2005年02月01日(火) 「求めたら、与えられた!」
先日、阪神大震災10周年の様々な特集がなされ ていた。 丁度母が天に召され、震災の時の事が思い起こさ れた。 あの朝、広島でも震度3の地震だった。両親は阪神 に在住。あの朝すぐに父から電話があり「命は助か った!無事だ!」との一報。 そして、テレビを見てもう驚いた。ビルの倒壊、 あの高速道路の倒壊。 ヘリコプターで、上空からどんどん一帯を映し出し ている。実家の付近から火は出ていない事が確認で きる。 両親と妹家族の、それぞれの住まいは無事だったが、 水が出ないため、小学校での宿泊となった。 宅急便はすぐに関西方面は一切停止。電話も不通。 公衆電話はかかるとの情報で、公衆電話を使うと通 じた。 店に食物は全く無く、ここずっと、市から配給の冷 たいおにぎりしか食べていないとの事。市から給水車 が来ていて、カセットコンロがあるので、カセット燃 料があれば、何とか湯が沸かせるのだがと。 こちらでは何でも自由に手に入り、こんなにも物が溢 れ返っているというのに・・。届ける何の手段も無い。 どうすればいいんだろう。 そうだ!祈りだ!祈る事が出来る!神様は絶対に祈りに 答えて下さるお方。何とかして下さる! 祈ろう!!幼子のごとく信じ切った。不可能は一つも無 いと言われる主に。 「どうか食物を与えて下さい。カセット燃料を与えて 下さい」と祈った。 すると、その翌日、大阪の親戚夫婦が、背のリュックに 一杯に、そして両手に持てるだけの食料を持って、電車 が通っている最後の駅まで来て、そこから徒歩で家まで 届けてくれたと。そのリュックの底には、しっかりカセ ット燃料があった。 電気は割合早く来たらしい。「水洗トイレなので、水が 何とかなれば家に帰れるんだけど」と。 「水を与えて下さい!」と、心から信じて祈った。 次に電話すると「それが家の前の公園の配水管の方から、 地下水が湧き上がって、まあ水が出たのよ」と母が。 遠方からもバケツを持って、列を作って並んでいると。 家の前だから、列が無い時に取りに行けると。それを 水洗トイレに使えるので、家におれると。沸騰させて 様々使えて喜んでいると。 次に電話すると、「それが、便利だったのに、水が止 まってしまったのよ」と。 「再び、水が出ますように」と祈る。再度、電話すると 「それがねえ不思議に、水がまた出るようになったのよ」 1ヶ月ほど経た頃、父に、何か欲しいものはないかと聞く。 父は「そうだなあ、風呂に入りたいなあ。1ヶ月入って ないなあ」と。 「神様!お風呂を与えて下さい!」と祈った。絶対に何 とかして下さると思えた。 すると、しばらくして、兵庫県の中ほどの地域にいる、 親戚から電話があり、「ここは震災の影響がまだまし。 近くに最近オープンした温泉のヘルスセンターがある。 プレゼントに招待したい。迂回しながら車で迎えに行 くから」と。 そして、温泉に浸かり、親戚宅にしばらく滞在、そこの お風呂に毎日入れた。 どうしようもなく、幼子のごとく、神様を信じきって祈 った祈りがことごとく答えられた!! 両親にまつわる震災の思い出だ。 by多恵子