2005年03月05日(土)
  「感動した!!」

遠方から久しぶりの嬉しい電話。
日々祈っているAさんからだ。

正しい事を、親はよかれと思い、しかし結果的には
押しつけになってしまい、子供が反発して爆発した。

遠方の全寮制の学校に転校し、カウンセリングと共
に、規則正しい生活訓練を受け、少しづつ変えられ
て来た。

そのカリキュラム半ばで、どうしても、もう家に帰
りたい、切迫した願いを親に向けた。
その時、夫婦共に、同じ気持ちだった。子供の気持
ちを尊重してやりたい。どうしても帰りたいと言う
ならそうしてやろう。

父親が学校に連絡した。学校側は、途中でやめない
方が良い。カリキュラムがあるので、1年間はきち
んと終えた方が良いと。授業料も戻らないと。

確かに高額の授業料を前払いしていた。しかし、お
金の問題ではない、子供の気持ちを大切にしてやり
たいので、授業料は戻らなくてもよいと父親は告げた。

子供にも告げた。学校側としては、カリキュラムを
きちんと終えた方が良い事、親は帰っても良いと思
っている事を。すると、子供は、2,3日考えてみ
ると言った。

そして、子供から返答が来た。やっぱりきちんと終
了するまで戻らないで、ここにいると。

親は驚いた。子供が初めて、自分で考えて、正しい
事を選択した。本当は帰りたくてたまらないが、自
制して正しい事を行った。今まで、自分のしたい事、
自己主張してくるばかりの子供だった。子供の成長
にただただ感謝だったと。

押しつけられ、強いられると、自己主張しかできな
いが、気持ちを受け止めてもらう時、周囲の気持ち
を受け止める事ができるんだと、感動した。

by多恵子