2004年01月23日(金)
とてもいとおしい
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学びの中で、Aさんが自分がどんなにひどい者
であるかを話してくれる。
最近ずっと、神様の取り扱いがあったので、ま
すますわかったと。物事や人が、自分の思い通
りにならない時、どんなに自分が荒れる者であ
るか。
受け入れられないから、荒れ狂って、獣のよう
になる。獣の自分が、まさに獣が内にいると。
外側、何とか繕おうとするが、隠しおおせない。
顔が物凄く引きつって、歪んでいるのが自分で
もわかる。
ひたすら自分の思い通りにしたい、自己中心と
いう、物凄い強烈な自我があることがよくわか
ったと。
身体を動かすのが好きな人がいるが、自分はそ
れがもう苦手で、苦痛。じっとしていたい。も
う動くのが嫌で嫌で、何もしたくない。ほんと
に自分は何もしたくない者。
人が遊びに来るのも、内心は嫌で拒否反応が起
こる。奉仕もしんどくて、しんどくて、嫌で、
したくない。こんなどうしようもない自分なん
です。
でも、今週も、もう出来ないから、祈って祈っ
て奉仕にあずかったら、すごい楽しくて、喜び
が与えられて、祝福されて、こんな自分を神様
はもう憐れみでおおって下さってる。涙が出たと。
聞いていて思った。奉仕って、神様のためにし
ていると思っているが、実は、神様が私のため
に与えて下さっている、素晴らしい恵みなんだ
と。
「それだけでなく、あの女のために、束からわ
ざと穂を抜き落としておいて、拾い集めさせな
さい。あの女をしかってはいけない」ルツ2:16
これが神様が私にして下さっていることなんだと。
こんな働きをしていると、しばしば人々が、ど
んなに自分の内側が醜くて、ひどいかを、赤裸
々に話してくれる。
その時に、不思議な感覚が来る。どんなにひど
いかを聞けば聞くほど、その人への愛情が増し
て行く。理解が深まって更に近く親しく感じる。
ある時、教会に来たばかりの婦人だったが、悩
みに悩み、苦しみに苦しんで、自分の心の悩み、
煩悶を打ち明けて相談してくれた。
彼女が言った「相談したかったけど、凄い悩ん
だ。こんな醜くて汚い自分を、知られるのが恐
かった。嫌われるのが恐かった。多恵子先生、
こんなにも醜い私のこと、嫌になって、もう
嫌いになったでしょう」
「だって、全然、全く思わない。普通、そう思
うでしょう。でも、神様の世界はそれが違うん
よ。嫌いになるどころか、もっともっと好きに
なる」「本当?」と彼女の顔が嬉しそうに輝い
た。
とてもいとおしくなって、ますます愛情を感じ
て、ますます理解したいと思うようになる。神
様の世界はとても不思議。
by 多恵子
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