2003年08月29日(金)
神様の備え
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もうすぐ、娘が神学校へ行く。
決心に導かれて2年半。高校の進路を決める時期に
担任に報告。驚かせてしまった。
三者面談の時に先生は「神学校がどんな所かは、
わからんから何も助言はしてやれんが、ただ今のおま
えじゃ、いけんことだけはわかる。頑張れ」との温か
い言葉をいただいた。
長距離の通学のため、頭痛、腹痛があるとよく休んで
いたからだ。
「このクラスの誰が休んでも、おまえだけは休んだら
いけん、神学生とはそういうもんだ」とも。
夫も、はじめは反対していたが、学費と社会経験のた
めの就職活動にも積極的に動いてくれ、良い就職
先にも恵まれた。
無責任な学生時代とは違って、苦しいこともあったよ
うだが、祈りながら神様と共に事に当たっているよう
だった。
仕事意識も備わって、一日も休むことなく勤めること
ができた。
昨年、来年度の神学校の入学生が、娘一人かもしれな
いと聞き、同じ教会で親しく導いてくれているM姉が
神学校在学中に行くほうが良いのでは、と思えて先生
達とともにみんなで祈った。
「一人は淋しいよ。一年でもMちゃんと一緒のほうが」
と言う私に、夫も「二年間、勤めるという約束だった」
と言いながらも、やはり親心で迷っているようだった。
どうしてもと言うなら私に任せてもいいよ・・・との柔
らかい感触もあっり、目の前の状況は、それがベストに
思えていたが、
多恵子先生の「ご主人が、そう言うなら今は時ではない
かも」の言葉と、娘も今行くべき・・というはっきりと
した確信も与えられず、やはり一年待った。
神学校での友人は一生の友になる、必要なら必ず与えら
れるし、一人ならそれも、また御心と祈っていたら、
この度、何人もの新入生が与えられ感謝だった。
今年になって夫に県外転勤の話しが持ち上がるようになっ
た。中国五県以外での転勤というのは夫の職場では本当に
めずらしいことなので、東京、大阪、福岡か、それも噂の
域を出ないと、本人は言っていたが、はたして大阪に決定
して、七月の終わりには、「一足お先に」と大阪の空の下
の住民になってしまった。
30分も電車に乗れば娘と会えるところだ。
「神様は粋なことをされるんよね」とずいぶん前に婦人
会で、E姉が言っておられたが、本当にそう思う。
本人の備えばかりではなく、私にも神様の時を待つこと
を教えられ、なにより娘が信仰という自分の手の届かな
いような所へ行ってしまう、口には出さなくても、そんな
大きな不安を持っていたはずの夫を今、単身赴任の中で慰
め力づけて下さっている。
9月2日の神学校の入学式がすんだら夫の所によって帰る
ことになっているが、単身のわびしさからか「あと何日か
な?」と電話で言うのを聞くと、
今一番入学式を待っているのは夫かも…という不思議な
構図が見えてきた。
近所の人からも、夫の友人からも「うまいこと出来てる
なぁ」とよく言われた。
最初には、こんな日が来るとは想像もしていなかったのに、
神様の備えは、いつも周囲のすべてを納得させて、
う〜〜んさすがじゃ…とまたひたひたと喜びに満たされて
いる。
娘の就職が決まった時に多恵子先生が「これじゃ!」と言
われた詩篇のみことば心に浮かんだ。
「あなたがたが早く起きるのも、おそく休むのも、
辛苦の糧を食べるのも、それはむなしい。
主はその愛する者には、眠っている間に、
このように備えてくださる」詩篇127:2
by 富士子
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