2005年05月25日(火)
  「カンボジアに心ひかれて」

今日はカンボジア料理のお店へ行き、初めてカンボ
ジア料理を食べた。

3月にカンボジアへ行った時には、結局一度も食べ
られなかった。
中継地点のマレーシアで、独特の香辛料の入った料理
を食べて、ちょっと胃にこたえて、カンボジアではど
うも食べられなかったのだ。

それで何を食べたかと言うと、ハンバーガー。外国へ
行って、ハンバーガーと笑われる。それしか食べられ
るものがない。

初めて食べたお店のカンボジアカレー、ココナツミル
クが入っていて、辛くて甘い。美味しい。

カンボジア旅行記を読んでいた。アンコールワットへ
向かうために、観光のためボートで移動していて、銃
撃にあった話。
トゥール・スレン博物館。ポルポト時代に、昔の高校
を刑務所に。拷問による大虐殺。遺骨が積まれている。
ある一行は、博物館見学後、美味しいものを食べに行
く予定が、食欲全く失せ、女性達は泣いているし、皆
で心重く沈んでしまった話。

Aちゃんと話していたら、そのポルポト時代に政府
からの虐待を受けた医師の書いた本を読んだ事が
ある。余りの残虐さに、これから先は気分が悪くなる
人は読まないで下さいと、但し書きがあったほど
だと。
人間があんなに残虐になれる事が、思われたと。
生まれ持った罪の性質がサタンに同意して行く時、
そうなるのか。

家族は無意味と解体され、家族がバラバラ。密告
社会を作り、密告した者が生き残れるしくみ。
家族同士が裏切りあった。その傷の深さ、憎悪
の深さを今でも見るという。
皆、家族の誰かが殺され、全員生きている家族など
ないと言う。
文句や不平は勿論、濡れ衣でも虐殺され、悲惨な
歴史だ。

ポルポトって何を目指したんだろ?ただ200万
もの人を殺そうとしたわけではないだろうに。そ
れも自国民を。

「神の愛がわからない。まず、愛という概念自体
がわからない」カンボジアで実際に働いている宣
教師さんが言っておられた。余りにも傷が深すぎて。

カンボジアの人々に神様の愛が届けられるように。
カンボジアで出会った宣教師の方々が豊かに用い
られるように。
訪ねた孤児院の子供達に祝福があるように。

私達の教会のカンボジア宣教がこれから用いられ、
カンボジアで救われる魂が起こされるように。
日々に切に祈りつつ。

by 多恵子