2021年11月01日(月)
  「個人伝道での出会い」

開拓伝道の最初の頃、平和公園で個人伝道を
していた。

平和公園のベンチに座っている人に、語りかけ、
集会案内をしたり、聖書のお話をしたりする。

平和公園にある、公会堂の会議室で、集会して
いた時は、集会前に案内すると、その足で集って
下さった方々も。

公会堂会議室から、店舗用を借りて集会するよう
になり、移転後も、平和公園で個人伝道を続け
ていた。

その中で、ベンチに座っていたAさんに、案内を。

するとAさんが、集会に出席し、イエス様を信じ
救われた。

大学生のAさんは、心が虚しかったことを話された。

ずっと以前にギターが欲しくて、欲しくてたまらなか
った頃、親が誕生日のプレゼントにギターを買って
くれる事になった。

もう嬉しくて、嬉しくて、その日を指折り数えて待
ち詫びた。
とうとう誕生日になり、学校から戻ると、プレゼント
が用意されている。

授業中も、もうただただ嬉しくて、待ち詫びた。
そして帰宅し、待ちに待った念願のギターを
とうとう手にした。

すると、その時に、あんなに欲しくて欲しくてたま
らなかった物なのに、手にした途端、心がサーッと
冷えて、虚しくなったと。

欲しい物を手にしても、心は満たされない事を
知った。

太宰治の「トカトントン」という短編小説に、
主人公が、何かに真剣に取り組もうとすると
「トカトントン」という音が聞こえて来る。

その時に、心がサアッと冷えて、バカらしくなる。
何かをしようとする度に、その音が聞こえる。

そんな内容だが、自分も同じだと思ったと。

そのAさんが、イエス様を信じた時、本当に喜び
に満たされているのがわかった。

心が満たされる経験をしたと。


主がAさんを救いに選んでおられて、平和公園で
出会いを与えられたことを覚えさせられた。