運営はすべて 教会の青年達が準備してくれる。 何ケ月も前から、何度もミーティングを重ね、下準備 を積み上げ、数週間前からは近隣への案内チラシ 配布。近所の方々に、一度でも教会へ足を踏み入れ て貰える機会にとの、祈りと願いだ。 前日は、遠方からのピアノ奏楽者を出迎え、又、 ピアノ調律の手配、食事の準備から、翌日本番 の会場整備・・すべて準備終了は夜10:30。 「お疲れい〜!!」と、玄関で別れる。寒さ身にしみる 外は真っ暗。それぞれ車で、バイクで散って行く。 一日中、夜遅くまで奉仕を本当にご苦労様、青年 達の後ろ姿に、心が恵みで一杯にされて、胸が 熱〜くなる。 当日は朝7時に集合。朝食を一緒に取り、準備を する。青年達が、今まで祈りに祈りを重ね、一生懸命 に準備して来た本番、胸ワクワクの期待と、緊張が合い 混ざる。 バイオリニストTさんを朝早く、青年達が迎えに。時間 が無く、毎年当日の本番前にリハーサルをする。 本番ギリギリまで。 プロのTさんの気迫に圧倒される。司会者とのリハ ーサルに、ビシバシと厳しく注意される。私は、わあ、 M君凛々しくて立派と思ったが、もっと細部にまで、 遠慮なく注意が及ぶ。 完璧を目指し、真剣そのもので、厳しい。若いM君も 真剣に懸命にそれに応える。その場に、とがれた ピーンと張り詰めた空気がみなぎる。 司会者の目線から、身体の向き、言葉一つ一つを まっすぐに指摘され正される。言葉も語調も、真剣 勝負そのもの。身が引き締まる。 グランドピアノの開き具合を徹底的に合わせる。 「音量があって音質が無い。」微妙な小さな音で、 ピアノとからませる箇所があり、エアコンの音で聞こ えなくなる。「エアコンが邪魔!最初から切って下さ い!」前日ピアノの調律をし、当日朝も、もう一度 調律をする。 「はっきり言ってね、クリスチャンなんてどうでもいい んです!! これは新しく来られた方のため。新しく来られた方 にね、絶対につまづきが無いように。 特に、年の行った方が、教会へ来て、え? と思う ことがあると、もう二度と来ないです。続けて教会へ 来てもらうために、この事を、しているのですから、 言葉、態度、細心の注意が必要です。」 単なる演奏会でなく、救霊のため、人々の救いを 見据えて、今この事をして下さっている。そこに ピッタリと、一つ思い、志を感じる。 私達の、青年達の、切なる思いも同じ。生涯、絶対 に教会へ足を踏み入れることの無い人々に、一度 でもいいから、イエス・キリストに、福音に触れる 機会を持って欲しい。これを機に、いつか又来て もらいたい。 Tさんは、聖なる神の御前で、教会だからこそ、 ご自身の持てる最高のものを与えて下さろうとした。 その事が、ビンビンと伝わって来た。 ある方「証しやコメントに、生Tさんを感じました。 激しさをそのまま出されて、イエス様に救われ、 今の自分があるんだと。繊細な表現と、厳しい ほどに本質をとらえようとする姿勢が、入りまじ って、ものすごい迫力を私は感じました。」 私が、コンサートで特に感じたのは二つ。 極みまで最高のものを献げたいと、妥協を許さ ない、厳しいまでの、ギリギリのところで、神様の 御前にいるTさんを見て、圧倒された。だからこそ、 心の琴線に触れて来る演奏なんだと。 そして、もう一つ、我が教会の愛する青年達に感謝。 演奏中も、駐車場の整理、子供達の世話、途中で 来会する人々のお世話・・自分達は全く聴けないで、 陰ですべて取り仕切り、労してくれた。 犠牲的に、喜んで、新しい人々の救いのために、 懸命に働いてくれた。有難う!!私達の教会の誇り。 教会の婦人「M君の司会がもう驚くほど立派で、 未信者の主人を連れて行ったが、もう鼻高々 でした!!」素晴らしい立派な司会を有難う!! by 多恵子